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取引先数推移チャートを作らない

今回のエントリはTableauでSalesforceのデータを分析しているという前提でお読みください。

先日、友人とディスカッションしていて『取引先推移チャートは作らないほうがいいね』というお話になりました。

エントリの内容をまとめると

  • チャートのタイトルも情報を伝えるために重要な要素だよ

  • チャートのタイトルに意図を込めた言葉を選ぶと、よりテーマを深掘りしやすくなるよ

タイトルを変えてみる

サンプルを交えて説明していきます。

例えばこのチャートからどんな気づきがありますか。

取引先企業数推移

年々取引先数が増えているな、ということは分かる気がします。ただ、そもそも取引先とはどういったレコードのことでしょう?提案した相手と受注した相手のどちらでしょう?もしかしたら失注した取引先かも知れません。それなら以下のチャートの方が伝わりやすいかも知れませんね。


受注先企業数推移

こうなると「なるほど、受注先が増えているのだな」と言うことが分かります。ただその増分って本当に新規の受注先なのでしょうか?それとも過去に取引のあった受注先の掘り起こしでしょうか?

以下の様に新規/既存の区分を追加すると比較しやすいかも知れませんね。

受注先企業 新規既存数推移

2015〜2016の間に受注先取引先が65件増えているにも関わらず、新規の受注先は51件のみなので14件の掘り起こしがあるということがわかりますね。ただそれぞれの区分における売上の割合やその受注に至るまでの営業コストはどのように違いがあるのでしょうか?(今回はここで停めておきます)

最後に

このように何か情報を分析するときはデータソースの名前をそのまま使うのではなく、意図を込めた名前に変換することで相手に情報を伝えやすくなるだけでなく、自分自身の思考を深めることができるようになります。チャートのタイトルもチャートを構成する要素のひとつです。自分の意図を込めた名前を付けるようにしましょう!くれぐれも『取引先数の推移』などという名前を付けて思考を踏みとどまらせまないことを願っております!

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