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小説書きです。一作一作がとても長いので、コーヒータイムにでもゆっくり読んでいただけたらと思います。 猫の記事をときどき上げます。 詩もたまに書きます。 愛知県名古屋市出身。東京都在住。 クラシック音楽とプロ野球が大好きです。というか、トラキチです。

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    甘野充プロデュースの共同運営マガジン「エンターテイナー・ストリート」です。  共同運営マガジンは、みんなで作るマガジンです。  小説、詩、エッセイ、絵、音楽、動画など、想像力と創造力あふれるアートやエンターテイメント作品をnoteで公開している人たちが集まって、作品を披露する場となります。  参加すると、自分の記事を共同運営マガジンに追加することができるようになります。  たくさんの人に自分の作品を読んでもらえるチャンスです。  参加費は無料です。  参加希望の方はトップ記事へコメントお願いします。 ルールは以下です。 ・投稿は自分の記事だけにしてください。 ・投稿は当日投稿の記事のみにしてください。  (過去記事は投稿しないでください) ・タイトル、タイトル画像、説明文は変更しないでください。 ※ 創作と関係のない記事は削除しますのでご了承のほどお願いします。 甘野充

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【長編小説】「水槽の魚」

*  七時になろうとしているのに、今朝はまだ薄暗く、青い。庭を見ると、まるで水の中のように静かだ。しんしんと雪が降っている。  そろそろ娘を起こさないとならない。なのに、青い景色が愛梨を神妙な気持ちにさせる。体が思うように動かせない。  いまだ忘れられない思い出を揺り起こした。  こんなだからわたしはダメなのだ。家庭ひとつ守れない。自分を責める。  一度目の結婚も失敗した。あれは若気の至りだと言ってしまえば片付けられるが、今回は子供もいるのだ。  夫は車のダッシュボー

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        フジコ・へミング

        この演奏会時、なんと90才! それでこんな骨太な演奏! まったく信じられない! 50過ぎて、もうだめだピアノが弾けない、ピアノに嫌われている、などとのたまっているわたしなんかミソカス以下ではないか! フジコ氏といえばリストの「ラ・カンパネラ」が代表曲みたいなものだが、このコンサートではいろいろな作曲家の演奏をしている。 まるで誰かと会話でもしているみたいに。 髪飾りなど衣装は手作りされたり自前で用意されるそうだ。 猫ちゃんたちと暮らし、煙草をぷかぷかとふかして世俗なぞどこ吹く風。 そんな晩年のフジコ氏。 しかし、歩くのも覚束ない亡くなる2年前までこんな風にコンサートを開かれているなんて、神様がそうしろといっているようなものだ。 彼女の存在はこの世の財産だ、とみながいう。 クラシック界からまた一人巨匠が亡くなったことは、本当に寂しい。

        • 小説「Mr.Green」で、コングラボードをいただきました。 これは正直、超嬉しいです🎵 読んでスキをくださったみなさま、本当にありがとうございます。 文章がごたごたとして上手く書けてませんが、この世界がとても好きなので、続編も考えています。 いつになるはわかりませんが。

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        【長編小説】「水槽の魚」

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        • 小説「Mr.Green」で、コングラボードをいただきました。 これは正直、超嬉しいです🎵 読んでスキをくださったみなさま、本当にありがとうございます。 文章がごたごたとして上手く書けてませんが、この世界がとても好きなので、続編も考えています。 いつになるはわかりませんが。

