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承認欲求が「めんどくさい」理由

人間の欲求は、生存にかかわる欲求のほかは、自分を認めてほしいと思う「承認欲求」と言っていい。承認欲求は「誰かが認めてくれなければ」満たされない「受け身の欲求」。承認欲求が、めんどくさくなるのは「受け身の欲求」だからだ。

・職場でどう評価されてる?
・周りの人から嫌われてない?
・失敗で周囲から信用を失った?

そんな「不安」は、承認欲求が満たされていないときに生まれる。自分の価値を自分ではなく、他人との比較でしか実感できないのだ。

「俺はアイツとは違う」なんて「プライド」にこだわる人も、「アイツじゃなくて、俺をみとめて」という承認欲求がある。

嫉妬の本質も、承認欲求にある。嫉妬は「認められたい」という承認欲求が満たされない「怒り」を、気になる相手に向けている状態。そもそも承認欲求が満たされていれば「怒り」は起きないから、嫉妬も生まれない。

承認欲求の強い人の中には、「自分は正しいから、相手のまちがいを指摘するのは当然」と考えて、実行する人がいる。「自分の正しさを疑わない人」だ。

「自分の正しさを疑わない人」は、知り合いに“事情”を訴えて「それはおかしいよね、あなたは間違っていない」と、“お墨付き”を求める。

「自分の正しさを疑わない人」は、自分を支持してくれる“賛同者”を見つけることにも熱心だ。仲間を得ると「自分は」正しい、という主張を「自分たちは」正しいと、巧妙に差し替えたりする。

「自分の正しさを疑わない人」は、“お墨付き”や“賛同者”を求める「承認欲求にとらわれている自分」に、気づいていない。

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