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カメラ破壊 社外製ストラップを使ったら、、、

みなさんはカメラをお持ちでしょうか?
大体の人は純正の付属のストラップを使用していると思います。
ただ、純正のストラップはメーカー名がデカデカと書いてあり、
「おしゃれじゃない」、「使い勝手が悪い」当の理由で社外製のストラップを購入して使用している人もいるのではないでしょうか?


ニコン純正ストラップ

主に山や川等のフィールドでカメラを使用している私が”社外製ストラップ”が原因でカメラを破壊した話をしようと思います。
これから新しくストラップを交換しようとしている方、現在社外製のストラップを使用している方の参考になれば幸いです。

事故発生時の状況
当時の年齢;二十代後半男性
機材 ;  Nikon D750 Tamron 24-70mm F2.8 G2
場所 ;  海岸線沿いの岩場
状況 ;  撮影での徒歩移動中

まず、私がカメラストラップをニコン純正から社外製ストラップに変えた理由から説明します。


私はアウトドアフィールドでの写真撮影がメインの使用環境で、三脚を立てて使用することが多いです。山や川、海などで撮影したことがある方はわかると思いますが、三脚を立てるとNikonの純正ストラップはパタパタと風ではためいて邪魔に感じることが多いです。
また純正ストラップは作りが薄いので肩に負荷がかかり安い構造になっています。
ですので、ある程度重みがあって、厚みがあり丈夫な肩掛けストラップを探していました。

そんな中嬉しい出来事がありました。妻がストラップ選びに悩んでいる私を見てプレゼントしてくれたのです。ブランドは普段私がお出かけ用に使っているカメラバッグのメーカーのもので、ストラップもコーデュラナイロンという非常に強靭な素材のものでした。
見た目もとってもおしゃれで、「まさに自分が求めていたもの」でした。

ストラップをつけたD750と娘

この時はのちに起こる悲しい出来事など想像もしていませんでした。

その後2ヶ月ほどこのストラップを使って、いろいろなところに行ってみました。
登山に3回ほど、街中スナップ、愛車の撮影等、特に問題は感じていませんでし
た。しかしこのたった2ヶ月の使用で徐々に耐久値が下がっていっていたのです。

いい雰囲気
かわいい
直前の夕日撮影

妻と一緒に車で海へ出掛けて、磯で夕陽を撮っていました。いい絵が撮れて「今日も1日楽しかったね」と楽しく帰っている途中でした。
カメラを首にかけて歩いていたのですが、自分がコンクリートの段差を軽くジャンプして降りた瞬間、、、、、

『ガキッ!!!』

と大きな音を立てて愛機のD750が地面に叩きつけられました。

最初は何が起こったのが理解できませんでした。当然ですよね、直前まで首にかかっていたカメラが地面に転がっているんです。

「え!?」

一瞬唖然として固まってしまい、焦ることすらできませんでした。

拾って見てみても、???状態です。状況が本当に理解できませんでした。
落ち着いて見てみると、ストラップの金具が両方この状態に、、、。

カメラは見ての通り悲惨な状態です。

背面モニタにはヒビが入り


ボディが歪んでグリップが浮いてる



基盤がやられたらしく、肩液晶の表示がおかしくなり



メモリーカードも読み込まなくなりました。
もちろんレンズもAFと手ぶれ補正が故障



いくどどなく雨の中の撮影で使いなんともなかった、
散々山に持っていって、ガンガン使ってもなんともなかった、
雪山に持っていって、雪に突き刺さってもなんともなかったD750。


乾徳山にて
谷川岳にて

とっても悲しかったです。

何より一番悲しかったのはこのストラップは ”妻がプレゼントしてくれたものだった” ということです。
自分があげたプレゼントのせいで、相手が大切にしているものが壊れてしまう。

妻の気持ちを考えると、いたたまれない気持ちになりました。(これを書いてる今も思い出して心が苦しいです)


家に帰って冷静になってから考えてみました。「そもそも金具がこんなふうに変形するのはどう考えてもおかしい」。
実際、レンズ交換式一眼カメラを使い始めてから10年以上経ちますが、こんな事故は聞いたこともありません。
現にこのD750の純正ストラップは4年以上使っていましたが、びくともしませんでした。
もちろんストラップのメーカー側のホームページには一眼レフ機対応と書いてあります。(当時の表記)

しかし金具の素材を見てみると”真鍮製”との表記が。
そして明らかに細い。気にしていませんでしたが、ちゃんと見てみると重いカメラを支えるには明らかに心細い金具です。
キーホルダーに使われている金具くらいです、、、。

両側ともグニャ

ちなみに天下のNikonのストラップに使われている三角環はスレンレス鋼でつくりもしっかりしていますね。

ストラップのメーカーにクレームを入れたところ、修理費の補填、ストラップの返金を行ってもらうことになりました。また、再度専門機関にて強度のチェックを行うとのことで、結果は報告してもらうようお願いしました。
しかしそれ以上に修理期間中はカメラを使えなかったのと、精神的負担もあったので非常に後味が悪かったです。
本来なら菓子折りの一つでも送ってこいと言いたいところでした、、、、。


およそ2ヶ月後無事にD750とレンズの修理も終わり、修理代も補填されたあと、メーカーから強度テストの結果の報告がありました。

要約すると
専門機関で強度チェックを行なったけど、瞬間的に14キロ以上の力が加わらない限り問題なかった。
だからうちの商品のせいではないと思うけど、仕方ないから補償はする

といった趣旨の報告でした。なんだかモヤモヤする内容ですが、こちらとしても早く終わりにしたかったので、それ以上詮索することはしませんでした。

、、、、とここまでが一連の流れです。

実際に今回の事件で自分でも学びになったことが3つありました。 

①実績のある商品を使うべき

今回の破損事故はストラップが原因でした。それも国産の比較的信頼のあるメーカーの商品でです。
新商品ということもあり、おそらく一番初期ロットの製品だったのでしょう。まだ実際にフィールドワークでのテスト等が済んでいなかった可能性があります。
どんな商品でも初期ロットは不具合が起こりやすいと言われていますが、まさにそれに出くわしてしまったということです。

②ちゃんと正規代理店、販売店で購入するのは大事。

また今回は国産メーカーの製品を正規店で購入したので、きちんと補償を受けることができました。
仮にこれが中古の製品だったり、正規店以外で購入した並行輸入品であったりしたら、何があっても保証されないということです。
ついつい安く済ませたいと思って、目先の価格に捉われてしまうと、後で痛い目を見る可能性があるということです。

③あと、ストラップは ”見た目より丈夫さ” を採ること!

当たり前かもしれませんが、以上のことを再度認識できました。

純正ストラップに戻した子達

最後に、、、、この記事を書いていて久しぶりにストラップのメーカーのホームページを見に行ってきました。
するとなんと、

””付属の真鍮二重リングはステンレスリングに比べ素材が柔らかい為、カメラ本体を傷め難く取付けし易いですが、総重量1kg以下の小型カメラにご使用ください。””

との表記が、、、、。

オチがちゃんとついてよかったです。おしまい。

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