見出し画像

服屋の社長にまなぶ自己研鑽の大切さ

 ひたむきに,まっすぐ
職人肌でマニアック。
そんな人たちが好きだし
自分もそうありたい。

こんにちは。豊かに学び豊かに暮らす【フリーランス心理士×SNS起業】臨床心理士/公認心理師/精神保健福祉士のまりぃです。

まだ若輩心理職で、【公認心理師試験・臨床心理士試験対策/心理学部生専用オンライン個別指導塾】や,【公認心理師・他専門職のための心理査定/カウンセリングはじめの一歩講座】を運営しています。
総合受付公式LINE

他に,twitterYouTubeの運営や,旅するカウンセラーInstagram、最近ではSNS発信/起業のお手伝い(伊藤まり名義)もやっています。

最近,kindleから本を出しました。読んでください♡

ペーパーバックもあるよ!

先日,久しぶりに,とあるお洋服屋さんに行きました。
そのお洋服屋さんは,以前に一度だけ行ったことがあるのですが,
素敵すぎて,予定にないものを買ってしまう危険があるので,
それ以来近づかないようにしていました(褒めてます)。

ただ今回,友人が年末に遊びに来たので,彼女も絶対に好きなお店だと思い,一緒に行ったんです。
……二人なら大丈夫かと思ったのも事実。笑

美術館のようなお洋服屋さん

入店してすぐ,目についた靴を触ってから,友人と店内を見て回っていました。
まるで美術館のようなお店で,本当に素敵なんです。

そして,軽く手に取ってみたお洋服に,とんでもない値札がついていることも多く,買うためというよりは鑑賞して楽しんでいました。

やがて友人が接客され始めたので(普通のお値段のものも置いている),私は再度,靴を眺めていました。
すると,初めてお見かけするオジ様が「履いてみますか?」と声をかけてくださったんです。

アセスメント力の高すぎるオジ様登場

お言葉に甘えて靴を履いてみたのですが,ぴったりでした。
実は私はとっても足が小さくて,普通のお店で売っているパンプスなんかは履けないので,いつも小さいサイズがあるところで買います。

オジ様は次々と私の好みの靴を持って来て履かせてくださるので(しかもサイズもぴったり)すごいなぁと思いながら接客されていました。

「こういうの好きでしょ?」
と出して来てくださる靴が完全に好みなんです。

多くのお店では「〜〜をお探しですか?」とか「〜〜色はいかがですか?」など微妙にこちらのニーズを問う質問をされます。

もちろん,それは服屋さんとして正解だと思います。お客のニーズを把握して,適切なものを持ってくるために聞いてくださっているのですから。

ところがこのオジ様は,私がほとんど話をしていない,そして私は何も質問もされていないのに,色違いなんかがあってもその中で完全に私の好きなものを持って来てくださる。

本当にすごいなぁ,私の身なりや様子から見立てているんだろうか,しかもサイズなんかも足を見てわかるんだろうか?などと考えていて,ふと気づきました。

あ,きっとこの人社長さんだ。

やっと会えた・・・・・・♡

実は以前,この店に来た時に,「この美術館のようなお店はどういうコンセプトなんだろうか?」ということを店員さんに聞くと,「社長が完全に好みで仕入れてくる」「社長はすごい人」のような話をしてくださっていたんです。

で,その時,「会ってみたいな」と漠然と思っていたんですよね。

というのも,
このお店は,
価値のあるものはたくさん置いてあるし,店員さんの知識もすごいのだけれど,
セレブ御用達!みたいな店構えでもないので,
このすごい品物たちはどうやって売れていくのかちょっと不思議だったんです。

きっと,この価値がわかる方々が買っていかれる,知る人ぞ知るお店なんだろうな,なんて思ったので,社長さんはビジネスマンというよりは芸術家のような方であるに違いない,と思い,ひどく興味が湧いていました。

で,思いきってこのとき,私に,次に合うものを持ってこようと楽しそうにしておられるオジ様に聞いてみました。
「もしかして,社長さんですか?」
オジ様はちょっと気まずそうな顔をして,「あ,はい,えっと,店のもんです」とおっしゃいましたが,結局社長でした。

知識量が変態的な社長(褒めてます)

その後,社長のおすすめでお洋服も試着し始めたのですが,またこれが本当にすごい。

私は,一言も,自分の好みを告げていないのに
ドンピシャで好きなものを持って来てくださるんです。
しかも,サイズまでぴったり。
「なんでわかるんですか?」
たまりかねて聞くと
「僕,どんな服を着ていてもコートの上からでも,男性でも女性でもサイズわかるんです」
と涼しい顔。

