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立夏

 桜の散り際に家を出て、戻ってきたらツツジが満開だった。春は花がたくさん咲いていいな。相変わらず西へ東への歌の旅、股旅暮らしだ。4月後半も濃かった。

水戸黄門像。

 全県ツアーの32県目は水戸市。そう、水戸黄門の。初水戸ライブ、そして初茨城。ここでは「Girl Talk」にお世話になった。開店から40周年の老舗だ。マスターは笹ノ間さん。

ベヒシュタイン

 クラウドファンディングで購入したベヒシュタインが上品で、音も透明感があって素敵だった。お店は地元建築士の方のデザインで、そこかしこに趣向が凝らしてある。

ダンディ加藤マスター

 このお店を紹介してくれたのは、福島県いわき市dining bar Queenの加藤マスター。この日もいわきから駆けつけて、音響やら、物販やら八面六臂の活躍だった。この加藤マスターと、笹ノ間マスターがアーティストを紹介しあったりして協力関係にある。どちらのマスターも優しいお方で、たたずまいが似て兄弟みたい。どちらもお料理上手だし。

開店前に並んで看板の写真を撮っている皆さん
終演後
中央笹ノ間マスター
スタンプ押せたねー^^

 翌日は移動日。常磐線でいわきへ向かう。駅で加藤マスターと、古いおなじみのいずみちゃんが迎えてくれて一緒にランチに行った。「旅の疲れもあるだろうからヘルシーランチのお店に行くね」と、車でどこまでも走る。いわき、広い。

「まごわやさしい」ランチ

ま:まめ
ご:ごま
わ:わかめ
や:やさい
さ:さかな
し:しいたけ
い:いも
 「まごわやさしい」は和食の基本なのだそうだ。小皿がいっぱいならんで、かわいらしかった。焼き物の笠間焼も有名だそうだ。窓の外に川が流れていて、山の借景も美し。空気も食事もおいしく、腹いっぱい胸いっぱい。

窓の外の新緑きれい

 夜は加藤マスターのいるdining bar Queenへ。ここでもいろいろいただきました。いわきにお越しの際はぜひ、dining bar Queenへ。

つきだし
加藤マスター

 ライブはQueenの主催で、会場は町の映画館、まちポレいわきの地下。この日は地元のギタリスト鈴木徳武さんと3曲ご一緒した。穏やかな方で急なお願いにもかかわらず、快く応じてくださって感謝。

のりさん。
広いステージ

 蓋をはずして、この日のピアノもきれいな音だった。マスターはこの日も物販、音響など働きまくり。あのエネルギーはどこから?それでいて細やかな気遣いにいつも助けられます。ありがとうございます。

町の人気者加藤マスター

 あ、ライブの前にお昼は湯本温泉まで行って、温泉旅館の一階にある、「こぶしの里」というお蕎麦屋さんへ。お蕎麦もおいしいが、蕎麦湯やそばがきも最高よ。

春のにら卵とじそば
のりさんと。「こぶしの里」の大将からお花もらったよー

 まちポレいわきでは、月に一度、加藤マスター主催でオープンマイクの日がある。誰でも短い持ち時間をもらって演奏したり、歌ったりできる。その時に伴奏をするのは、加藤マスターとのりさんなのだそうだ。オープンマイクに出演している人たちがたくさんライブに来てくれていた。音楽好きな人を増やすってこういうことなんだね。

 音響や録音を手伝ってくれていたのは、まだ20代のB-sic(ベーシック)くん。彼はヒューマンビートボクサーで、ボクシングをやる人かと思ったらぜんぜん違っていた笑。ボイパは打楽器の音などを口で模して、アカペラの歌の伴奏をしたりするんだけど、ビートボックスのほうは、ベースの音やレコードのスクラッチ音まで出して一人で演奏することができるのだそうだ。世界大会もあるんだって。

おしゃれにB-sic

 ライブやイベントの手伝いなどもすすんでやっていて、加藤マスターも頼もしかろうと思う。年長者がいばらない、若い人にやらせてみて、見守る、何かあったら責任取るっていう態度って大事だよねー。

今野サトシックス

 ライブには、スクールMARIKOでお世話になった今野聡さんも来てくれた。元気そうで嬉しい。

 次のライブ会場は山形なのだけど、打ち合わせがあるので仙台経由で行くことにした。と言ったら、加藤マスターが仙台まで乗せてくれるという。ぅぅぅ。何から何まですびばせんー涙。途中相馬で高速を降りて、ライブに差し入れをくれた森田ミュージックの森田さんに会いに行く。

