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お一人様昼ごはんのハードル

 一人で昼食をとることが多い。誰かを誘って、ということもいいんだけど、校長ほど時間の融通がきく教員などいないことに加え、そもそもせめてその時間だけはホッとしたい昼休みの時間、校長とともに過ごさせるのは可哀想だと思ってしまう。てな訳で、まぁ一人の方が私自身の気も楽だってこともあって学校の誰かと昼ごはんを一緒にすることはほぼない。

 さてそうなると一人で昼ごはんを求めて街に出ることになるのだが、これが大いなる問題なのである。私にとって外食の一人ごはんは闘いである。行列に並ばないとダメとか 売り切れ必至だから ではない。あえて一言で表現するなら私のような年恰好の男が一人で入っても不自然ではない所を求めているだけなのだ。仮に入りやすそうな店があったとしても、食べたいものと一致しないことが多く、例えば定食屋などでは比較的気はつかわないものの、その手のものを食べたい日は多い訳ではない。

 私は自意識過剰なのであろう。過剰『気味』ではなく、全くストレートに過剰である。よくわかっている。誰もそんなことは思ってないだろうに、なんとなく人の目を気にしてしまうのだ。そう、よくわかってる。誰がこんな街ゆく初老の男のことなど気にするものか(笑)

 『イヤァ!あんなジジイがオムライスだって!気持ち悪い!』とか、『見て!あの人。若者ぶってパスタやて!』とか、『頼み方がわからないならこんなとこに来るなよ!』という声なき声が聞こえてしまい、ぐるぐる歩き回って結局コンビニで適当に見つくろって帰ってくることさえある。

 この問題は理解してくれる人が少なく、大変困っている。さてさて私はどうすればいいのだろうか(笑)

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