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【続】言葉に宿る深遠な力「言霊」で幸せをつかむ方法 ⑩ 八百万の神が感応し、一切の災いと罪業を消滅させる大神呪「アヂマリカム」

日本人は古から言葉には霊力が宿り、「良い言葉は吉事を招き、悪い言葉は凶事を招く」と信じて来ました。

言葉の「言」とは「事」であり、言葉として発すれば全てそれが現実に起こると考えたのです。

こうした言葉による働きを「言霊(ことだま)」と呼んでいました。

神威を発動させ、罪や穢れを祓う神秘的な呪言「神咒(かじり)」の数々をご紹介して来た、『言葉に宿る深遠な力「言霊」で幸せをつかむ方法』。

ご好評につき、『【続】言葉に宿る深遠な力「言霊」で幸せをつかむ方法』として、これまで掲載しきれなかった神咒を、ご紹介してまいります。



山蔭神道の大神呪

天地真理観(アヂマリカム)

古神道のひとつ「山蔭(やまかげ)神道」に伝わる、大神呪(だいじんじゅ)「天地真理観(アヂマリカム)」。

「アヂマリカム」は、八百万の神が感応する「天地根元のときから存在する言霊」であるといわれます。

その「アヂマリカム」の絶大な功徳について書かれた経文「神呪看経(じんじゅかんぎょう)」には、以下のような記述があります。

その功徳は「深甚にして限りなく、無量無辺に偏満自在するが故に、大寰宥(だいかんう)の霊妙至真の大妙智」であり、「大神呪に逆く(そむく)者は悉く(ことごとく)滅し、随う(したがう)者は彌々(いよいよ)栄へ、天地宇内の中にある如何なる悪鬼、悪霊の妖気、邪精も、怖畏恐々として、影を潜め、形を消して、悪念を捨て、怨讐を断ち、只管(ひたすら)に無上真実道の成果を願ひ奉らむ」といわれています。

一度心して、大神呪を奉唱すれば「一切の怨讐、怨念、邪気、邪精、妖気、妖霊の災いはもとより、無始無終の罪業をも忽然として消滅」するとし、さらに「誦者(じゅしゃ)は瑞々たる瑞光に包まれ、身より金光を放ちて光明の内に在れば、如何なる天魔破神、悪鬼悪霊も近寄りて災ひを成し得ず、況や諸悪緒毒薬に遇ふ事無し」とされる強力な言霊です。

山蔭神道では、祖霊祭や瞑想行などでも、この大神呪が唱えられます。

「神呪看経」の最後では、「アヂマリカム」10回を一息で唱え、これを三回繰り返します。

「アヂマリカム」の「ム」は、声に出して唱える際は、「ン」に限りなく近い音になりますが、あくまで「ム」と読みます。

山蔭神道本宮・貴嶺宮 由緒


神咒・祝詞集

【地震の被害を避ける】

【人の善悪を知る秘言】

【大国主神の御神徳を仰ぐ幽冥神語】

【不慮の事故や災難を除ける呪言】

【生業繁栄の呪言】

【家内の災禍を除祓する秘咒】

【凶方を吉方に変える修験道の呪文】

【長寿と健康を願う強力な秘咒】

【罪穢れ、邪気を祓う「伊吹法」による祓詞】

【開運・邪気払いの10の神咒】



参考文献

『【図説】日本呪術全書』豊嶋泰國(著)原書房


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