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“また明日”と言える喜び

わたしの人生を決める試験が3/4終わった。
力は出し切った、、はず。



次の試験まで少し時間があるので、遠距離の彼氏が会いに来てくれた。


プランはなんにも決まっていなくて、もしかしたら後出しで決めてくれているのか、、?なんて期待をしていたが、会う直前で変に期待をしてプレッシャーをかけることをやめた。

それに、彼氏は昔からかなりの優柔不断だった。

そして、1人で決めるのではなく、わたしの意見も必ず聞いてくれるやさしい人だった。

結局、特別いきたいところがないわたしたちはカフェに入り、お互いの話を楽しんだ。

わたしの試験勉強のため、電話も、LINEも、あまり回数の多くなかったために、話が尽きなかった。

そんな時間さえも愛おしかった。

こうやって文章にすると、さらに愛おしいものに思えて、その記憶をまるっとぜんぶ、抱きしめたくなる。


お昼も一緒に決めて、海鮮出汁茶漬けを、美味しいねって言い合って食べた。

次の行動も、もちろん決まっていない。

つい先日の日本シリーズで野球愛が再々沸騰し、野球愛が冷めやまないわたしは、“ドームでも見に行っとく〜?”なんて言って、彼氏はその提案に、”行ったことないからみにいきたいかも〜“なんて言って、ドームを見に行った。

個人的な野暮用もあり、ドームに行きたかったわたしは、心のどこかでこの選択でよかったのかな、と、気にしていた。

しかし、運良く、ドームにはコスプレイヤーの方々が集まっており、それはそれはクオリティが高かった。アニメ好きな彼氏は珍しく、目に見えてわかるくらいテンションが上がっていた。

よかった。選択は間違えていなかった。

アニメをほとんど見ないわたしは、世代だったプリキュアと、ワンピース、そして見たことはないが、鬼滅の煉獄さんと呪術廻戦の五条先生、?しかわからなかった。それでも、クオリティが高いことと、彼氏が珍しくよく喋るのでそれが新鮮で、とても楽しめた。


結果、とても良い時間になった。よかった。

普通のカップルなら高確率でつまらないと言われるデートかもしれない。自覚はあるが、彼氏が楽しそうで、”来てよかった“と言ってくれたのでこれでよかったのだと思う。


想像以上の寒さだったので、再びカフェを探していると、本屋さんに辿り着いた。
本屋さんがだいすきなわたし、ちょっとばかり....と物色開始。”ゆっくりみていいよ“と、ここでも優しさ成分ダダ漏れな彼氏。
一緒に本をみて、思ったことを言い合ったり、
方言・地域独特な風習(?)の本をみて、お互いがみている世界を共有しあったり、
佐藤次郎さんの本を見つけて、佐藤次郎さんについて語り合ったり、
レコードを見つけて、昭和のアイドルについて語ったり、
とても穏やかで、いい時間だった。またもや、わたしの個人的な好きで時間を取ってしまったので、心のどこかでこの選択でよかったのかな、と、思った。しかし、翌日、彼氏が“昨日一緒に本屋さん行ったのなんか良かったな〜たのしかったな“と言ってくれたので良かった。大正解だったみたい。


クリスマスマーケットだけはなんとなく話していたわたしたちは、会場へ向かった。
人が凄くて、とても寒くて、写真だけ撮って、退散した。
こういうところ、ほんとうに若くない、と思う。
でもふたりの意見が合致した結果なので、良い。わたしたちはこれでいい。

温かいお店で、美味しいご飯と少しのお酒を飲んで、芸能人に似ているお客さんをみつけて、“あのお客さん、芸人の〇〇さんに似てるね”と、こそっと話すと、“〇〇さんと△△さんを合わせた感じだよね”と、返してくれた。こんなしょうもない話にも、真面目に付き合ってくれる人で良かった。


満腹で、終バスまで少し時間があったので本日2回目のカフェにいった。そこでも沢山、たくさんおしゃべりした。お互いの生活(?)の話、友人の話、ゼミの話、就職先の話、それはそれは尽きなかった。

そして、はじめて向き合って価値観の話をした。
デートは割り勘派か。
聞かないとわからないものだなあと感じた。
これからもきちんと話をすることを大切にしていきたい。


そして1日の終わり。
付き合って初めて、“また明日”という言葉を使った。
この言葉がとてもあたたかいなんて、この時はじめて知った。

また明日、なんて、明日も会えるという約束がないとできない。
中学時代、同じ学校に通い、2年間も同じクラスだったわたしたち。あの頃は当たり前のように、または、口癖のように、何気なく“また明日”なんて言っていたのかなあと、昔の自分がちょっぴり羨ましくなった。


これからも、わたしにとっては、遠距離でしか気付けないであろう、
相手の優しさや大切さ、それから会えるしあわせ、“また明日”といえるしあわせを、
1つひとつ噛み締めて、愛おしい彼氏との時間を出来る限り長くながく、積み重ねていきたい。

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