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          とにかくカッコいいコチシュ

          とにかく明るい安村みたいなフレーズでのタイトル紹介だが、このゾルタン・コチシュが弾くベートーベンのピアノソナタは呆れるほどカッコいいので、ぜひとも紹介したい。 残念ながらこれは動画ではないが。(写真右側がコチシュ) ゾルタン・コチシュ。 ハンガリー人のピアニスト。 同期のアンドラーシュ・シフ、デジュー・ラーンキと合わせてハンガリーの三羽烏と呼ばれていた。 そのうちゾルタン・コチシュは一番に早く天に召されたが。 わたしは二十代の前半にこのゾルタン・コチシュと出会い、かなりショックを受けた。 N響アワーでベートーベンのピアノ協奏曲第五番「皇帝」を演奏していたのを観たのがきっかけ。 その頃、開けても暮れてもベートーベンだったわたしは、その演奏を観て、 「こんなにパワフルで美しく明瞭な音を持つピアニストははじめてだ」 と感銘を受けた。 翌日にはCDショップを訪れていた。 ゾルタン・コチシュのCDならなんでもいいと思ったが、そこにあったのは、ベートーベンのピアノソナタが収められたCDだった。 丁度、ハマって弾いていたピアノソナタ第八番「悲愴」が入っていて、どれどれと聴いてみた。 な、なんだこれは! は、速い! とにかく速くて目まぐるしいのだ。 ところが、それが胸がスカッとするほどに気持ちいい。 第一楽章の出だし、グラーヴェ。 極端に遅いな、と思いメトロノームと合わせたら、なんとぴったり計ったかのようにグラーヴェで弾いていた! それからアレグロうんちゃらになるのだが、そこからが速い速い。 疾走感がとにかくものすごい。 これを真似ようとやってみたが、とてもじゃないが、その速さでは指が追いつかず弾けなかった。 なんと、ヘッドフォンで聴いてみると、ピアノの音の向こうにコチシュのごお~っとした息遣いが聴こえてくるのだ。 それはそれは鬼気迫るものだ。 第二楽章、アダージョカンタービレはコチシュの持つ本来の音の美しさが際立ち、しかし歌いすぎず、清爽な演奏だ。 第三楽章ロンド、アレグロ。 速弾きで、音が転がるように弾きあげられていく。 まるで真珠の粒がコロンコロンと階段を落ちるように。 そして、本当にカッコよく終わりを迎える。 その小気味の良さに圧倒される。 ぜひ、このカッコいいコチシュのベートーベンを聴いてほしい。 そのCDを聴いてから、ゾルタン・コチシュはわたしの心の師匠になったわけだが、ピアニストとして来日されたのはいつだったかよく知らず(当時名古屋に住んでいたので)、しかし、晩年の指揮者としてのゾルタン・コチシュにはかろうじて会えた。じつに楽しそうに指揮棒を振っていた。 亡くなる数年前のこと。 できればピアニストとして会いたかった。 そして、できればベートーベンを聴きたかった。 わたしは、その後もゾルタン・コチシュを追いかけている。 昔々のピアノ協奏曲の録画はVHSのテープがこんがらがるまで観倒したので、もういまは観ることはできない。 でも、記憶にはいつまでも残っている。 第二楽章の美しさは忘れようと思っても忘れられない。 ゾルタン・コチシュのベートーベンは、とにもかくにもカッコいい! それだけだ。 このピアノソナタが動画で残っていないのが、本当に残念だ。 それから、付け加えておくが、コチシュはベートーベンだけてはない。 ドビュッシーの神秘性、透明感は言葉にならない。 バルトークはさすが、ハンガリー人だけあって説得力のあるものだ。 他にもラフマニノフにも力を入れている。 小説「Mr.Green」に出てくるピアノ協奏曲第二番は、コチシュの演奏を意識して書いた。 本当に真冬の厳しさをその演奏で体感できるのだ。 いかん!ゾルタン・コチシュの魅力を語ろうと思ったら少なくとも二時間はかかる。 とにかくカッコいいコチシュのベートーベンを聴いて欲しい。

          とにかくカッコいいコチシュ

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          新しい学校のリーダーズ

          去年はYouTubeでアホみたいに「ジャンボリミッキー」を観ていた。 ゆいお姉さんが可愛くて💕 ゆいお姉さんのみの動画を繰り返し観ていた変態です😅💦 ところが、今年に入り、オススメに上がってきた新しい学校のリーダーズの動画ををポチっとな、と観たそのときから、わたしは彼女らに魅せられた。 セーラー服で髪を振り乱し踊る激しいダンス。 虜になってしまった。 中でも美人のKANONちゃんがお気に入り💕 さらさらのロングヘアーをぶんぶん振って踊っている。 可愛い💘 いまやテレビCMにもでているという超売れっ子。 去年ヒットした「大人ブルー」もいいけど、個人的には「青春を切り裂く波動」がいいなあ❣️ 全力のパフォーマンスは圧巻だが、彼女たちがむちうちにならないかが心配😅 彼女らは振り付けを自分たちでつけているという。 フォーメーションなんかも複雑で凝っていて、観ていて飽きない。 若いうちにしか出来ないパフォーマンス。 いま、そのエネルギーのすべてを注ぎ込んで歌い踊っているのだろう。 しばらく、注視していきたい。

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          Bunin plays Rachmaninov

          スタニスラフ・ブーニンが弾くラフマニノフのピアノ協奏曲第二番。 ロシア人が弾くロシア人作曲家の名曲。 品格漂う上質な演奏。 長い指はラフマニノフを弾くのには有利だろう。 顔から汗を滴らせながら演奏するブーニンはカッコいい❗ 演奏が終わると端正なその顔に浮かべる笑みはキュート💕 参りました‼️

