自分に正直でいたい。でも、難しい。

中学の同窓会(二次会)の時の話。

参加メンバーは男女4人ずつの計8人。
当時から常にこの8人で行動していたわけではないが、クラスの中でもよく盛り上がっていたし、幼稚な喧嘩もしていた。(今となっては笑い話)

そんな心開けるメンバーが集結した二次会。
色んな思い出話が飛び交った後で、なんとなく恋バナの雰囲気になった。

ある男子が私に、「元彼どんな人?」と尋ねてきた。私は正直に「元彼ってか……いたことない」と言うと、主に男子勢が「!?!!」という反応。

でも、誰一人として謎の励ましや恋愛を勧める言葉を投げかけてくることなく、すんなりと受け取ってくれた。
そんな反応は初めてでびっくりしたし、なんだか嬉しかった。

その後に告白された人数を聞かれた。
まぁ0人なのだが流石に言いづらく、「数は覚えてないな〜」と大嘘をつき、「なんていうか、"すき"がわからないんだよね。だから、告白されてもOKできなくて申し訳ないから、最早告白されないように興味ないアピールしてしまうんよね……笑」と、本音が混じった返答をしてみた。
みんなは「なるほどね〜」と、先ほど同様に特段大きなリアクションをするわけでもなく、受け止めてくれた。

ただ、この発言によってみんなの認識として自分は、"モテるけど告白を全部断っている人"みたいになってしまった。全然そうじゃないのに。なんか、、ジワる。

そして、"恋愛に興味がない"と言い切ってしまったが故に、この場に参加していた、以前から冗談を言い合えるくらいに仲良しだった男子から、あれほど頻繁に連絡が来ていたにもかかわらず来なくなった。笑
(これを小学生時代の友人に話したら「そりゃそうやわ」と言われた。笑)

ちなみに、一次会の時に親しげに話している我々の様子を見た別の男子が近づいてきて、その人に「二人付き合ってんの??なんか前に狙っちゃおっかな〜とか言ってたじゃん!」と尋ねた。
この時に初めて、彼が自分に対しておそらく好意を持ってくれていたのだと気づいた。

しかし私は、"狙っている"という表現がなんだか嫌だったのと、これからも友達でいたかったので、連絡が来なくなったのはまぁ結果オーライ?だったのかもしれない。


自分に正直でいたいし、恋人を必要としていないのは本音。
ただ、それをどストレートに言い過ぎてしまうと誰かを傷つけてしまうこともあるのだと気づいた。

アロマアセクの方がよく「無いものを証明するのは難しい」と仰っているけれど本当にそう。

飲みの場でいきなりセクシュアリティの話をしても、事前知識がある人でないとなかなか伝わりづらいし、「恋愛感情がない、恋人を必要としていない」と言うと、なんだか冷めた印象を与えてしまうのも怖い。

伝えるのってなかなかに難しいな。

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