驚愕!モノクロになるだけでこんなにも変わるとは。もはやオリジナル版とは別物と言っても過言ではない『ゴジラ-1.0/C』
【個人的な満足度】
2024年日本公開映画で面白かった順位:1/6👑
ストーリー:★★★★★★★★★★
キャラクター:★★★★★★★★★★
映像:★★★★★★★★★★
音楽:★★★★★★★★★★
映画館で観たい:★★★★★★★★★★
【作品情報】
原題:-
製作年:2023年
製作国:日本
配給:東宝
上映時間:125分
ジャンル:アクション、パニック、怪獣
元ネタなど:映画『ゴジラ』シリーズ(1954-)
【あらすじ】
※映画.comの文章を元に記載。
舞台は戦後の日本。太平洋戦争によって焦土と化し、何もかもを失い、文字通り「無(ゼロ)」になった日本に、追い打ちをかけるように突如ゴジラが出現する。
ゴジラはその圧倒的な力で日本を「負(マイナス)」へと叩き落とし、人々を絶望の底へ追いやる。
戦争を生き延びた名もなき人々は、ゴジラに対して生きて抗う術を探っていくー。
【感想】
昨年公開されて世界中で絶賛されている『ゴジラ-1.0』。そこから色を抜き、モノクロ版として作られたのが本作です。いやー、想像を絶する映像体験に終始身悶えました。。。
<えっ、モノクロってだけでこんなに変わるの、、、?>
舐めてました。完全に舐めてました。「ただ色を抜いただけだろ」って。「そんな変わらないだろ」って。そう思っていた自分をタコ殴りにしたいですね。もう全然違いますから。最新のVFXを盛り込んだ令和の映画が、一気にノスタルジー溢れる昭和の映画へと変わってました。ここまでくると、もうオリジナル版とは別物ですね。
今回、モノクロにするにあたって、山崎貴監督が以下のようにコメントしています。
要は、編集ソフトで一律にモノクロにしたわけではなく、丁寧にカラー調整を施したというわけですね。そこまで手間暇かけたからこそのクオリティだと思います。
<シリーズ第1作目の兄弟のような雰囲気>
モノクロにしただけでこうも印象が変わるのは、これが「ゴジラ映画」だからってのが一番大きいんじゃないかなと思います。仮に『キングダム』シリーズをモノクロにしたところで、昭和っぽい印象は受けないと思うんですよ。それは、シリーズの始まりがどうだったかによるのかなって。「ゴジラ映画」で最も強烈なインパクトだったのは、やっぱり1954年に公開された第1作目だと個人的には思っているんですが、それがモノクロだったからこそ、今回の映画も映えるんですよね。もともと1作目へのオマージュシーンもあったからか、この映画がその1作目のリメイクというか超絶パワーアップ版にも見えて、なんだか兄弟作品のように感じられるんです。当時のスタッフたちがこれを観たらなんて言うでしょうか。
<ストーリー的な変更はなし>
今回、映像だけがモノクロになったので、ストーリー的に違いはありません。とはいえ、明子(永谷咲笑)のくだりはやっぱり身が詰まる思いでした。ちょうど明子と同い年ぐらいの娘がいる身としては、あそこの父と娘(ではないんですが)のやり取りは感動的ですし、そんな愛する家族を守るために敷島(神木隆之介)が身を挺してゴジラに向かっていくシーンは感情移入しやすいですよね。
そういえば、ネット上で噂されている典子(浜辺美波)のアザについて。「あれはゴジラのG細胞ではないか」なんて声もあるようですけど、すごい考察ですよね。仮に続編が作られるとしたら、次のゴジラ(もしくはそれに準ずる生命体)を倒すキーアイテムになりそうな予感もしますが、個人的には典子が超人と化してスーパーヒーロー映画並みに敵をフルボッコにする姿も観てみたいです(笑)
<そんなわけで>
すでにオリジナル版の『ゴジラ-1.0』を観た人にこそとてもオススメしたい映画です。モノクロになるだけでこんなにも変わるんだというのをぜひその目で確かめてもらいたいですね。色が一切ない分、カラーで観る以上に恐怖と絶望が際立つように感じられました。
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