ゆうぞう

保護者に寄り添う“思春期コンサルタント”「ゆうぞう」です。教員歴37年の元中学校教員。…

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保護者に寄り添う“思春期コンサルタント”「ゆうぞう」です。教員歴37年の元中学校教員。「子育ては自分磨き」をポリシーに、思春期の子どもを持つ、多くの親御さんをサポートして活動中。ブログでは「反抗期を”最短”で終わらせる方法」をお伝えしています。

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暴言を真正面から受け止める「コツ」

子どもの「暴言」を真正面から受け止める「コツ」は、親が精神的に余裕があるときに、心の準備をして行うこと。 反抗期の「暴言」に毎回、まともに取り合うことなど、現実にはできない。 とはいえ、暴言を真正面から受け止めて冷静に問いただすことがあってもいい。 大切なのは「今なら言える」というタイミングを判断すること。親が「カッとなったとき」にやると失敗する。 「ちょっと待って、たいていのことには目をつぶるけど“死ね”だけは止めて」 子どもに近づき、目をしっかりと見て、ゆっくり

    • 子どもを威嚇する5W1Hの「話し方」

      5W1Hを押さえたコミュニケーションによって、過不足のない情報伝達を実現できます……これは「5W1H」で検索したときに、トップに表示されたサイトの「説明」だ。 だけど、説明を信じてバカ正直に実行したら、家庭で居場所がなくなるのは間違いない。 そもそもコミュニケーションは、「猿の毛づくろい」に似ている。実際のスキンシップがなくても、心がふれあった「実感」があればいい。 コミュニケーションに「過不足のない情報伝達」など、関係ないのだ。 ところが、子どもや配偶者に「5W1H

      • 「自分は正しい」と、決めつけると生きづらい

        「自分は正しい」と決めつける人は、「自分の正しさ」と「自分の存在」が一体化している。だから「自分の正しさ」に反論されると、自分自身が否定された気がしてキレてしまう。そして「自分の正しさを他の人にも認めさせたい」アツい気持ちを拭いきれないから… 「自分は正しい」と決めつける人は、自分の考えを伝えるときに「ふつう、そうだろう?」と言う。 「ふつう」とは、「自分の考えは自分だけの考えではない。他の多くの人が賛同する考えだ」と、言っている。しかし、「他の人」とは誰であり、「多く」

        • 「評価」しても幸せにならない

          「評価」とは、どれほどの価値があるかを判断する作業。とても気が重くなる作業なのに、進んで評価する人は珍しくない。人は、自分や他人を評価するのが大好き。上から目線の「ラベルづけ」は優越感をくすぐるし、「分かった気」になって安心する。 「評価」といっても、明確な基準があるわけではない。相手の意見や立場はかまわずに「自分の考え」を唯一の基準として「判断」する。実態は「評価」ではなく、「決めつけ」や「思い込み」に近い。 よせばいいのに、わざわざ自分に自己否定のレッテルを貼る人がい

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        暴言を真正面から受け止める「コツ」

          承認欲求が「めんどくさい」理由

          人間の欲求は、生存にかかわる欲求のほかは、自分を認めてほしいと思う「承認欲求」と言っていい。承認欲求は「誰かが認めてくれなければ」満たされない「受け身の欲求」。承認欲求が、めんどくさくなるのは「受け身の欲求」だからだ。 ・職場でどう評価されてる? ・周りの人から嫌われてない? ・失敗で周囲から信用を失った? そんな「不安」は、承認欲求が満たされていないときに生まれる。自分の価値を自分ではなく、他人との比較でしか実感できないのだ。 「俺はアイツとは違う」なんて「プライド」

          承認欲求が「めんどくさい」理由

          得体の知れない「承認欲求」の正体

          承認欲求は、「本質的に受け身の欲求」であり、「最も人間らしい欲求」でもある。 (1)承認欲求は,受け身の欲求 承認欲求とは、自分を認めて欲しいと思う気持ち。つまり、「誰かの承認」がなければ満たされない「本質的に受け身の欲求」だ。 (2)承認欲求は,最も人間らしい欲求 ぼくたちには、まず「眠りたい」「食べたい」と感じる生理的欲求や「生きたい」と欲する安全の欲求がある。「ひとりぼっちでいたくない」と求める所属の欲求は、生理的欲求や安全の欲求が満たされた上で生まれる。人間の欲求

          得体の知れない「承認欲求」の正体

          最強の武器「攻撃心」の使い方

          試合直前のボクサーは、アドレナリンが満ちて、攻撃心にあふれている。「攻撃心」は、怒りと自信がむすびついた感情だ。 怒りと自信の「合体」に、違和感があるかもしれない。しかし、「自信」を「才能を認識している感情」とすれば、「攻撃心」は最強の武器になる。 先輩が「やればいいんだよ」と、声を荒げるときの怒りは「こんなのもできないのか」と思っているだけではない。「あなたの才能を認識している感情」をこめて、「君ならできる」と言っている場合がある。 言われる側は「ほかに言い方あるだろう

          最強の武器「攻撃心」の使い方

          感情と記憶の「密接な関係」

          感情は、その人がそのときに「感じる」気持ち。気持ちは、「記憶」されることで「思い出」になる。どんなに素晴らしい体験や経験も、感情と一緒に記憶されなければ、「なかったこと」になってしまうのだ。 「ああ、幸せだなぁ」 「いま、最高の時間を味わっているかも…… 」 「なんて、キレイな景色なんだろう」 そうやって「感じる」ことで自分の気持ちを自覚したら、「スマホで写真を撮るように」そのときの気持ちを「覚える」ようにする。 じっくりと、味わうのだ。 実際の「体験」はもちろん。学習

