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子を望む友達から教えられたこと

私が若い頃、誰かに対して「子供さんいてはるん?」や、「じゃ、そろそろやね」などの問かけは「おはよう/ひさしぶり」と同等の、深い意味などない、当たり障りのない問いかけのように使われていました。

それは、少し前にやっていたドラマのような、いわゆる【昭和】では当たり前だったのかも知れません。

しかし時代は変わり、そのフレーズはとてもセンシティブなもので、”当たり障り”のない問いかけとは対極にあるものへと、世間の認識はずいぶん変わったように思います。

私自身はと言うと、若い頃に子供を2人授かっている為、この話題の本当のところを、これまで全く理解していませんでした。



ネット記事で見かけた【友達が子供を授かった時の感情について】
本当はとても嬉しいことなのに、素直に「おめでとう」と言えない感情がある。
と言う内容でした。
それを読んだ私は、どうにもその感情をリアルに想像できずにいました。


ある日、友達から打ち明けられたこと


それはまさに、友達に子供が授かったのに、どうしても素直に喜べない自分がいる。と言う話でした。

実際に目の前で、大切な友達から直に話を聞いた私は、そこで初めて
その複雑な感情を、やっとリアルに感じる事ができました。

妬ましいとか、そんなんじゃない。
心から大好きな友達のおめでたい話を、素直に喜べない
そんな自分に傷ついているんだって事を。

友達として私は、どんな言葉をかけることができれば良かったのでしょうか。

【言葉】は時に人の心を救う力をもっている。
でも【言葉】は時に、鋭いナイフにもなる。

【心無い言葉】それがどんなに人を傷つけるのか。
どの言葉がそれにあたり/あたらないのか、心や視野の狭さから、想像つかず誰かにナイフを刺してしまっていたかも知れません。


私の友達に、何組か夫婦2人で楽しい人生を日々送られている人がいます。
近くでみてて、楽しそうで羨ましいなと思うことも少なくありません。


だからと言って、そこにたどり着く道の全てを私が見ていた訳ではない。
そう改めて考えさせられ、友達のおかげでほんの少し視野を広げるきっかけをもらいました。
友達の心の広さに、本当に感謝しています。


大切な友達に対し伝えたかったことは

【友達なのに、素直に喜べない】その感情に傷つかないで欲しい。
傷つくのはあなたが優しい心の持ち主やからやで。
ただそれだけでした。


でもそれが上手く伝わったのかは分かりません。
なんの癒しにもならなかったかも知れません。


ただ私は、彼女とこれからもずっと友達でいたい。
だから私は、少しでも彼女を理解したい。
何もできないけど、それしかできないから、そうしていこうと思う。




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