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生成AIは破壊的イノベーションではない?・書籍『イノベーションのジレンマ』

この記事の要約
・AIスタートアップと大企業の競争に関する記事の要約
・『イノベーションのジレンマ』と破壊的イノベーション理論
・生成AIと破壊的イノベーション

GPT-4による要約

こんにちは、Martinです。以下の記事がおもしろかったので、生成AIと破壊的イノベーションについてちょっと考えてみました。ついでに、この記事で登場する理論の元の有名な本『イノベーションのジレンマ』もさらっと読んでみました。

AI スタートアップには新しい戦略が必要

Q:この記事には何が書かれている?

この記事は、AI分野でのスタートアップと既存大手企業の競争について、以下のような主張をしています。

1. 従来の破壊的イノベーション理論は当てはまらない。既存企業もAIの重要性を認識し、リスクを恐れずに積極的に投資している。
2. スタートアップと大企業の間で、イノベーションと販路開拓の競争になっているが、AIでは大企業も十分なイノベーション力を持っている一方で、スタートアップは販路開拓に苦戦している。
3. AIに不可欠なデータは既存企業が大量に保有しており、スタートアップにとって不利。
4. 優秀なAI人材は、魅力的な待遇と環境のある大企業に満足しており、必ずしもスタートアップを好まない。
5. 「AIの市場」というものは存在せず、AIはあくまで各領域のツールの一つ。スタートアップにとって参入しやすい新市場ではない。
6. 以上のように、AIスタートアップは従来と異なる戦略を練る必要があり、そのままでは多くが失敗するだろう。

要するに、AI分野ではスタートアップが大企業に勝つのは容易ではなく、差別化や販路獲得などで新たな戦略が求められると指摘しています。

Claude 3 Opusによる回答

・イノベーション理論の原著

なおこの本はどちらかというと、スタートアップ向けと言うよりスタートアップにやられたくない大企業の人向けの本になっています。

本書の目的は、先端技術分野かどうかを問わず、緩やかに進化する環境や急識に変化する環境にある様々な製造業やサービス業のマネージャー、コンサルタント、研究者を支援することにある。

そもそも破壊的イノベーションとは?

破壊的イノベーションとは:
・既存の製品やサービスよりも性能は劣るが、シンプルで低価格、使いやすいなどの特徴を持つ革新的な製品やサービスのこと。
・初めは小さなニッチ市場から始まるが、徐々に性能を向上させ、最終的には主要市場を破壊し、既存企業を駆逐する可能性がある。

Claude 3 Opusによる回答

最初は性能が低いうえに小さな市場でしか使われていないのでそれこそ大企業の人は気にもとめないですが、気づいたら性能がアップしていて主要市場でも勝てるようになる、というのが破壊的イノベーションの流れのようです。

一般的に、破壊的技術の性能が既存製品の性能を下回るのは、主流市場での話である。しかし、破壊的技術には、そのほかに、主流から外れた少数の、たいていは新しい顧客に評価される特長がある。破壊的技術を利用した製品のほうが通常は低価格、シンプル、小型で、使い勝手がよい場合が多い。

『イノベーションのジレンマ』

破壊的イノベーションに当てはまる製品は、ほとんどの人は無視しますが、一部の顧客には非常にありがたい製品で、着実に求められて使われるということです。

生成AIと破壊的イノベーション

一番最初に紹介した記事では、生成AIはスマートフォンやインターネットの破壊的イノベーションとは異なる性質を持つとされています。その理由の一つは、既に多くの大企業がこの技術を採用し始めており、市役所や大学の研究室などでもその導入が進んでいることが挙げられます。

これは従来の爆発的に発展するテクノロジーの傾向とは確かに違うように見えます。特に、大企業は表では言わなくても生成AIやGPTを速やかに業務へ統合しているとみられます。これは従来のイノベーションが開拓してきた新市場の創出というよりも、せいぜい既存の仕組みへの一つの手段として位置づけられているのではないでしょうか。

ただ今後、LLMの性能がもっともっと上がるので、あるところまでいくと、だいぶ上記のこととは話が変わるとは予想しています。まずはGPT-5待ちというところでしょうか。現在は混んできたせいか性能が落ちたClaude 3 Opusも初期は相当すごかったので、LLMの性能が上がるとできることが飛躍的に増えるのは間違いないです。


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