[ポエム] 交際
感謝というものを。
それを分かち持っていた頃。
僕は幸せだった。
だってあんなにも。
好いていたのだから。
気持ちが高揚して。
ついでに。
自分をも好きだったのだから。
[ありがとう]と。
お互いに言い合えたのは。
好いていたから。
自分のことを忘れるくらいに。
好いていたから。
[胡散臭さい]だなんて。
不届きなことはよしてください。
違うのです、落ち着いてください。
本当に本当に。
実のところ人間は。
自分を据えること。
それのみにとって人間は。
交じり合うのです。
返事が返ってこないのは。
どちらか或いは双方が。
位置を誤っているから。
そこにかしかゆかりはありません。
人は[好き]と言っておきながら。
その一方裏では。
自分に酔っているのです。
いやことによると。
それしかしていないのであります。
そしてですから人は。
嘆くのであります。
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