ルシャナの仏国土 警察学校編 31-35
三一.親友ふたり 剣術競技会の翌朝、久しぶりに特別朝礼が開かれた。
「おはよう。昨日も本当によくやってくれた。私も諸君を誇りに思う。さて、これから諸君はいよいよ実際の現場に配属されるわけだが、赴任先に何か希望があれば、その旨教えてくれ。特にない者については、私とソフィア警視とで決めさせてもらう。より多くの警官に諸君の技術を広めるため、かなりばらばらに配属先を決めなければならないが、許してくれたまえ。」
篤史はそう言って各人を見渡した。今では彼らがまるで自分の子供たちのよう