見出し画像

海外ドラマ ペーパーハウス

Netflixで観たドラマの中で1番面白かった作品なので紹介したいと思う。

ジャンルはクライム(銀行強盗ものだから)・アクションになると思う。スペイン産ドラマであり、吹替なし、日本語字幕のみの視聴方法になる。ラテンの国のドラマのせいかセクシャル多め。家族と一緒にリビングで観るのはお薦めしない。犯罪ものではあるが暴力というより銃撃シーンの方が多い。と、まずは概要。

 スペインで打ち切られたドラマをNetflixが買ったら口コミだけで大ヒットになって俳優陣も予期せぬ内に無名から有名になっちゃったという背景を持つ作品です。なのでシーズン2からはNetflix主導で製作されてます(おそらく)。
 ペーパーハウスという題名ですがアメリカではMoney Heist(お金強盗)でスペイン語の原題ではLa casa de papel(ペーパーハウス)となっていて原題の直訳が日本では採用されています。造幣局に強盗する話なので、てっきりペーパーハウス=造幣局と思っていたが調べたら全然違っていました。
 
 ストーリーは前述した造幣局に強盗に入る為に仲間を集め、半年程?かけて共同生活をしながら計画、準備をしてさあ本番、成功するのか、失敗して逮捕されてしまうのか。と、これだけです。

 じゃあ何が他のドラマと違うのか。少しだけ内容を説明すると首謀者(主人公)は教授と名乗る男性で強盗計画の人選から計画内容に至る全てを彼が担っています。警察との交渉も教授の役割ですし仲間への指示もします。全てはこの人次第です。仲間はそれぞれの専門分野を持つスペシャリストを教授がスカウトしています。この関係性が特殊で仲間というより生徒みたいな扱いなのです。おじさんもいて年齢はバラバラですが。実際に準備段階に於いては学校と同じで時間割りに基づいて、黒板を前に全員が授業を受けさせられます。当然射撃訓練等もカリキュラムにあります。つまり、この話は教授と生徒の半年を掛けた強盗計画発表会ドラマなんです。
 冒頭から計画通りに進みます。元々が超難易度ミッションなのだが、そこは半年掛けて念密に訓練や打ち合わせをしてますから余裕です。ひとつ、ひとつクリアしていくごとに教授も拳を握りガッツポーズです。
 この辺りは観てて気持ちいいです。ですが、やっぱり問題は発生します。警備員や通報しようとする職員、たまたま居合わせた警察官とか不測の事態は起こり得ます。警察だって普段と違う卑怯な手も使ってきます。
 まずい、大ピンチ、計画失敗なのかとドラマを観ている誰もが思う場面なのですが強盗犯達は何故か慌てていません。ここで場面転換で黒板の前に立つ教授と授業を受ける生徒達。そうです誰もがピンチと思った展開ですが教授にしたら想定内でした。対処法をきっちり教えてました。こうきたら、こうするんだと。教授の想定通りに進んでいく事で仲間も教授を信頼していきますし、さすが教授と観ている視聴者も応援したくなっていきます。
 大前提として誰も殺さないという義賊でいこうと標榜している事もあるのでより強盗犯達に愛着が湧きます。

 ストーリーの展開力だけで爆発的人気になったのかというと、それだけでは勿論ありません。もう一つの魅力は登場人物です。教授は勿論、強盗犯1人1人がいいキャラしてます。警察側にも印象的なキャラが4人も。人質にもとびきり面白いキャラもいて、回を重ねるごとに登場人物達の性格がわかって好きになったり嫌いになったり、観ていて惹きつけられるキャラ、ドラマ内で推しキャラが必ず見つかると思います。
 こいつ嫌だなーと思ってずっと観てたり、この人がいると安心するなぁとか、アンケートとったら1位はこのキャラだろうなぁとか。このドラマの最大の魅力は人物描写なのかもしれません。

 勿論、本筋も面白くて見始めると必ず一気に2話は観てたし寝なきゃと思いつつ、もう1話観たりするぐらい毎話のラストはクライマックスです。

リビングで1人で観てたら濃厚なキスシーンになり、偶然リビングに現れた小6の娘に「何観てんの?」って冷たい目で言われたので家族と観るのは無理でしょう。1人もしくは夫婦、恋人と観ましょう。

 実はシーズン5までを2回観ました。2周目も面白く観れたので相当面白いと思います。2周目は大学生になったばかりの息子と一緒に観ました。気持ちを共有する人が欲しくて無理矢理に。
 どハマりしてたので安心したのだがセクシャルなシーンの時はさすがに気恥ずかしかったのだが大人と認めてるって事ですから、いいとしよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?