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          小説「Mr.Green」あとがき

          その前に、「春の雪」でコングラボードをいただいたので、載っけておきます。 スキをくださったみなさま、ありがとうございました❣️ 実はこの詩には曲がついておりまして、若かりしころに、自分で作詞作曲した楽曲の詞を抜粋し加筆したものなのです。 遠い、昔々の作品です🌸 さて、今回投稿した小説「Mr.Green」ですが、なるべくグリーンの体温、体臭まで感じられるようにと意識して書いてみました。 実はこの作品は、正月明け頃からちびちび書いては放置し、書いては放置し、となかなか苦労

          小説「Mr.Green」あとがき

          小説「Mr.Green」31,276文字

           ピアノの音で目が覚めた。  枕元の時計を見ると、午前の六時半を示している。 「きょうも早いな」  眼鏡をかけて布団からでる。  それにしても毎日毎日こんな早朝から生ピアノの音で起こされるも、よく近所から苦情がでないな、と思う。  グリーンはがちゃがちゃとしたベートーベンをあまり弾かない。  特に朝はバッハやクープランなんかを気紛れに淡々と無感情に弾く。まるで時を刻む時計の針に徹しているみたいに。 「おはよう」僕はグリーンに声をかける。  グリーンは指を止めずに首を振っ

          小説「Mr.Green」31,276文字

          甘野充さんが記事を紹介してくださいました。 ありがとうございます。 励みになります。 いま、ちびちびちびちびと小説を書いています。 何度となく投げ出したくなりますが、がんばって書ききろうと思います。 そのうち公開できると思います。 読んでいただけたら幸いです。

          甘野充さんが記事を紹介してくださいました。 ありがとうございます。 励みになります。 いま、ちびちびちびちびと小説を書いています。 何度となく投げ出したくなりますが、がんばって書ききろうと思います。 そのうち公開できると思います。 読んでいただけたら幸いです。

          春の雪

          ひらひら舞い散る春の雪よ ふたりの間に川をつくる 涙を隠して花吹雪よ きらきらこぼれて夢と消える 細い猫の爪 あの空でなにを見る ふたり罪を負い 息を殺すように 囁きさえ風が奪う 一途ささえ取り戻せぬなら ひらひら舞い散る春の雪よ 隠れ家の窓に雫をつくる ふたりを隠して花吹雪よ こうしていられぬ時を知る いつまでも······ いつまでも······ おねがい いつまでも······

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          Hopes Bright/WHITE ASH

          だいぶ前に、東京モード学園のCMで使われていた曲。 すごく気に入ってこればっかり聴いていた時期がある。 裏拍でイントロの拍子が取りにくい。 最後の「僕らの明るい希望」のところがマジかっちょいい。 先日、バンドのボーカルをやっていて文化祭でこの歌を歌った夢を見た。 夢の中の自分は若くエネルギッシュで無敵という感じだった。 若さっていいな、ってしみじみ思った。

          Hopes Bright/WHITE ASH

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          「雨の夜に月はでない」

          「月はお好きですか」  男は問う。僕のとなりに座って。    雨のそぼ降る夜の公園、僕は髪から雫が滴り落ちるのも構わずに、ベンチに座っていた。そこに男がやってきたのだ。 「わたしはね、月を見るとどこか遠くで暮らしている昔の家族のことを思い出すんですよ」  男は勝手にしゃべりだした。僕の気分などお構いなしで。 「昔の家族はよかった。わたしを中心に回っていた」  男はさも嬉しそうにしゃべった。男も雨に濡れているが、やはり構わないようだ。 「わたしにはね、娘がひとりいたんです

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          Sha la la

          いま、この曲が聴きたい気分。 Skoop On Somebody「Sha la la」 身体も、心も、解される。 髪、切りに行こうかな。

          Sha la la

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          チェスと小説と詩と

          兄が使っていない木製盤のチェスを譲ってくれたので、きょうは娘とゲームに興じていました。 勝負はわたしが勝ちましたが、娘もなかなか手強く、ぎりぎりの交戦でした。 noteに復活して、さて、と思いました。 まだ書きかけの小説を開いてもいません。 新しく詩を書く原動力もありません。 書くことに悩み、疲れ、noteを開くのも苦しくなりお休みをした12日間。 やはりまだまだ書けそうにもありません。 しばらくはみなさまの記事を読むのを楽しみながら、こんな感じのつぶやきをしていこうか

          チェスと小説と詩と

          noteの居場所

          しばらくお休みしますと宣言したとき、たくさんの温かい言葉をいただきました。 ああ、ここに自分の居場所があるんだなあ、としみじみと思えました。 コメントをくださった方々、本当にありがとうございました。 まだ体調は万全ではなく、夜もなかなかゆっくり時間がとれないので、徐行運転でやっていこうかなと思います。 みなさまの記事もすべて読めるかわかりません。 でも、楽しみにしていた連載小説や詩や歌や記事があるので、ゆっくり読ませていただこうかなと思っています。 完全復活ではないです

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