 東日本大震災後、原発事故や、度重なる災害、台風や水害で何度もお店が壊れたり流されたりしても、いつも明るく接してくださる気の良いお方だ。今回行ったお店は前とは違った場所にあって(水害のせいで移転)、またいろんな話を聞いた。 

森田ミュージックの森田さん

 森田さんと連れ立って、近くの工房もくもくへも行った。工房もくもくの佐藤定広さんは、いつもの優しい笑顔で迎えてくださった。ここは障がい者就労支援施設で、ここのグッズをスクールMARIKOや配信の時のプレゼントなどで使わせていただいている。

「みんなのしあわせ音楽会」は障がいのある方々と、プロミュージシャンが一緒に行う音楽会で、もくもく主催で毎年行われていている。わたしは2015年11月に出演した。みんなの歌をぜひ浜田さんにも聞いてもらいたいのだが今昼食の時間なのでできなくて残念と言われる。また聞かせてね。

新しい作品。素敵なトートバッグ

工房もくもくのSHOPはこちら

 仙台から山形までは高速道路を使えば1時間だが、寄り道のためレンタカーを借りて山形へ向かう。寄り道の先は、宮城県加美郡加美町にあるオーガニックレストランGENJIRO。美味しい料理と森の中の雰囲気が抜群なのだった。

新緑美し
無農薬の野菜とチキン

 ランチのあと、山を越えて尾花沢のほうを通って山形へ。すごい遠回り笑。翌日のライブでその話をしたら地元のお客さんが「えーーー!!!」と驚いた。

お店の前で

 山形に着いたのは夕方だった。お店にちょこっと顔を出してイベンターの内藤真紀さんと会う。真紀さんは、東日本大震災の時、山形の避難所の職員で避難者のお世話をしたり、楽しませるイベントを企画したりしていた。

 その経験を活かして、今「小さなイベントやさん」をやっている。今回のライブハウス、ノイジーダックで演奏するのは三回目だが、いつも真紀さんがアテンドしてくれている。

真紀さん

 あ、そうそう。大事なことを書き忘れていた。今回の、水戸、いわき、山形のライブに同行してくれた方がいた。キャメラマンの杉下光二さんだ。杉下さんは、はるか昔「情熱大陸」のキャメラさん(キャメラって言いたい)で以来ずーっとお付き合いが続いている方だ。東京文化会館ライブの撮影も杉下さんだ。三江線が廃線になる前の「うたごえ列車」イベントの時も。

うたごえ列車2016年

 今回も「せっかくだから還暦プロジェクトの動画を撮っておきましょう」と、お声がけをいただいた。なんの放送予定もないけれど笑、水戸、いわき、山形のライブの様子を撮影してくれた。感謝です。編集は多分、マリノ。どこかで何かの折にご覧いただけるかと。待たないで待っててね。

キャメラマンの杉下さん

 杉下さんはこれまで仕事で海外に99カ国行ったそうだ。一番大変だったのは、南米かなーと言っておられた。南極にも行ったそうだよ。撮影に行った場所でクーデターが起きて何日も足止めをくらったとか。旅の達人の話はスケールが違うね。

 で、山形ライブ。楽しかったー。にこにこ笑顔が素敵な前川マスターありがとうございました。5年ぶりにお会いできて感激。山形ライブで、33県目。赤い人は30個スタンプ集まってた。リスペクト!

 ライブの前に真紀さんが連れて行ってくれたのは、山形大学正門前の喫茶店「street shuffle」。ここは遠藤ミチロウさんゆかりの喫茶店だ。山形大学の学生だったミチロウさんと、まだ中学生だったここの鏡マスターはよく一緒に音楽を聴いたりして遊んでいたとのこと。若き日のミチロウさんのお話をたくさん聞かせてもらった。そういえば、前日はミチロウさんのご命日だった。ライブで「カノン」やろうねとマリノと話す。

ストリートシャッフルの鏡マスター
ノイジーダック
みんなで
打ち上げ

 山形には6月に再び行く予定。今度は山形市ではなくて鶴岡市。打ち上げでハマダの左側にいるのが今度ライブでお世話になる玉川寺のご住職の斎藤さん。遠い鶴岡から泊まりがけで来てくださった。玉川寺は蛍が有名なお寺だそうで楽しみ。

 まだまだ旅は続く。皆様よい夏を!

羽田空港でいねむり

おまけコーナー

主な登場人物スクールMARIKO編

2013年スクールMARIKOミチロウさん
2013年ミチロウさん&ハマダ
2014スクールMARIKO森田さん&佐藤さん
2015年スクールMARIKO内藤真紀さん
2016年スクールMARIKO今野聡さん

変わらぬお付き合いありがとうございます。

一週間に一度くらいの頻度で記事をアップできればと思っています。どうぞよろしくお願いします。