物資とか、DJとか、アートとか。
台風６号がこの地を過ぎてからかれこれ１週間が経とうとしているけど、スーパーやコンビニはまだ通常営業とまではいかない。近くのファミマに毎日アイスコーヒーを買いに行きつつ見渡しているが、まず、台風過ぎて３日目くらいにお弁当や、おにぎりなどが並んだ。翌日ペットボトルの水と元気の子が。その翌日ポテトチップスなどのお菓子が少しずつ陳列された。こうして大事なものから少しずつ入って来るのだなあ。なるほどなるほど。昨日はカフェラテも飲めるようになった。ミルクが入ったのですね。
野菜はなかなか厳しそうだ。綾野が「玉ねぎが食べたいな」と言っていたし、グッドラック/ちえちゃんそばのゲンタさんが、「キャベツが９００円」とか、「青ネギがないので、白ネギでやります」とかFBに書いていた。島野菜はあるけど、内地から届く野菜はまだまだ足りていないようだ。昨日平良港に大きな船が来ていた。一緒に車に乗っていた綾野とマリノが同時に声を出した。「物資が来たー！」「あれに玉ねぎ乗ってないかなー」と再び綾野。
毎日楽しい。そして忙しい。いろんな人にも会えている。１日に何度も同じ人に会ったりするのも島ならでは。人、場所、物、イベント、食べ物、音楽、山盛りの情報で、わたしの頭のCPUでは処理が追いつかないほどだ。
マリノと島をぐるぐる車で走っている。観光案内というよりはパトロールだ。（マリノってアンパンマン？）萬古山御嶽で、細い奥まった道を入っていく時に蝶々が入れ替わり立ち替わり現れた。緑の木々の間をいろんな色のがひらひら舞ってきれい。なんだか天国ってこんな感じかなと思ったりした。たましいのレストランがあったりして。
８月１１日マリノの友達の砂川たかゆきさんが、石垣から来るケンヤマルセイユさんとライブをするとのこと。たかゆきさんの歌好きだから、楽しみ❤️。ライブの前の晩、ライブとライブの間の時間にDJをしてほしいと頼まれる。いや、そもそも頼まれたのはマリノなのだが、「どうせならマリコさんもやりませんか」と言うから、やるやると二つ返事。暇だし。知らんけどね、やったことないよ、DJって。何するの？
DJは音楽をセレクトしてかける人。レコードではなくて今回はCDで。３０分間、マリノとわたしで半々かけるらしい。二人で交互に曲をかけ合うことを「ピンポン」というらしい。とりあえず１０曲程度選曲しておいてくださいと言われ、出かける前にCDRに焼いておく。忙しい。宮古では、なんでも急だ。ゲストのマルセイユさんという名前から連想して、シャンソンとか選んでいたけどいろいろ聞いているうちにだんだん楽しくなって、なんだかよくわからない選曲になる。結局自分の気持ちが上がる⤴️曲を選んでしまった。寺内タケシとか、アダモとか。まいっか。マリノと二人「マリノス＆DJハマー」というユニット名です。
pisaraと書いてピサラ。素敵なBARです。そこで、ライブを見がてらDJデビューもさせてもらいました。だんだんです。DJって、音が途切れないように曲と曲の間がつながるようにスムーズに音楽を流さないといけないらしい。ライブのあとなら、ライブが終わったらすぐに曲が流れるほうがおしゃれなんだそうだ。たかゆきさんのライブが終わりそうなときに、マリノに「ほら、マリコさん出て！」とステージ脇に押し出され、どうしていいかわからず、とりあえず「みなさんこんばんはー！」と言ったら、一同爆笑でした。挨拶するDJ初めて見たそうです。ナイトクラブには行ったことあるけど、クラブには行ったことないんだな。てへへ。挨拶大事。
翌日、街中にあるパリギャラリーでは「色と内と外」という展示があり、アーティストの山瀬まゆみさんが在廊ということで行ってみた。”目に見えないけどそこに確かに存在するもの”をテーマとして描かれた抽象画の展示だった。幽霊（松江）や神様（出雲）や妖怪（境港）という目に見えないものをやたら大事にする山陰から来たわたしとしては大変に興味深い。そもそも音楽だって目に見えないよね。
山瀬さんの作品は宮古島のパステルカラーの建物や、食べ物の色、そして自分の内なるもの（内臓も含めて）がポップにキュートに描かれていて、なんだか頭に残ってずっと考えさせられた。で、翌日もまた見に行ってしまった。マリノとわたしはそれぞれ気に入った作品が違っておもしろかった。山瀬さんは素敵な方だった。
というわけで、宮古ライフを満喫させてもらっています。先日の有楽町の配信ライブの告知も始まりました。投げ銭もお待ちしています。
一週間に一度くらいの頻度で記事をアップできればと思っています。どうぞよろしくお願いします。