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神様も同じ事で悩むらしい

島根旅行二日目。
始まりの場所、黄泉比良坂(よもつひらさか)
最愛の妻の伊奘冉命(イザナミ)を火傷で亡くしてしまった伊奘諾命(イザナギ)はその子火の神のカクヅチの首をはねるなど破茶滅茶な八つ当たりをしながら黄泉の国にいる妻を取り返しに行こうとします。
その後よく知る神話に展開し、厄除けの桃を悪霊達に投げつけ命からがら逃げ出し岩で蓋をした場所がこちら。
大通りから逸れ森の中に入るとカシャン、とドアが閉まり何ともいえない凛とした別次元の別世界が出てきた。
しめ縄の向こうに蓋になった岩が今も鎮座しているそこは、厳かで古代のままと思しき綺麗な空気の所なのでした。
年配のご夫婦達が奥から帰ってきますが皆さん神妙なお顔で「ええ処やった何もないけどな」とお勧めしてくれます。胸が一杯で感想を思わず誰彼に共有したくなるのでしょう。
進むと賽の神がここに在られるという標識と積み石の山があります。うーん。ちょっと怖い。
まだ学費もローンも払うものありますしね。
幸いに様々な小鳥さん達が囀ってくれるのでそれを頼りに元気を出して往復して参りました。
生死の境を覗いて蘇り帰ってくる坂道。
そこから車で五分ほどの場所にイザナミさんをお祀りした揖夜(いや)神社を見つけ勿論参拝。
船の安航を司る神社でもあるようです。
日当たりが良すぎるくらい良く、晴れやかな清々しい拝殿と境内を見て、しっかり守ってもらえる町の人々が居てイザナミさんよかったねーと素直に思いました。
この町の全部で六つの同じグループの神社巡りがあるらしいのですがちょっと時間が迫りまた次回にという事で午後は境港へ移動です。
イザナミイザナギのかのお話はどこもインパクト高めですが、人には死という避け難い宿命がある事、それから大失敗を乗り越えるイザナギさん、またそこを乗り越え、代を繋げながら使命を全うしようとするイザナギさんの成長譚でもあった。
神様も人と同じように悩み、失敗するし
そしてそれを素直に認めまた立ち上がるのだ。
イザナギlike a rolling stone。never mind。

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揖夜神社 遷宮の年でした。



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