見出し画像

子どもから暴言を受けた親が「うろたえてはいけない」理由

親にとって思春期の子どもから、暴言を受けるのはツラい。子育ての自信をなくして、「うろたえて」しまう人も多い。当然だと思う。しかし「自分を責めてはいけない」と理解したら、「自信をなくしてうろたえる必要もない」と、納得する必要がある。それが、暴言への2番目の対応になる。

(1)思春期の子どもに「反抗」しているつもりはない
親からの精神的自立を、子どもは「反抗」で示す。自立とは、親からの精神的な「独立」でもある。親から独立するんだから、親は「依存の対象」から、大切だけど「ひとりの人間」になる。いわば、大勢の中のひとりだ。こうして、親の言葉の重要度は下がり、親を絶対視しなくなる

子どもが「生意気な口をきいたり、無視したり、暴言まで吐く」のは、親を絶対視しなくなったせいだ。でも、子どもは「反抗」しているつもりはない。あくまでも自立であり、「独立」なのだ。

(2)思春期の「親業」は、ストレスが溜まるもの
思春期前の子どもは、すなおで可愛かった。何をして欲しいか、よく分かったし、親の行為にストレートに反応して喜んでくれた。ところが、思春期の子どもは、全てが真逆に変わってしまう。親のストレスは増幅する。

思春期の「親業」では、親はストレスに耐え、一見すると愛情など欲しがっていない子どもに、愛情を注ぐ。5分前には「一発殴ってやりたい」と思った子どもに、愛を与える、矛盾した努力が思春期の「親業」なのだ。

(3)胸を張って子どもと接する
「自分を責めてはいけない」と理解したら、「子どもには反抗しているつもりがない事実」と、思春期の「親業」を理解する。つまり、子どもの言動にいちいち傷つかないと「腹をくくる」のだ。そして、「親だからといって完璧ではない、誤りはあって当然」と開き直る

開き直るは、居直るとは違う。子育てをしてきた実績を忘れずに「これからも子どもを支援していく」と、信念を確認するのが「開き直る」だ。

親が「うろたえる」と、子どもは増長する。親をなめるのだ。だから、胸を張って子どもと接しよう。あなたは親として精一杯がんばってきたし、がんばっている。自信を持っていいのだ。


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?