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新しい時代の名刺交換マナー

名刺交換にはマナーがある。
偉い人から順に交換するとか、相手の名刺入れの上に差し出すとか、他にも多数諸説がある。
今回は、新しい時代の名刺交換のマナーについて書き綴っていく。


結論から言うと…

「相手の名刺を雑に扱わないこと」
これだけで良い。
それ以外、暗記する必要もないと思う。
以上、おわり。

と、これだけだとあまりに味気ないので、もう少し説明してみる。

名刺を雑に扱うとは?

例えば、名刺を折り曲げる、クシャクシャにしてどこかに入れる。
こんなのは論外だ。
喧嘩を売る行為と言える。

よく有るのが、宴席で名刺交換し、そのままテーブルに忘れていくこと。
これはあまりに失礼だ。
自分の評判を落とすための名刺交換と言える。

そもそも、名刺を雑に扱う気がなければ、失礼にあたることは殆どないと思う。
渡す時は相手が読める方向にして、お互いの名刺を落とさないように配慮するだけで良い。
そこに細かなルールは必要ない。

細かなルールを意識するよりも、相手の名刺をしっかり見た方が良い。
聞きなれない部署、課、班、チームの名前を見たら、それについて質問する。
挨拶の言葉のイントネーションや名刺に掛かれた苗字から、出身地を推測して当ててみるのも良い。
名刺の裏側に情報が掛かれていることもある。

細かなルールを気にして、名刺から相手の情報を読み取れない方がよほど問題だ。
それもまた、名刺を雑に扱うのと変わりない。

年々、名刺を交換しなくなる

名刺に掛かれた情報は少ない。
今の時代、メールの署名より少ないことが殆どだ。
名刺は、最初にメールを送る時くらいにしか使わない。

仕事外の名刺交換は、する必要もない。
気が合ったら、LINEを交換して終わり。
メッセージも電話もLINEを通して来ることが多い。

私の場合、最近は1年に100枚も使わない。
もはや、連絡をする確定的な約束をしなければ、名刺交換すらしない。
顔と名前と会社名の内、次に会った時に2つ以上覚えていれば、それで良い。

――― 名刺交換をしたがるのは、儀式が好きな人。

私の場合、顔と名前を覚えてもらえば十分だと思っている。
会社名など、どうでもよい。
それよりも、私のキャラクターを覚えて欲しい。
なんなら「あの時、合った奴」という記憶で十分だ。

儀式を上手く終えることだけを考えてはいけない。
目の前のいる人を円滑に知ることが名刺交換の目的だ。
名刺を雑に扱うのは良くないが、名刺より大事にするべきは、その持ち主との時間だということを忘れてはいけない。

もし、あなたが新入社員だとしたら…

新入社員研修で教えられたことは、雑ではないマナーの一つに過ぎないと思った方が良い。
名刺を交換する前から話が盛り上がっているのなら、名刺交換など後回しでも良い。
名刺交換した後、相手が喋っているのなら、名刺の内容を確認するよりも話を聞いた方が良い。
名刺交換のマナーを気にするくらいなら、相手の顔を良く見て話した方が良い。

その程度のことだと認識した方が新しい時代にマッチすると思う。


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