そのうえ,私が布地やデザインに興味を示すと教えてくださる知識が半端ない。

この袖は,このニットの材質は,このロゴは,この会社は,
語ってくれる知識は横断的かつ縦断的で,
時代背景,カルチャー,さらに職人の技法,どのデザイナーがどのデザイナーとどう影響しあってそれができて来たのか,なども含めて本当に底なし沼のような知識量でした。

「僕ね,サスペンダーのここ(金具を指差す)だけの本持ってます」「軍服の襟の部分が知りたくて,ミリタリーオタクが持ってないような本持ってます」と笑ってくださる社長の知識量に圧倒されて,

この話,録音して後で用語を調べながら聞きたい……
と思っていました。
*ちなみに社長はただの経営者ではもちろんありませんでした。やっぱり芸術的にもすごい人でした。

何者であっても,土台となる知識が大切


さて,話を急に自分に引き寄せますが,私は臨床心理士/公認心理師/精神保健福祉士という資格で,カウンセラーというお仕事をしています。

発達相談でもカウンセリングでも,来談者がやって来たその瞬間から,なんなら予約の段階での情報から,私たちの見立ては始まります。

発達相談であれば,保護者さんの一挙手一投足,声,装い,全てに着目して,頭の中でアセスメントをしているんですね。
そして,ある程度見立てた上で第一声を出しています。
ですから,発達相談の入り方も,それぞれの保護者さんによって変えています。

この社長のやっていることは,まさにそれと同じ。前回お話ししたチャット嬢のちがやさんもそうなんですが,お客さんの様子から「どの程度の会話を望むのか」「何には触れてほしくないのか」などを一気に見立てた上でチャットをしておられます。

ただ,社長もちがやさんも,そしてもちろん私もそうなんですが,いずれにしても
「個人の経験」だけではく,必ずベースとなる知識に基づいて,見立てを組み立てています。

社長で言えば,客である私自身は知らない言葉であっても,社長の中で「このお客さんは持ち物や見ているものからして〜〜が好きだろう」と当てはまるカテゴリや時代背景,あるいはブランド名などがあり,それをおそらくチョイスして持って来てくださっていたことと思います。加えて,社長のこれまでの歩みの中で,骨格やサイズを見立てる技も身につけておられたことでしょう。

まるでシャーロックホームズの名推理!
当てずっぽうや「なんとなく」ではなく根拠がある。

私のやっていることも同じです。相談者様に専門知識や専門用語を使って説明することは少ないですが,「この方は〜〜の防衛機制を使っているな」「この発達水準は〜〜のいう〜〜の段階だな」などと見立てて,その知識ベースでお話ししている。

つまり,どんなに個人に対応するお仕事でも,自分一人だけの経験や知識ではなく,巨人の方に乗って話しており,そのためには基礎的な知識が相当必要ですし,概念や好みといった抽象的なものを分類,整理するための言葉をしっかり自分の中に持っていることが重要になります。

私は,その努力を怠らない人が好きです。
できれば,その努力を努力と思わないくらい「それが好き」な人が好きです。

多分この社長なんかは,努力というより好きでやってる感じがします。私も,心理学がやっぱり好きで,精神分析が好きなので,休みの日でも本を読んだり研修に出たりしています。
でもこの社長を見てしまったら,私はまだまだだなと痛感しました。


というわけで,お洋服屋さんに行って,改めて自己研鑽を頑張っていこうと身が引き締まった,というお話しでした。


価値あるものに正当な対価を払うこと


そうそう。
社長の講義(と呼んでいますが接客していただいている間の知識雑談です)がすごすぎて,「お話しは無料で良いんですか?」と思ったんですよね。


お店にあるすごい値段のお洋服も「高い!」というよりは,「価値がある」と私は考えています。

このように「価値にお金をしっかり払っていく」ことを私は大事にしていますし,自分自身がそのような価値を提供できる人間でありたいとも思っています。

私が社長の接客雑談に価値を感じたように,私もYouTubeや公式LINEでこれからも「無料でいいんですか?」というコンテンツを流していきます!

で,そのためにはやっぱり前提となる知識,実際の技術が必要なので,
やっぱり自己研鑽頑張ります!!!
ある意味,新年の抱負となりました。

読んでくださってありがとうございました。

無料コミュニティ【一般の方向け】

一般の方に知っておいていただきたい「カウンセリング」や心理学,臨床心理学について語っていきますので,どなたでもご参加ください。参加はこちら
(facebookを活用しています。お友達申請もお気軽にどうぞ)


超・カウンセリング入門
3期満席


各種活動→総合受付公式LINE

twitterYouTube,旅するカウンセラーInstagram
SNS発信/起業のお手伝い


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?