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意外なモノにある「方言」

僕は、傷口をふさぐガーゼがついた「救急ばんそうこう」を、「ばんそうこう」と呼んでいる。ところが 「救急ばんそうこう」を「ばんそうこう」と呼ぶ地域は、少数派だと知ってしまった。「ばんそうこう」の呼び名には地域差、つまり「方言」があるのだ……

ばんそうこうの呼び方マップ」を見れば、都道府県別の「ばんそうこう」の呼び名に地域差、つまり「方言」があるのが一目瞭然だ。

「サビオ」
北海道・和歌山・広島
「カットバン」
青森・岩手・秋田・宮城・山形・福島・山梨・鳥取・岡山・島根・山口・愛媛・高知・佐賀・長崎・鹿児島
「ばんそうこう」
新潟・石川・長野・静岡
「キズバン」
富山
「バンドエイド」
群馬・栃木・茨城・千葉・埼玉・東京・神奈川・岐阜・愛知・滋賀・三重・京都・大阪・兵庫・香川・徳島
「リバテープ」
奈良・福岡・熊本・大分・宮崎・沖縄

言語学者の石黒圭さんを、ご存じだろうか?新書もたくさん書いている。6冊の「光文社新書」のうち、4冊がKindle Unlimitedだ。中でも『日本語は空気が決める~社会言語学入門~』は、「文法」のイメージがある「言語学の本」とは全く違ったおもしろさだ。

「ばんそうこう」の呼び名に「地域差」があるのは、石黒さんの本で初めて知った。

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