続 ”好き”を仕事に・・・
迎えたレッスン2回目
ビビりつつも、とうとうやって来た2回目。
教室の扉を開くと目の前に先生が鎮座し、何やらやっていました。
『おはようございます』
一呼吸沈黙の後、他の生徒さんたちが挨拶を返す。
そのまた一呼吸の後、先生が返す。
えっと・・・
目の真ん前にいる貴女は、こちらをチラリとすら見なくて?
えっと・・・
挨拶も直ぐには出ないのですね?
朝一から何とも気分の悪さを感じる幕開け。
午前のレッスンは座学
早々に始まりました。
1回目よりパワーアップした黄色い声で、容赦なくまくしたてます。
言われるのは前回と同じ方。*以降Tさんとします。
キーキーと甲高い声で言う、責め立てる言葉。
聞いてるだけで、胸が雑巾絞りされるが如くギューッと苦しくなり、もう立ってるのも辛くなる。
もうムリ・・・。
こんなの聞いてられんわ。
自分が言われるなら
このクソが!ムカつくんじゃボケ!もう辞めたるわ!カス!
とかなんとか、エネルギーの行く先があるのでまだいい。
けど人が言われてるのを聞くのは、ほんまにしんどい。
たまたま振替で来られた生徒さんがいたので『先生って、他のクラスでもあんな感じなん?』と聞いてみた。
すると苦笑いしつつも、言葉なく静かにうなずかれ、ポツポツと話し始めた。
その方のクラスの生徒さんも、かなりキツくやられたそうで、先生に対する恐怖心から「トイレを貸して下さい」の一言すら、言い出せなかったそうな。
結局私は午前のレッスン中、いつ机を叩いて文句をぶちまけてしまうかと、ヒヤヒヤしながら終えた。
お昼も食欲がなく、おにぎり1個をお腹へ無理やり捻じ込むのみ。
午後のレッスンは実技
Tさんは午前に引き続き、と言うより午後から更に詰められることとなり、見るも無残な状況だった。
最後の1時間に至っては、完全にパニック状態。
午後のカリキュラムの中の、1割すら終えられないまま終了。
パニックというものを視覚化したかのような、あれ程人が混乱してる様を見たのは初めてだった。
そんな状況下の中、キーキーと畳みかけたところで何が耳に入ってくると言うのか。
先生は何故そうなのか、これからもずっとああなのか。
うぅ、気になる・・・。
長い年月を通し、川の流れや摩擦を繰り返して丸くなる石のように、人もだんだん角が取れて行くものだと認識していたけど、60年じゃ足りないと言うことなのか。
技術は欲しいが、耐えられるかどうか自信はない。
ホンマムカつくから全部盗んだるわ!その技術!
の方向で、無理やりにでも自分を鼓舞するか。
もしくは、如何に先生を攻略するか。 (できたら苦労せん)
どちらにせよ、一旦、一旦進むしかない、今は。
ただの趣味の習い事なのに、何故・・・・。
あほや・・・あたし。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?