          感情と記憶の「密接な関係」

          意外なモノにある「方言」

          僕は、傷口をふさぐガーゼがついた「救急ばんそうこう」を、「ばんそうこう」と呼んでいる。ところが 「救急ばんそうこう」を「ばんそうこう」と呼ぶ地域は、少数派だと知ってしまった。「ばんそうこう」の呼び名には地域差、つまり「方言」があるのだ…… 「ばんそうこうの呼び方マップ」を見れば、都道府県別の「ばんそうこう」の呼び名に地域差、つまり「方言」があるのが一目瞭然だ。 ✅「サビオ」 北海道・和歌山・広島 ✅「カットバン」 青森・岩手・秋田・宮城・山形・福島・山梨・鳥取・岡山・島根

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          思春期の脳は「子ども」!脳が完成するのは早くても25歳

          外見が大人なら、精神的にも成長していると親は考えたくなる。しかし思春期の脳は、まだ未完成な「子供脳」であって、「大人脳」とはまったく違う。 脳の「思考・判断を担当する部分」が完成するのは、早くても20代後半なのだ! (1)脳は3つの部分から出来ている ‐大脳・小脳・脳幹 人間の脳は、大人で平均1.2~1.5キロ。全体の80%が「大脳」で、残り10%が、それぞれ「小脳」と「脳幹」。脊髄にくっついた脳幹は、呼吸や血圧など、生存に必要な機能を管理する。小脳は運動機能の管理を担い、

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          思春期の脳が不安定な「2つの理由」

          思春期の子どもがイライラする原因として「ホルモンの乱れ」を、よく聞く。つまり「信じられないほど、多量のホルモンが分泌される」のだ。さらに、思春期は「記憶のしくみ」が切り替わる時期でもある。季節の変わり目に体調をくずす人は多い。脳も調子がよくないのだ。 (1) 性ホルモン自体は、男女とも小さな頃から分泌されている。しかし、思春期が始まると急に濃度が高くなる。 男性ホルモンの代表「テストステロン」分泌のピークは、14~18歳。それまでの30倍の量が体内に流れる。筋肉や骨格は発

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          Kindle表紙自作の手順!外注でも「丸投げ」はダメ

          「はじめての出版なら、表紙は外注!」は、有益な助言だと思う。ただし、デザイナーへの「丸投げ」はダメ。「とにかく、いい感じの表紙をよろしく」なんて言われたら、デザイナーだって困ってしまう。自作するかどうかは別にして、Kindle作家なら「表紙を自作できる力」は身につけたい…… とはいえ、どうしたらいのか? ぼくは「Kindle本の表紙テンプレート」を、購入して失敗した経験がある。AIで作った画像を、色を変えて何枚か集めただけ。書名も説明も、何もない……そんな「表紙テンプレート

          Kindle表紙自作の手順!外注でも「丸投げ」はダメ

          もし「取り調べ」を受けることになったら

          「痴漢の疑い」で拘束。新聞にも報道されて、社会的に抹殺された上司がいた。新聞には「酒に酔って電車内で女性の身体を触った疑い」とあったが、ぼくは「えん罪」だと思っている。上司は、全く酒が飲めない下戸だったのだ。 電車が発達した都会で「痴漢えん罪」は、人ごとじゃない。誰にでも可能性のある怖いできごとだし、映画にもなっている。 『それでもボクはやってない』は、痴漢えん罪事件をテーマにした日本映画。『Shall we ダンス』の周防正行監督の2007年公開作品だ。 「もし取り調

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          暴言を真正面から受け止める3つの「準備」

          子どもの暴言に、毎回まともに取り合うなど、現実には出来ない。対応は「黙って見守る」が基本だ。しかし、暴言を真正面から受け止めて、親の意見を「宣言」をするときがあってもいい。ただし何回もしたら「小言」になる。暴言を真正面から受け止めるのは、一発勝負だ。準備をしないと失敗する。 (1)「親業」を理解して、子どもを支援する覚悟を決める 思春期の「親業」とは、ストレスに耐え、一見して愛情を欲しがっていないように見える子どもに、愛情を注ぐことだ。5分前には「一発殴ってやりたい」と思っ

          暴言を真正面から受け止める3つの「準備」

          子どもから暴言を受けた親が「うろたえてはいけない」理由

          親にとって思春期の子どもから、暴言を受けるのはツラい。子育ての自信をなくして、「うろたえて」しまう人も多い。当然だと思う。しかし「自分を責めてはいけない」と理解したら、「自信をなくしてうろたえる必要もない」と、納得する必要がある。それが、暴言への2番目の対応になる。 (1)思春期の子どもに「反抗」しているつもりはない 親からの精神的自立を、子どもは「反抗」で示す。自立とは、親からの精神的な「独立」でもある。親から独立するんだから、親は「依存の対象」から、大切だけど「ひとりの

          子どもから暴言を受けた親が「うろたえてはいけない」理由

          子どもから暴言を受けた親が「自分を責めてはいけない」理由

          親として思春期の子どもから、暴言を受けるのはツラい。そして、暴言を吐くわが子を見て「自分を責めて」しまう。しかし、自分を責めてはいけないのだ。暴言への「最初の対応」は、自分を責めてはいけない理由の「理解」からはじまる……。 (1)自分を責めても何も変わらない 子どもから暴言を受けると、ほとんどの親は「私の育て方の“どこが”いけなかったのだろう?」と、自分を責める。あなたも、そうだと思う。 「自分を責める」とは、「理想の自分」が「現実の自分」を責めている状態。でも「理想の自

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