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プロスポーツ選手にぜひとも望むこと

 大谷翔平選手の優れたところは 今さら私ごときが挙げるようなものでもないが、彼の技術や野球センスは言うに及ばず、それ以上にメンタルの成熟度が素晴らしいと思う。まるでアニメやコミックのヒーローそのものだ。ごく近しい人の裏切りに遭っていたことが発覚した直後の今でさえ、ご存じの通りの活躍である。類い稀な能力、行動、成果、そしてコントロールされた精神力を兼ね備えた大谷選手は、もはや野球というものをやっている人間としての最高峰なのではないだろうか。

 他のスポーツに目を向けよう。息子が長い間やっていたこともあり、どちらかといえば私は野球よりサッカーの方が好きで、放送があればTV観戦するしリアルに試合を見に行くこともある。しかしイチロー選手や大谷選手なんかのメンタルの完成度と比較して、技術はともかく プロサッカー選手の精神的な成熟度は まるで近所の小学生が日曜に空き地に集まってやってる遊びレベルと言われても仕方ない。

 足を掛けられたわけでもないのに派手に転倒するかと思えば 顔にヒジが入ったといってグランドに転げ回る(スローで見てみたらさして当たったわけでもない)。しかしこんなことが1試合に何度も起きる。彼らは痛くもないのに激痛に耐えるような迫真の演技の直後に 縦横無尽にピッチを駆け回る。反則ほしさに 1のことを3にも5にも膨らませて騒ぎ、ひどい時には ありもしないことをでっち上げる。特に相手ゴール近くにおいてはその発生率が高くなる。審判が反則と判定しさえすれば、直接得点に繋がるかもしれないフリーキックを得られるからだ。審判を欺くのも技術だと言わんばかりである。私に言わせれば、嘘をついてもぎ取った権利で決めたゴールは嬉しいか? と聞きたいものだ。しかし不思議なことに女子サッカーにおいてはこの傾向はほぼ見られず、試合を中断する時間も男子と比べて極端に少ない。その意味においては男子選手の精神的成熟、またスポーツマンシップは女子と比較にならないほどカスであるといえる。しかし私がここで声を大にして訴えたいのは、こんな良識を欠いたような輩が、年俸何億 何十億と稼ぐスター選手だということなのである。

 プロスポーツ選手に望むこと、それは全世界の人たちに感動をもたらし、子供たちの憧れとなるのならば、それに相応しいプレーや行動をしてほしいということだ。



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