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MEMSマイクを自作?する。

ここ数年自作マイク界隈はMEMSマイクモジュールを用いたマイク自作がブーム?らしい。MEMSマイクでなくても秋月電子に行けばフォーリーフ製のECMマイクダイヤフラムが売っているのであまり気にしてなかったのだか、ある日YouTubeでマイクの聴き比べの動画を見た所、MEMSマイクだとなんか高音域がきれいに聞こえたので試してみる価値があると思い、自作してみる事にした。コンデンサーマイクは樹脂製のフィルムが振動して音声信号を取り出すが、MEMSマイクの場合は半導体シリコンの薄膜が振動する。また、モジュール内にアンプ回路等が内蔵されていて出力が増幅されたり、デジタル出力のものはADCが入っている。自作マニアは大体infineonかInvensenseのモジュールを使っているようだ。ただ本当に有望なら世界中のマイクメーカーがこぞって製造しそうなものだが、その動きが見られないので何か裏がありそうな気もする。MEMSマイクのモジュールは小さく、さらにリフロー前提に製造されているので手ハンダは不可らしい。ペーストハンダとヒートガンをAmazonで購入し準備。MEMSマイクモジュールはinfineonのIM73A135が欲しかったがDigi-Keyにも在庫がなく、スペックは劣るがIM68A130と言うのを注文した。

Digi-Keyで注文し届いたIM68A130

Infineonの型番はスペックをそのまま型番にしてる様でIM68A130の場合、68はSN比、Aはアナログ出力、130は最大音圧といった感じでわかりやすい。届いたので早速リフローを試してみたが全然上手くいかず、早速幾つか壊してしまった。成功するまでチャレンジする選択肢もあるが、これ以上モジュールを壊したくないのでIM68A130は一旦棚上げし、とりあえずMEMSマイクの音質の傾向を知りたいので既にハンダ付けされてるものを探した所、またもや秋月電子にKnowlesと言うメーカーのSPU414HR5H-SBと言うマイクのハンダ付け済み基板が売っていたので購入した。もうこうなると自作ではなくただの配線作業である。(単品販売もあり)

秋月電子で購入したSPU414HR5H-SB(単体の方)基板付きは写真に撮るのを忘れた。

このSPU414HR5H-SBは上記のInfineonに比べるとSN比が59dB、最大音圧が115dBと劣るがテストなので気にしない。このモジュールはゲインを任意で決められる。とりあえずボルテージフォロアにする。モガミ電線のシールド線を配線し、コネクターを取り付けて完了であるが、そのままではマイクモジュールが剥き出しで断線しやすいので熱収縮チューブで保護する。ここでヒートガンが役に立った。

配線し、熱収縮チューブを付けたMEMSマイク

これで録音を試してみたいと思う。もちろんテストなので超簡易的に配線とチューブ被せをしただけで本チャンは金属製のケースに入れる予定である。

追伸:使用した感想などは別記事に記すが、テストで録音してみたwavファイルを見てみるとこのマイクは15Kから16Kにかなりのピークがある。これが高音域がきれいに聞こえる秘密か?

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