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【アジアリーグアイスホッケー】12/24 横浜GRITS vs HC栃木日光アイスバックス戦 観戦

 全日本選手権はアイスバックスが3度目の栄冠を掴み、東北フリーブレイズとのゲーム内容も素晴らしいもので、本当に感激しました。
さて、その2週間後のアジアリーグ年内最終カード・横浜GRITS vs HC栃木日光アイスバックス戦が12/23・24に新横浜スケートセンターで開催された。
12/23のゲームは行けなかったので見逃し配信で見たが、結果としては5-4で逃げ切った。このゲーム、アイスバックスのFW#18古橋選手が怪我で長期欠場となり懸念材料となったが、常に先手で得点を重ね、2ピリの時点で3-1。しかし、グリッツも粘りをみせて特に新助っ人の#19 ジェイク・ホートン選手が2ピリに1点、そして3ピリの13分33秒にハットトリックとなる3点目で同点! この選手ハーバード大学出身で同大学のチームで主将を努めていたのだそうだ。最終的にはその後アイスバックスが2得点して逃げ切る。全日本選手権の戦いも含めGRITSは上がり調子だったが、12/24のゲームも手強い相手となりそうだ。

 さて12/24・クリスマスイヴの開催。流石に前日の様に席がほとんど埋まる(1,115人)ほどの動員ではなかった(966人)ものの、GRITSホーム側の席はほとんど埋まり、少しづつ横浜にアイスホッケーが根付いてきていると思う。
ゲーム展開は終始GRITSが先制に、アイスバックスがあとを追う展開。GRITSのGKは2戦続けて#34古川選手。対するアイスバックスも#44福藤が連投。ところが1ピリ開始早々にゴール前の接触プレーで#44が負傷。いったんゲームに復帰したものの、脳震盪を起こしていたようで開始2分36秒で#90大塚選手に交代。大塚選手はプレシーズンマッチで見たが、とても高卒ルーキーとは思えない能力を持った選手。全日本選手権では1回戦の東洋大学戦に先発して、守り切っている。リーグ公式戦初登場だがプレーは期待できそうだ。
GRITSは12分46秒に#21杉本選手のパワープレーゴールで先制。しかし、アイスバックスも17分20秒に#81鈴木健斗選手のゴールで同点。
2ピリも7分53秒に、GRITS#97池田選手がまたもやパワープレーゴールするも10分46秒にはパワープレーを得たアイスバックス#38鈴木雄大選手が同点ゴールと、つかず離れずの展開。ゲーム内容としてはGRITSがアタッキングゾーンでプレーする時間が目立ち、アイスバックスはゲーム遅延行為のペナルティが目立つ。まあGKがゴールを動かした事で、その時のGRITSの得点は認められなかったのはある意味仕方ないのですが、2ピリで#8相馬選手がアタッキングゾーンでパックを外に出してしまってのペナルティ、そこからの失点となってしまっており、不用意な反則が失点の呼び水になってしまっている。
3ピリ開始早々、GRITS#61鈴木ロイ選手のラッフィングでペナルティもらうも、そのフェイスオフで#13出口がフェイスオフ・バイオレーションもペナルティを食らい、4on4の時間が生まれる。アイスバックスのディフェンディング・ゾーンでのフェイスオフとなったGRITSがこの時間を活かし#21杉本がこの日の2得点目を上げる。勢いはGRITS側にありアイスバックスすぐに追いつく事できず、47分29秒にはGRITS#97池田選手がブレイクアウェーでチャンスをつくり、見事にゴールを決めて突き放す。アイスバックスが残り1分で6人攻撃を仕掛けるも不発におわり、このまま4-2でGRITSがアイスバックス戦の今シーズンは初勝利を飾る。

このゲーム、ポイントがいくつかあるが、気になったのはフェイスオフがスムーズに行かない場面が双方に何度かあった事、アイスバックスのGKがゲーム早々に交替となったこと、GRITSが攻めている時間が長く感じられた事だ。フェイスオフがこれだけスムーズに行かないゲームも珍しいと思うし、実際アイスバックスはフェイスオフ・バイオレーションのペナルティを取られている。実際GRITSも同様な事があったように自分からは見えたが、GRITSにはペナルティは結果としてなく、この辺りからアイスバックスの選手が苛ついていたのではないか。
アイスバックスGK#90の大塚選手は4失点だが、ペナルティキリングで3失点、4on4で1失点と難しい状況である事を考えると、いいプレーをしていたと思う。これはチームにとっても収穫だったとは思う。しかし今日のゲームは相手のGK#34古川選手の調子がよく、またアイスバックスもなかなかアタッキングゾーンでのプレイ時間が少なく、勝てる雰囲気は少なかった。

横浜GRITSはこれでHLアニャン、レッドイーグルス北海道、HC日光アイスバックスから勝ち星を掴み、いよいよ侮れないチームとなってきている。今後もリーグをかき回す存在になると思われる。
一方HC日光アイスバックスは、チーム得点王の#18古橋選手が全治2ヶ月の骨折。しかしチームには今季加入した#14磯貝選手に加え、昨季の得点王#81鈴木健斗選手や、#88寺尾選手と点取り屋はいる。ラインを組み換えるにしても、頑張って#18の穴を埋める力はあると思うので、今後に期待したい。

現実問題、今季は上位2チームのプレイオフになるので、現在2位のレッドイーグル北海道の勝ち点38から15点差の4位で勝ち点23。プレーオフ進出への状況はかなり厳しいが、まず2024最初のホームゲームでレッドイーグル北海道を2タテしないとかなり厳しい。GK福藤選手の脳震盪は軽いものだったようで、2024年最初のゲームまではまだ時間があるので、コンディションを整えてくれる事に期待しよう。


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