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得体の知れない「承認欲求」の正体

承認欲求は、「本質的に受け身の欲求」であり、「最も人間らしい欲求」でもある。

(1)承認欲求は,受け身の欲求
承認欲求とは、自分を認めて欲しいと思う気持ち。つまり、「誰かの承認」がなければ満たされない「本質的に受け身の欲求」だ。

(2)承認欲求は,最も人間らしい欲求
ぼくたちには、まず「眠りたい」「食べたい」と感じる生理的欲求や「生きたい」と欲する安全の欲求がある。「ひとりぼっちでいたくない」と求める所属の欲求は、生理的欲求や安全の欲求が満たされた上で生まれる。人間の欲求には、段階があるのだ。

承認欲求は、欲求段階の終わりにある。つまり、他の動物にはない人間独自の欲求なので「最も人間らしい欲求」なのだ。「最も人間らしい欲求」だから、人間が生きていくときには欠かせない。

みんな「親に愛されたい」。承認欲求は、子どもの基本的な欲求として最初に現れる。やがて承認欲求は「ほめてほしい」「注目されたい」などの“自意識”に成長する。そして「尊敬されたい」「やりがいのある仕事をしたい」「スキルをみがきたい」などの“自己尊重感”に、つながっていく。

(3)承認欲求は,めんどくさい
承認欲求は大切だけれども、「厄介なモノ」でもある。「俺はアイツとは違う(より優れている)」めんどくさい「プライド」には、「自分を認めて欲しい」承認欲求がある。

人間の欲求は、生理的欲求・安全の欲求・所属の欲求の他は、すべて承認欲求だ。大切だけれども厄介な側面もある。「承認欲求」は、取扱注意の「得体の知れないモノ」なのだ。

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