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戦えない経営者たち

経営者は、何かと戦う必要性に迫られることがある。
しかし、肝心な時、肝心な事と戦えない経営者もいる。
今回は、この辺りについて書き綴っていく。


顧客からの理不尽

顧客から理不尽なことを要求されることがある。
その内容が大きなものであれば、経営者が判断、決断、対応をしなければならない時がある。
実は、このタイミングで戦えない経営者は意外と多い。

最も分かりやすいのが「金」のこと。
「過度な値下げ要求」が分かりやすい。
「契約外の対応の要求」でも同じことだ。

こんな時は、顧客を納得させるか、取引を止めるのがベターな選択だ。
しかし、戦えない経営者は、それをしない。
その結果、その会社で働く人が辛い思いをする。

自分は戦わず、従業員を戦わせる人もいる。
戦うために必要な決断をする権限を与えないまま戦わせる人もいる。
こうなって来ると、恨みを買うレベルだ。
そこで働く人は、減っていく。
特に、優秀な人から居なくなる。

意外と、これが原因で倒産する会社は多い。

従業員からの不満

不満は誰にでもある。
しかし、意図せぬ不満や致命的な不満には、最優先で対処しなければならない。

困ったことに、特定の不満を解消すると、他の不満が生まれるケースもある。
例えば、「特定の人の待遇」についての不満。
「特定の業務」や「特定の顧客」についての不満もある。

こんな時は、従業員を納得させる必要がある。
特定の不満を解消した時のジレンマと会社の方針を説明する必要がある。
これを他っておくと、不満が残る人は居なくなる。
経営者の対応に納得できずに辞める人もいる。

経営者は、時には従業員ですら毅然とした態度で戦う必要がある。
これができない経営者が意外と多い。

特に2代目、3代目の経営者は、自分が会社に入る前から働いている人たちがいる。
そんな人たちを納得させる力がないと、会社は分解していく。
やはり、戦う力が必要だ。

先代経営者の甘え

いつまででも役員報酬を取り続ける先代経営者は、意外と多い。
仕事から完全に離れても、給料を取り続けるということだ。

例えば、売上3憶弱の会社で、先代経営者が2000万の役員報酬をとっていることもある。
さらに、接待交際費も数百万使う。

経営者は、時には相手が先代経営者であっても戦わなければならない。
それが例え「父親」だったとしても、戦うべきだ。
会社のために、正しい金を使い方をしなければならない。
未来への投資や今働く人へ還元する方が正しい。

――― 愚痴を言うな、正面から堂々と戦え!

実は、これが一番言いたかったことだ。
私の周りの2代目、3代目の経営者は、先代経営者と戦えない人が多い。
みんな、優し過ぎる。


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