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柔軟性と目的達成

目標を達成しようとする時、イレギュラーな事が発生したりする。
人的トラブル、機械的トラブル、その他未知のトラブルが起こる。
そんな状況下でも、目的を達成するためには「柔軟性」がいる。

私の経験上、「柔軟性を自然と身につけた」という人は少ない。
特定の経験によって身につけたという人の方が多い。
つまり、教育によって柔軟性を伸ばすことができるということになる。

今回は、このあたりのことについて、書き綴っていく。


柔軟性とは?

今回書き綴る「柔軟性」とは「独創的な発想」とは別のものだ。

例えば、7年程前、自社が開催するあるイベントへ顔を出した。
朝の準備中に顔を出したのだが、何やら問題が発生しているようだった。

どうやら機械を動かすコースをつくるための「小さな三角コーン」を忘れてきたとのことだった。
私からすると「なんだ、そんなことか」という程度のことだった。

私は同じフロアにあった自動販売機でいろいろな缶ジュースを20本ほど買ってきた。
これをコーンの代わりにしたらどうか?と提案した。
せっかくだから各コーナーに「ジュースに対応した名前」を付けたら分かりやすくないか?とも提案しておいた。
それで、終わった。

柔軟性とは、この程度のことだ。

頭が硬い人

頭が硬い人は、すぐに目標を見失う傾向があると思う。

例えば、前の例の場合、会社の倉庫に忘れた三角コーンを取りに戻ることを考える。
時間が足りないことに気づくと、今度はどこかで三角コーンを手に入れようと考える。
しかし、売っている店が開いているとは思えない。
一瞬で、その2つは無理だと判断する。
そして、動きが止まってしまう。

一方、柔軟性を持つ人は、目標を達成できれば、三角コーンに拘らない。

たしかに、今現在、目標達成のためにベストだと考えられているのは三角コーンだ。
それを使うルールになっている。
しかし、重要なのは目標を達成することで、三角コーンでなければダメというわけではない。

こんな考え方ができないのが「頭が硬い人」だ。

私の頭が割られた日

17か18歳の時だったと思う。
建設現場で働いている時、先輩からスケール(ものさし)を借りようとした。
「何に使うのか?」と聞かれたので「〇〇のために〇〇cmを図る用事があって」と返した。
すぐにスケールが返って来ないこと(繰り返し作業が必要なこと)を察知した先輩は、そこら辺に転がっていた木材で〇〇cmを図れるように、木材に線を書き込んで渡してくれた。

単純なことだが、衝撃を受けた。
たったこれだけのことで、私はスケール無しで目標を達成できた。
私にとっては、これが「三角コーン」を求めたら「缶ジュース」を渡されたような経験だった。

硬い頭を割る方法

ある程度は教育と社風によって、割ることができる。

例えば、大掃除の時。
私の会社では「業務用ブロワー」を使って掃除を開始する。
枯れ葉などを吹き飛ばすために使う代物だ。

これで、まずは隅々まで風を送り込み、ホコリを強制的に炙り出す。
業務用ブロワーの風は激しいので、マスクは必須、重量の軽いものは事前に避難させることが必須だ。
そして、女性スタッフは暴力的なホコリを嫌がって避難する。
それでも、効果は抜群だ。

普段から、こういった常識破りの手法を平然と使うことは重要だと思う。
こういったことが積み重なって、柔軟性は養われる。
いざ問題が発生した時、目標を達成する他の方法を考える方向へ意識が行く。

ちなみに、私は車を食器用洗剤のJOYで洗車する。
少しの量で、泡立ちが良く、油汚れも良く落ちる。

カミソリで髭を剃る時は、アダルトグッズのローションを使う。
少しの量で、肌に優しく、良く滑る。

後者の方は、相手を選ぶ話だが、スタッフとこういう話をよくする。
新しく見つけた柔軟発想の成果を情報交換するようにしている。

スタッフの方からアイデアを聞くと、嬉しい。
そして、そのスタッフの柔軟性を信頼できるようになってくる。
そういったスタッフは、瞬発的な問題解決力が高いので、イベント事などの非日常的な業務に強い。

――― 柔軟性があるスタッフには安心感がある

未知の多い初見の仕事の時、そんなスタッフがチームに一人いると、みんなが安心できる。


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