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私たちは星屑でできている

仕事帰りにとぼとぼホテルに帰る
雨の日は傘に隠れて
パンやお菓子を頬張れるからすきだ

水たまりに写る街頭などの
光は輝いていて
まるで星を連想させる。

今日も一日ご機嫌で過ごせた、
何か嬉しいことを積み上げる日々だ。

振り返ってみても
笑ってしまうくらいの
自分らしさに、少しやりすぎたかとも
思いつつ、まあいっかと諦めもある。

今日は
会社で扱っている海外雑貨の担当者さんが
フランスから来日されていた。
以前もここに綴らせて頂いたが、
私はそんなに英語が堪能ではない。

だが、今日も簡単な通訳に同席した
わからない箇所は事務所にいらっしゃる
担当者に通訳して頂き
雑談と少しのお願いだけを話した

変な英語だったろうに
彼女は嫌な顔をせず
わからない時はもう一度と
真剣に聞いてくれた。

帰りに一言
あなたがずっと笑顔でいてくれて
助かったわ
フランスではみんな顔が怖いのよ
本当に来てよかったありがとうと
言ってもらえた

キラキラと魔法が
かかったかのように心がときめき、

お世辞でも本当に嬉しくて
英語をもっと話せるようになりたいと思った

やはり海外の方は
人を褒めることがとても上手で
感情をたくさん話してくれるから
とても素敵な時間になった

彼女に言われて気づいたのだが
私はそんな笑顔だったのかと。

自分自身あまり気にしておらず
この機会を与えてもらっていることを
とても楽しんでいたのかもしれない

いつからか世界が
生きやすくなっていた

今までなら
にこにこ思ってないことを言って
誰かの機嫌をとっていたし

自分を偽っていることを
わかっていて
どこにいても窮屈だった。

重たい鎧をたくさん重ねて
生きていた
何に怯えていたのだろうか

きっと自分に自信がなかったのだと思う
こんなこと言っていいのだろうか
せっかく誘ってもらっているから参加するか
など、たくさんの感情があって
悩みながら、
自分の気持ちに蓋をしながら
にこにこしていた

あのままだったらきっと
どこかを悪くしていたのではないか
それくらいに良い人になるために
仮面を演じていたし
誰かからの好きが欲しかったらしい

今は全くの逆で
自分の心に正直に生きている
すぐに感情が顔に出てしまうし、
嫌なもの、気分が乗らない時は
しっかり自分を優先してお断りをする

思っていることはちゃんと伝えるし
会社でもなんで?と思うことは
しっかり発言する
そんなこんなで私はいつのまにか
逞しく生きていた

過去の私が
今の私をみたら
きっとびっくりするだろうし
おめでとうと抱きしめにいくかもしれない
本当にお祝いしたいくらい
私にとって凄いことなのだ

小学生から
何かの呪いにかかっていたかのように
いつも周りの目が気になり
人に期待して生きていた

まさかこんな日が来るとは。
だから私は今が1番楽しいのだ。

自分に正直に生きていると
なぜかパワーが湧いてくる
チャレンジしてみようと
思えることができたから
今こうしてnoteを書いている

投稿をすることも以前では
考えられなかった
自分の感情や、まして文章や考えを
ここまで晒してしまうなんて
恥ずかしいなんと思われるのかと
怯えていたが

どんな下手くそで
面白みのない平坦な文章を書こうが
私の人生だから
私らしく綴ってみようとさえ思っている

だからこのnoteも
私らしさ満載で
誰に評価してもらおうとも思っていない
私の行きた証をここに記しているだけ
いわゆる自己満足なのだ
ただ私の考えや言葉で
少しでも前向きに
こんな人もいるのだと
安心して生きていける人が
増えたらいいのになあと思っている

もしもいま何かに悩んでいたり
自分らしさに
まだまだ気がつけていなかったり
憤りを感じておられる方がいたら
どうか安心して欲しい
私もそちら側の出身だ、
いつ出戻りするかもわからない
人生は良い悪いは同じくらいある
それはポストカードの裏のように
隠れているだけ、気づいていないだけだ。

だからいま悲しい気持ちで
夜を迎えて
明日の朝に笑顔でいれることを
信じられなくて良い

いつかきっと
自分らしく輝ける場所が見つかる
だからもっと自分を信頼して
好きなことをたくさん集めて欲しい。

『私たちは星屑でできている』
という言葉が美しくて好きだ

私は自分の好きを今まで
少しずつ集めてきた

いつか集めた星屑は
大きい星になるのかもしれない
今わたしもその過程だ。

自分が思う星屑を
少しずつ集めて
キラキラと内側から輝きが
溢れるようになりたい。


以前テート美術館展の話をしたが
光の効果についての絵画を眺めるだけではなく、アートに実際触れたり、
感じたりする体験型のものもあった。


1番最後に展示されていた作品は
オラファー・エリファソン
『星くずの素粒子』
というもので、
とても美しくて、圧巻の世界観だった。
時間を忘れて立ち尽くしてしまうくらいに。

音声ガイドでは、
アメリカの天文学者のカール・セーガンは

『巨大な星が死を迎える時
自ら爆発して死ぬ。
この超新星爆発によって
作り出された元素が、
私たちの体を構成する元になっている』

という言葉を残した。

『私たちは星屑でてきている』

と音声は続いた。

天文学はあまり詳しくないが
その言葉がとても美しく、
事実なのかどうか
わかりかねるが私はそう信じたいと思った。

今は輝いていなくても
遅かれ早かれいつかは
誰もが輝く原石なのだから
安心して前を見て過ごしていきたい。
だって
『私たちは星屑でできている』のだから。









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