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人の気持ちが、よくわからない

さて、今週末のお話。

気になるお相手とデートに行ったわたし。

結果から言うと、手応えがあまりない。
もしかしたら、伝わっていないかもしれない、とも思う。


まず、携帯の機種変のせいで大遅刻した。

最悪のスタートだった。家の近くまで車で迎えに来てもらっていたので、お店から約15分の距離を猛ダッシュした。

本当に申し訳なくて沢山謝った。お詫び、といってもなにをしたら相手が気を使わないか、わからなくて駐車場代は絶対に出すぞ!と心の中で意気込んで出発した。
機種変が途中だったので母の携帯を借りてきていた。なのでLINEのやり取りを見返せず、お店の名前を忘れて、道も調べられないというポンコツ具合。それでも、全然大丈夫よ〜と笑って許してくれるし、道も調べてくれて、駐車場までも調べてくれていた。ああ、やっぱり素敵な人だなと思った。だけどやっぱり、なにもできない自分に、これでは振り向いてももらえないだろうとすこし落ち込んだ。


車内や、お店では、会えていなかった時間を埋めていくように沢山のことを話した。会えない間に、わたしよりずっとずっと大人になっていた。だけど、ちょっとボケてみたり、おもしろい人を見つけると今度真似してみよう!とはしゃぐ姿は変わっていなくてホッとしたりもした。1年前よりもはるかに魅力的になっていたのは言うまでもない。
人を覚えるのが大の苦手だというその子は、出会ったアルバイト先の人を全く覚えていなかった。だけど、わたしのことは覚えていてくれたらしい。あの時、沢山誘っておいて良かった。



事前に決めていたお店はビーフストロガノフのお店だった。このお店を見つけた時から、料理の名前がとても気になっていたらしく、楽しみだったらしい。とても可愛い。
ランチはそれぞれ別のものを頼んだ。彼はローストビーフの山みたいなのを食べていた(語彙力なくてあの素晴らしい食べ物の魅力を伝えられなくて悔しい)
。一方でわたしは、ハヤシライスのような見た目のビーフストロガノフをいただいた。わたしの方にもたっぷりビーフストロガノフが入っていたのだけど、彼は食べる?美味しいよ!と自分の分をくれた。ソースも何味かわからないけど美味しいから食べてほしいと言っていた。1切れもらうと、え、ちっちゃくない?大きいこのあたりのいきなよ!と言ってくれた。そんな優しいところも魅力的だ。久しぶりに彼とおいしいを共有できたので、しあわせな気分だった。


ランチを終え、もうちょい時間ある?行きたいところがあるんやけど、と言う。もちろん、わたしとしては大大大歓迎である。行きたいところは夜が魅力らしく、夜はわたしがバイトだったので行けなかった。なので、端まで行くか!と適当に車を走らせてくれた。
海がだいすきなわたしは、とても素敵な景色を沢山みさせてもらった。


海を見ながら、お肉や魚を人類でいちばん最初に食べた人の話をした。わたしは少し前から、不思議な話題がだいすきで、興味があった。なので、この日の話はとても興味深く、おもしろかった。答えが出ない話題を、推測で話していく。まるで夢のような時間だった。


そして、帰路に着いた頃。本音が漏れた。
「なんでバイト入れたんだろう〜」
このあと彼がどう反応したかは覚えていない。不意にでた言葉にわたしも驚いた。


そして、ついに自宅に着いてしまった。
前に一緒にうちのわんこのお散歩をしたからという理由で、家の場所まで覚えていてくれていた。感動ものだ。


そして別れの時。
「またご飯に行こう」と言ってくれた。
わたしは、「前遊んでた時、気になっていたからまた会えて良かった。ありがとう。」と伝えた。


ご飯に行くと決まった時からこの言葉を伝えると決めていた。


ちゃんと伝えられてよかった。


今日のミッションコンプリート。

ちゃんと伝わったかはわからない。
ドライブの途中、「今人生でいちばん大切な時だと思ってる。今から出会ってご飯行って付き合ってって、言葉悪いけど、今は正直めんどくさいって思っちゃう。」と言っていたから、わたしがその子に好意があるような言い方をして、もう今後会ってくれないかもしれない。もしかしたら、好意が伝わっていなくて、なにも始まっていないかもしれない。

でも、わたしの中では少しスッキリしている。

今も少し連絡を取っているが、前に比べて明らかに連絡頻度があいているし、気をつかわれているような気もしている。
人間が苦手なわたしには、その子がどういう気持ちであってくれたのか、わたしが伝えた言葉で少しでも心境の変化があったのか、全くわからないし、想像もつかない。


だけどもう少し、人間っぽい、恋愛のような、自分の中ではちょっぴりめんどうなことをしてみようと思う。



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