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婚活3人目ピグレットさん34歳#3

初めましてピグレットさん

ピグレットさんが予約してくれたカフェ。
私は初めてこのお店を訪れたけれど、建物の外観からしてジブリっぽい。

入口
1階はテイクアウト、2階はカフェ
かわいすぎる入口

テーブル席に着席。
お目当てのシュークリームは事前に予約オーダーしていたから、ドリンクだけ注文した。

カフェ内は満席。
店内は特別広いわけではなく、どちらかと言うと隣のテーブルとも距離が近め。。。

私は周りの目を気にするタイプで、敬語で話している私達を変な目で見られているのでは?と余計な心配をしていた。

しかし、話し始めると、ピグレットさんとの会話に集中して、意外と周りの視線は気にならなかった。

ピグレットさんとは、LINEで話したことのある出来事、プロフィールの話など、実際会えたからこその少し深掘りした会話をしていった。

例えば、お互いの仕事は何をしているのかは知っていたけど、もう少し踏み込んだ質問、

「残業はあるんですか⁇」
「実際、(毎日は)どういう内容の仕事をしているんですか?」
「夏休みはあるんですか?」etc…

自分で言うのもなんだが、、、
お互いがLINE上では少なくとも好印象だったからか(ピグレットさんに確認した事ないけど)、
沈黙になることがなくて、質問や世間話がスムーズに進んだと思う。

シュークリームの正しい食べ方とは?

オーダーしたドリンクとシュークリームが到着。

「かわいい!」

と思ったのと同時に、

「あっ‼︎やばい、これ食べにくそう。。」

まず普通に考えても‼︎
コンビニとかで売っている袋に入ったシュークリームですら、正直、私は綺麗に食べる自信がない。。

シュークリームを食べることは事前にわかっていたのに、それに気づいていなかった。。
カフェのかわいさと、初めて会う喜びからそんなこと全く考えていなかった。

ここのシュークリームはトトロの形をしている。
どこから手をつけて良いものか。。。
フォークはあるものの、フォークで簡単に一口サイズにカットできる固さではない。
(シュークリームの生地が固め)

「こりゃ、フォークを使わずにいっそのことワイルドに手でわしづかみして食べた方が、、、楽そうだ。」

手で食べるなんて、ワイルドすぎるのかしら。。。

とりあえず、私は注文したホットコーヒーにミルクとシュガーをのんびり入れて、「食べるのもったいないですね」と話しかけつつ、ピグレットさんはどうやってこのシュークリームを食べるのかしばし見学してみようと企んだ。

そしたら、ピグレットさんは食べ始めたのだが、

なぬっ!
フォークで綺麗にシュークリームを食べている!
フォークでカットは固すぎる生地なのに、どうやってるんだ?

私がフォークでカットしようものなら、力づくだからバンって大きな音がなったと同時にシュークリームも飛び散りそうだ。

①フォークで食べて汚く食べる
②ワイルドだけど手で食べるが、綺麗に食べる

私が考えたこの選択肢。。。
結局、考えた結果、私は後者の②を選ぶこととした。

👩「あの、少しお行儀が悪いかもしれませんが、フォークだと食べづらいので手で食べても良いですか?」

👨「食べにくいですもんね」
と同情を示してくれた上で快く承諾してくれた。

手で食べたおかげで、トトロシュークリームを綺麗に食べることができた。

しかし、「手でわしづかみ」というワイルドだろ~感の印象を残してしまったかもしれない。

シュークリームってそのままかじると、クリームが飛び出てくることもあるし。

初対面の場所がトトロのカフェ、ってとても好印象だけど、デートブランクがありまくる私にとっては、初対面シュークリームはハードルが高かった。

ゆっくりシュークリームを食べながら、たくさんお話をした。
仕事のこと、趣味のこと、家族のこと。

どちらかが無理することなく、会話は最後までナチュラルに進んだ。

お支払問題

よく男女がお茶したとき、デートした時にでる話題。

「どちらがお会計するか」

男性がおごるのが当たり前という時代でもない。
私も社会人である以上、支払いたい。

ただ、ここのカフェ代2人で2000円程と考えたら、、、

良い歳した大人の男女2人が割り勘というのも、正直寂しい気もしてしまう。。。

私が年上なのだから、私が支払うべきかな?
2000円なら私だって払えるぞ!

いや。
年下とはいえ、職業的にも年収は明らかにピグレットさんの方が上なはずだ。

もしかしたら、男としてのプライドもあるかもしれない。

とりあえず、その時流れに合わせよう。

こんなことを頭で思い浮かべながら、あっという間に、閉店のお時間となってしまった。

私は、閉店間際、トイレに行こうと席を立った。

身なりを整えた後、トイレからテーブルへ戻った。

ピグレットさんはトイレに行かないとのことで、2人でテーブルを後にした。

私はバッグの中からお財布を取りだし、いよいよお会計の瞬間だ!と思っていたら、、、

お会計のレジをピグレットさんは通り過ぎた。

レジ近くにいた店員さんも「ありがとうございました」と言って、レジをする仕草もない。

👩「うん?」

👨「お会計は終わっているので大丈夫です。」

ピグレットさん。
私がトイレに行っている間に、お会計を済ませておいてくれた。

まあ、なんということでしょう!
なんだ、このスマートすぎるお会計は!!!

「いや、支払います!」と告げるも、

「大丈夫です。おしゃれして来て頂いたので」と。

お言葉に甘えて、さりげなく、

👩「ありがとうございます。次回は私が払いますね」
と伝えて、次回あるよね?アピールをした。

ちなみに、友達にこの話をしたら、友達が、

「ええ、お会計前にトイレとか私なら行けない〜、いかにもじゃん。お会計期待しているみたいなさ〜」

と言われた。

え、そうなの?そういうものなの?
無意識に、、本当無意識に。
ただただトイレに行きたかっただけなんだけど、、私は意外とあざといのか?
いや、考慮が足りない無知女なだけなのか、、、

初対面カフェデート終了

ピグレットさんの電車の乗り換え駅が、私の最寄り駅の数駅先。

同じ電車の同じ方向の電車に一緒に乗り、私の最寄り駅に到着した時点で、私がピグレットさんとはバイバイとなる。

電車内でも少しお話して、私の最寄り駅に到着。
私が先にホームに降りて、まだ電車に乗っているピグレットさんを見送った。

「家に行きたい」だの、「夕飯でも」とかあったらどうしようと思っていたことは、ただの私の妄想に過ぎなかった。

安心した反面、

「あれ、私は2時間だけで見極められたのか?」

「本当にこの2時間だけで今日は終わりなのか?」

「延長がないということは、私は脈無しということか?」

と、お得意のネガティブが出て来たことで、この日の延長を期待していた自分もいたことに気づいた。

でもでも、この2時間、楽しかったし粗相をしまいと気を遣っていたのもあり程よくバイバイできたとも思う、複雑な気持ち。

お礼のLINEは、どのくらいあとにするのがベストなんだろう?

私はすぐに家に帰ってLINEしたとしても、早すぎる?
ピグレットさんはまだ電車の中だしなぁ。

いや、ピグレットさんが家路に着く前の電車の中の方が返信くれるのかな?とか、乗換とかもあるしきちんと家に着いた時間あたりにLINEした方がいいかな?とか色々考えた。

結局、私が家に到着して自分自身が少し落ち着いてからお礼のLINEをした。
ピグレットさんが家に着いたであろう時間帯に。

今日の私は、
「2回目デートへの道、オーディション」に果たして合格したのだろうか。

つづく










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