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【タロット:愚者に学ぶ】純粋性という強さ

少し前、成田さんの卒業スピーチを聞いて
おもしろかったので、その時思ったことを
書きたいと思います。

それでは参りましょー。

変なメガネの人

テレビ出演を機に名前が一気に広がり、
一部の発言だけが切り取られ炎上したり、
変なメガネの変な人…
というイメージが根付いてしまった人

と言えば、言わずも知れた、
経済学者であり、
イエール大学助教授の「成田悠輔」さんです。

東大卒業後、
マサチューセッツ工科大学で博士号を取得し、
数たる企業から意見を求められる天才です。

ネット界隈では
それ以前から話題になっていた人物で

「とてつもなく頭が良い天才がいる」

ということから、
経済関連のYouTubeに登場して以降
あちこちの動画で
引っ張りだこになっていました。

一部の強めな一度の発言が炎上しましたが
そうそう的外れなことは言っておらず

むしろ、的を得たことを
高次の視点から捉えて

誰もが薄々感じながらも
口にしなったことを

この人は臆することなく
ひるむことなく
飄々と語り

その姿に知識人たちは
引き込まれていきました。

そしてかくいう私も
そんな成田さんの古参ファンの一人です。

裸の王様

成田ファンすぎて
前置きが長くなりました。

これは、そんな成田さんが
ある大学の卒業式で
スピーチをされた時のことです。

スピーチの中で
「裸の王様」のお話が取り上げられました。

▼「裸の王様」のあらすじはこうです。

ある国に、おしゃれで新しい服が大好きな皇帝がいました。

そんな皇帝のいる町に、不思議な布地を作ることができるという仕立て屋がやってきます。

その布地は「地位にふさわしくない者や、手に負えない大馬鹿者には見えない」らしく、皇帝は物珍しさを気に入り、その布地で衣装を作らせることにしました。

仕立て屋の元に、まず大臣が視察に来ましたが大臣の目には仕立て屋が手に何も持っていないように見えました。

でも皇帝に「見えなかった」とは報告できず、仕立て屋から聞いていた色や柄を大臣は伝えます。

その後、視察に行った家来たちもみな皇帝に「布地は見事な物でございました」と報告しました。

最後に皇帝がじきじきに視察に行きますが、「馬鹿には見えない布」は皇帝にもさっぱり見えません。

けれど家来たちに「見えない」とは言えず、出来栄えを称賛するので、家来たちも調子を合わせて口々に褒めたたえました。

いよいよ出来上がった衣装を着て、皇帝はパレードを始めます。
集まった民衆も「馬鹿者」と思われたくないために衣装を歓呼し褒めたたえます。

そんな中、沿道にいた一人の小さな子どもが「なんにも着てない!」と叫びました。

民衆のざわめきが広がる中、パレードは続くのでした…。

裸の王様より

寓話のメッセージ、「馬鹿になれ」「無知になれ」に共通する「愚者」

この時、裸のままの王様に
「裸だ!」
と言えた強さはどこから来たのか…

それは
子どもゆえの無知性からです。

大人の世界の常識も知らない
忖度するということも知らない

それを言うことで
何が起こるのかもわからない

考える力がない
要するに「馬鹿」なんです。

でも、常識もなく馬鹿で
無知な子どもだからこそ

言えてしまう
やれてしまう

これは異国の人を見ても
同じことが言えます。

異国だから
その国の文化を知らない

だから、言うべきことを
一方的に言ってしまう

外側に属しているから
自由に発言できる

それらを併せて

「馬鹿になれ」

という寓話からのメッセージ性を
成田さんがスピーチしているのを聞きつつ

私の頭には
このカードが浮かんでいました。

タロットの「愚者」です。

このカードも
同じようなことを象徴します。

同調圧力に屈しない強さというのは
「まとも」な人では難しいんでしょうね

輪に入れなかったり
輪からはみ出したり
輪から追い出されたり

そういう馴染めない人は
「まとも」な人から嘲笑されますが

みんなが「まとも」なのも
どうかなと思います

古い概念を
いつまでも守ろうとする組織を

切り崩していく
切っ先になるのは

「愚者」や「子ども」のような
純度の高い純粋な存在
なのかもしれません

自分の中のそういう部分を
持ち続けたいなと思います。

▼【動画】何度聞いても面白く、センスも話力も抜群

今回イラストにした「裸の王様」のお話も面白かったですが、同様に渋沢財閥の「ニコニコ笑いながら没落しよう」の「ニコ没」の話もとても興味深かったです。

成田さんのトークにぜひ引き込まれてください。


それではまたね。

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