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観光コーディネーターという仕事37

桜の開花が去年より遅く、まだかまだかと待って、やっと満開になったと思ったら、すぐに散ってしまった今年の大槌の4月。筋山や城山など、山のほうの桜は、鳥っこに芽を食べられてしまったのか? あまり開花しなかったようです。20代初め、GWをつかって初の東北観光(仙台〜平泉〜花巻〜盛岡〜角館〜遠野)したのですが、桜が満開でかつとても寒かったのを覚えています。こんな早いスパンで気候が変わっていること、日々の暮らしのなかで忘れがちですが、とても深刻なことですよね。
トップ画像は今年の大槌川の桜のトンネル。七分咲きくらいのものです(少しピンクを足して加工してますw)。
おそらくこのままだと老木が枯れていき、桜の本数が減ると思うので、植樹するなどして、大槌の名所としてずっと残してほしいなあ。

さて、新年度が始まりました。
「地域おこし協力隊」という立場は今年度までとなっています。
来年度以降のこと、ありがたいことに、多くの町の方々から心配していただき、お声をかけてもらっています。

おもえば、前職(山田町)の任期が終わったときも多くの方に心配していただいたり、声をかけていただいたりして、毎日涙うるうる状態でした。けれど実は私のなかでは、80%以上「東京に帰る」という選択をしていました。
そんななか、前町時代に、観光事業、営業、人脈づくりにおいて一から教えてくれ大変お世話になっていた、「三陸花ホテルはまぎく」の立花支配人が大槌に来てほしいと水面下で動いていただいたことで、大槌町に来ることになりました。

現在(たった3年での活動なのでまだまだ成果が少ないにもかかわらず)、大槌町に残れるよう協会・役場をはじめ、友人、関係者が一緒に考えてくれています。
また、私自身も以前のときのように自分の人生、他力本願にならないよう、今年度は前回のnoteで書いたように国家資格の取得にも挑戦しています。お話できるときに報告したいと思います。

さて、4月。
書類仕事とアウトドア仕事が半々くらい。体力と記憶力の低下の深刻さがましているのを実感した月となりました(笑)。

三陸鉄道夜桜列車

昨年に引き続き、今年も三陸鉄道夜桜列車の夜桜会場での運営を大槌町観光協会でしました。
蒸し牡蠣、大槌町の地域おこし酒「源水」、お団子、そして特別参加でMOMIJI さんの新商品「鹿ハム」の試食などなどをご用意して、お客様をお出迎えしました。
直前に三陸沿岸海域で貝毒が出て、牡蠣の蒸し焼きの提供ができないかも!という状況になりましたが、お隣の山田湾がOKとなり無事メニュー変更なくできました。
昨年は、見事葉桜での開催でしたが、今年は満開!!
素晴らしい桜の花の下で開催することができました。

北浦くん撮影

「おおつちのあそび」の体験プログラム

これからの大槌の観光で、今後もっとも重要な存在になるだろう「おおつちのあそび」。プログラム遂行力、ガイド力は三陸一だと思っています(ごめん、三陸以外の事業者の知識が少ないため、安易に比較できず、「三陸一」としました)。
観光面では、エコツーリズム、アドベンチャーツーリズムの体験プログラムを実施する事業があり、すでに観光協会ではたっくさん頼りにしています。
春にいくつか自然体験プログラムを実施することになりました。
できそうなことをどんどんプログラム化して素晴らしい!!
まずは、地域おこし協力隊となったけんちゃんガイドによるバードウォッチング体験「妖怪『ぬえ』がひそむ森 バードウォッチング入門ツアー」

ガイドのけんちゃんと体験のしおり
今回は筋山を歩きました
耳をすませば、本当にたくさんの鳥が鳴いていて、驚きました。どんな鳴き声でもけんちゃんは教えてくれるし、鳥を見つけるのも早い!
休憩のコーヒーが最高にうまい!

私のようにあまり体力のない方でも、のんびりゆっくり歩くので、大丈夫。大槌町でのおすすめプログラムとなりそうです。
すでに受け入れもしています。興味のある方は、下記よりお申し込みください!

余談ですが、今回の筋山公園。

かつてはこの看板のように里山を活用した自然公園でした。
遊歩道があったり、展望台があったり、海が見えたり。
自然豊かな大槌町の魅力が詰まった場所。
一部「みちのく潮風トレイル」のコースになっていますが、放置されてから長い年月が経ち、散策できる場所はほとんど残っていません。
展望台もハイカーさんが立ち寄って景色を楽しんでくれていましたが、老朽化により、つい先日「立ち入り禁止」となりました。
今回のバードウオッチングであらためて素晴らしさを再認識しただけに、この公園の再開発ができないものか?

翌日は、ふきのとう収穫体験「山菜ソムリエと行く! 目指せ“黄金のふきのとう」に参加してきました。
ガイドは、「マタギ」であり、きのこソムリエであり、山菜ソムリエでもある、カケルくん。カケルくんには以前きのこ狩りに連れて行ってもらいましたが、知識量が半端ない! ソフトな語り口も魅力的です。

新山高原でふきのとう探し
ガイド・カケルくんが、ふきのとうの解説だけでなく、食べられる山菜、食べられない草などを教えてくれました。
ふきのとう、みっけ。
ふきのとう以外にも、山を降りたあとにつくるお味噌の具も探しました
後半はばっけ(ふきのとう)味噌&取れた山菜料理体験
はじめてつくった「ばっけ味噌」。うまし!

植物系の名前をまったく覚えられない私。
この日何をとったかについては聞かないで(笑)。
どれもとてもおいしかったです!(カタクリも食べられるんですよ)

インバウンド(台湾)受け入れ

昨年秋のエキスポの商談会でつながった台湾のエージェントさんの大槌ツアー。当協会とおおつちのあそびで、一回目のツアーの受け入れをしました。怒涛の2日間の記録は、ブログをご覧ください。

そのほか、下記もぜひみてね。
おおつちのあそびのFB
参加者のリールより(三陸鉄道日本酒列車)

今回のツアーは、4つのマスコミに取り上げられたことで、
役場の方々にも、インバウンド推進と営業の大切さが伝わり、とても収穫の多い、私の活動におけるターニングポイントとなったかもしれません。

駅からハイキング 特別イベント

ジオ&歴史ガイドとしてめきめきと力をつけている同僚・古屋さん企画の「駅からハイキング」特別イベント。
私はクルマで頂上におやつをお届けしたり、先回りしたりと、サポート担当で、だいぶ楽させていただきました(笑)。
お天気最高で、私は見られませんでしたが、ツツジが見頃だったようです。
久しぶりに登った(クルマだけれど)城山二の郭からの景色すばらしく、たくさんに方に歩いていただきたいコースです。

おやつはチャリカフェさんの御社地大福
大槌が山に囲まれているのがよくわかるこの景色、大好き
この日はイトヨがいっぱい泳いでました

5月以降に向けて
すでに半ばですが、私の仕事はほぼ先にある物事の準備です。
*5月からはじまる「三陸大槌町郷土芸能かがり火の舞」(運営)
*6月のサーモン祭り(主にPR系)
*体験プログラム、ツアー、教育系の受け入れいくつか
*10月の三陸国際芸術祭FAMツアーの準備
*今年度用の商談会資料づくり
などなど、目が回るというか回っている忙しさ。
でも、なぜか(若者がダウンしているなか)ダウンせずに乗り切る私ってすごい!と思いつつ、たまには体弱いフリするかなど不届なことを考えています。

今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。


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