忘れたくない言葉たち
私には
私のことを「必要だ」と
まっすぐな瞳で言ってくれる人が
この世の中に、ひとりだけいる。
だんなさん。
入籍したのはつい最近。
でも、かれこれもう6年くらい、一緒に人生を歩んでいる。
ただ、その6年、私の中ではかなり波乱の日々だった。
まず、自分の家族と関係を絶った。
ずっとずっと苦しめられていた家族と離れる決心をして、スーツケースとリュックサックを持って、家を出た。そこから帰っていない。
そして、社会人になって、ずっとなりたかった職業に就いたけれど、うつ病や仕事量に負けて、退職することになってしまった。
そのあとも、色んな職業に就いては、働きすぎて体調を崩したり、上司からの圧力で心が壊れたりして、辞めたり休んだりを繰り返している。
そんな私の6年を、彼はずっと支えてくれた。
私も彼も大好きな「ハチミツとクローバー」という漫画の中に、こんなセリフがある。
『側にいる人間が揺らいだら、溺れてる人間が掴まるものがなくなってしまうだろ?』
彼はまさしくそれを体現しているような人。
私が溺れそうになったとき、揺らがなかった。
つかまらせてくれた。
昨日の夜、私は久しぶりに不安な気持ちでいっぱいになって、眠れない夜を過ごしていた。
朝起きた彼に、不安な気持ちを伝えて、尋ねた。
「家にいるだけの、しかも家でめそめそしているだけの私でも、生きてる必要はあるのかな?」
彼はきっぱりと言った。
「必要だよ。しかもおれ、知ってるよ。休んでる間、自分の食べたものちゃんと片付けてるでしょ?たまに洗濯物も干してくれてるし、家も片付けてくれてるでしょ?
家に帰ってきたときに君がいると安心するし、しかもおうちが綺麗だから快適なんだよ。
それをやってないとしたって、君は必要だけどね。」
朝から泣きそうになった。
いつだって、彼は強くて優しい。
うつでボロボロになって、生きるのをやめたいって言った時にもこう言ってた。
「元気で笑ってる時の君は最強だっておれ知ってるよ?大丈夫。」
「お金なくても、君がいればいいんだよ。
仕事しててもいいし、してなくてもいいんだよ。
少なくともおれにとっては君が必要だからね。
おれの描いてる未来予想図、どれも全部、隣に君がいるからね。」
「おれ絶対元気に人生全うして天国行く予定だから、自分で死んだりなんかしたらずーっとおれに会えないからね。大丈夫だよ。一緒に生きていこうね。」
思い出して書いてるだけで、ぽろぽろ泣いてしまう言葉たち。
全部全部、おばあちゃんになっても、ちゃんと覚えていたい。
私のこと、毎日救ってくれてありがとう。
私より私のこと分かっててくれてありがとう。
晴れの日も、曇りの日も、大雨の日も、いつだって私の心を守ってくれて、ありがとう。
出会ってくれて、毎日を一緒に歩んでくれて、本当にありがとう。
私にとっても、あなたが必要で、大切な人です。
元気で笑顔で最強な私に、早く戻るんだ。
大好きな彼のためにも。
そういえば今日は「いい夫婦の日」ですね。
2023.11.22
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