文化とITの融合

デジタルストーリーテリングラボを選んだワケ

コロナ禍で遠出が拒まれるようになった現在、海外旅行等がしにくい生活が強いられています。受験生活が終わってやっと旅行ができると思っていた矢先、このような状況になり、私はとても落ち込みました。

そんな中、池袋にある世界初のバーチャル航空施設がテレビで取り上げられていました。実際にその施設を訪れた私の母に話を聞いてみたところ、ビルの一室を映像や設備によって航空機内を緻密に再現しており、機内食等も出されて本当に空を飛んでいる気分になったそうです。目的地に到着したらVRを装着して景色を散策できるとのことでした。

それを聞いて私は

「それだ。まるでその場所にいるかのような体験ができる4DのVR空間を作りたい。」

そう考えました。

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このような完璧に見える施設にもまだ伸び代があると思います。例えば、現在主流のVRだと風や匂い等は感じられません。五感を使うことでさらなるリアリティを追求できるのではないでしょうか。

また、中学高校時代、茶道部に所属していた私は、青山学院大学総合文化政策学部デジタルストーリーテリングラボの昨年のVR作品「在宅茶会」を見て、とても感銘を受けました。
伝統文化を重んじる人々にとって新しい技術は近づき難いと思いますが、テクノロジーと日本文化の融合は、そのどちらにも興味がある私にとって心惹かれるものがあります。

書道をVR空間で再現してみたい。

私は、小学校2年生の頃から書道を習っていますが、自宅で書道の準備をするのは大変だし、時に服や部屋を汚してしまうこともあります。しかし、VRであれば高価で消耗品の道具の準備も捌けるし、墨で身の回りを汚すこともありません。
また、書道をする際は、墨の香りで心を落ち着かせることが必要です。先程述べたように、VR書道でも墨の香りを感じることができれば、再現度がより高くなると思います。さらに、コントローラーを筆の形にして操作できるようにすれば、誰でも簡単にそして半紙も半永久的に無くなることなく書道を楽しむことができます。
書道に興味がある人は年々減少していると思います。しかし、美文字講座などが開催されていることを鑑みると、実は字を綺麗に書きたいという思いは多くの人が抱いているのではないでしょうか。
また、SNSに取って代わられていた通信手段である手紙も近年見直されています。コロナ禍において、今年は年賀状を書く人も多かったと聞きました。各一的な印刷の字より自分の字に味わいを見出している人も多いのかと思います。
伝統芸能に興味がなかった人はVRを通して、逆に言えば、VRには興味がなかった人は伝統芸能を通して、両者をもっと広めるきっかけを作りたいです。

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