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金持ちの家に生まれたから【親ガチャ】に当たったとは限らない

親ガチャという言葉が流行った時期があった。
言葉は違えど、昔からずっと変わらない本質がある。
「お金持ちの家に生まれたらアタリ」という勘違いだ。
今回はこの辺りのことを書き綴っていく。


親ガチャに外れたと言って良い人

私は、極度の毒親の家に生まれた人や生活すること自体が難しい事情がある家に生まれた人のみが「親ガチャ」という言葉を振りかざして良いと思っている。

逆に親がお金持ちか否かは、幸せにそれほど直結しない。
それぞれ、辛い部分と緩い部分があると思っている。
不幸だと考えるのは、お金が欲しいと思う自分自身が望んだ金額を稼げていないからだ。
親ではなく、自分の心の問題ということ。

教育格差とは?

私は、現代社会で必要な教育は中学校で終わっていると思っている。
中学数学で確率論を理解することができれば、上場企業でも働ける。
小学算数で小数、分数の計算が理解できれば、自分で商売を始めることだって十分に可能だ。
日本の義務教育カリキュラムは良くできていて、中学校までで一般的な仕事に必要な教育を全て詰め込んである。

一方、高校と大学は義務教育ではない。
高卒、大卒でないと入社エントリーすらできない企業があるが、これは悪しき風習だと思っている。

塾に通う資金がなければ、親ガチャに外れなのか?
そんなことはない。
働いて生きていく知識は義務教育期間中で十分に教えてもらっている。

お金持ちの教育とは?

お金持ちの教育は厳しい。
そして、辛い。

例えば、10億円稼いだとする。
この時点で税金として4億円は失われ、実際には6億円しか残らない。
次世代に資産を残すためには、相続税として3憶円を払う。
10億円稼いでも二代目には3億円しか残せない。
さらに次世代に資産を引き継ぐと、3億円はまた半分になる。
「三代で財産は無くなる」と良く言うが本当にその通りだ。

お金持ちは資産を守らなければいけないというプレッシャーがある。
何もしなければ、資産は税金として国に奪われるだけだ。
お金持ちは資産を増やさなければいけないというプレッシャーがある。
自分が生きているうちに全力で稼がなければ、相続税によって家の資産は目減りしていく。

だから、お金持ちは教育熱心だ。
子供に対して教育熱心なのはもちろん、自分自身の教育に対しても意識が高い。
資産を守り、増やしていくという「暗闇の中でテレビのリモコンを探す」ようなことをし続けなければならない。
どんな教育がどのタイミングで生きるかは分からない。
だから、外から見ると「手当たり次第に教育を施している」ように思える。
お金持ちは暇そうに見えて、実は脳内が忙しい。
こんな生き方は、辛いと思わないだろうか?

お金持ちの中には、一部ネジの逝かれた散財人もたしかにいる。
しかし、そんな人を見て、そうなりたいと思うだろうか?
結局は、自分で得た金でなければ使うときの幸福感も薄い。

お金持ちの家から逃げる人たち

私は、お金持ちの家に生まれながら、その家から逃げ出した人をたくさんみてきた。
家業が合わない、プレッシャーがきつい、親と意見が合わないなど、理由は様々だ。
しかし、家から逃げ出す人は意外と多い。
そして、家から逃げ出した人たちは口を揃えてこう言う。

「 今 は 凄 く 気 が 楽 だ 」

結局は自分の性格に合った生活を手に入れることが一番の幸せなのかもしれない。
そして、その幸せを掴むための大きな親ガチャ格差など、日本国内には殆どない。


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