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はじめまして。倉敷市地域おこし協力隊の高石真梨子です。|2024.小寒・芹乃栄
「芹乃栄」(せりすなわちさかう)
お雑煮が、餅が、大好きだ。
「好きな食べ物は?」と尋ねられるたびに、大きな声で「餅!」と答えたい。小さい頃はそう答えていたけれど、大人になるにつれて世の人たちは餅は正月以外には食べないと知ってしまった。あと、「好きな食べ物は?」はそのあと「〇〇食べに行こう!」の前振りであるらしい。だから「餅!」と答えると相手が困った顔になってしまうことも学んだ。するともう、大き
高石真梨子の2024下半期BUCKET LIST50|2024.小満・紅花栄
紅花栄(べにばなさかう)
あっという間に5月も終わりを迎えようとしている。
上半期から下半期へ。
そう。2024年はあと半分しかないみたい。ひゃー。びっくり。
関東から倉敷へ移住してきて、地域おこし協力隊になった2023年12月。
最初の半年は右も左もわからず、取材やあいさつまわりを入れすぎてパンクしたり、メディアからの取材や講演依頼を受けすぎてパンクしたり、自分の限界に近い量の記事を執筆し
高石真梨子のお耳のトリセツvol.5 身体障害者手帳の申請と交付の流れー東京都の場合|2024.小満・蚕起食桑
蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
このnoteをはじめるにあたって「七十二侯にあわせて更新すること」をマイルールと課していたのに、さあnoteを公開しようと思ってカレンダーを見たら5月26日で。蚕起食桑を過ぎてしまったことにショックを受けながら今この文章を書いている。
「七十二侯にあわせて更新すること」は、市役所から言われたわけでもなく所属するウェブメディアから指定されているわけでもなくて、わ
高石真梨子のお耳のトリセツvol.4 手話ってなに?わたしには必要?|2024.立夏・竹笋生
高石真梨子のお耳のトリセツvol.4人生で一番「良くきこえているね」とか「きれいに話すね」と言われる日々に、正直なところ戸惑っています
自己紹介で
「わたしには聴覚障がいがあります。音の世界と音のない世界の狭間に住んでいる、手話と日本語のバイリンガルです。」
とお話しすることが、よくある。
わたしが日々文章を書いている倉敷とことこの執筆者プロフィール欄にも書いているし。
でも、倉敷での
「民藝の聖地」倉敷では、よくよく手仕事に出会う|2024.立夏・蚯蚓出
幼い頃から「民藝品」とよばれるものが身近な存在だった親戚のおじちゃんが桐のタンスを作っていたり、小学校の授業で竹細工や達磨について調べて実際に作ったり。毎週末通った祖父母の家にはこけしが並び、人生で初めてのインタビュー記事は吹き硝子作家さんにお話を伺った。
それらが「民藝」と呼ばれるということを知ったのは、大人になってミュージアムめぐりが趣味になってから。2022年夏に東京ステーションギャラリ
倉敷から岡山県北へ。メルヘンチックな日帰り旅行 #協力隊の休日|2024.立夏・蛙始鳴
■ 蛙始鳴(かわずはじめてなく)立夏。
夏、summerが、もうすぐそこまで来ているらしい。
全然信じられないような気もするし、でも一方で「そうだろうな」と思う自分もどこかにいる。
「岡山に移住してきて良かったことはなんですか?」
と尋ねられたらいつも
「空が広いこと」と答えている。
晴れ渡る空も、夕焼け空も、朝焼けも、ぜんぶぜんぶ愛おしくて好き。
こいのぼりの泳ぐ空からはもう淡みは
倉敷の市花「藤」に寄り添ってもらいながら、移住6ケ月目|2024.穀雨・牡丹華
■ 牡丹華(ぼたんはなさく)前回の記事でここ最近の落ち込みポイントを羅列したら、その後会った方々から「まりちゃん大丈夫?」とたくさん心配してもらいました。ありがとうございます。おかげさまで、わたしは元気です。
岡山県は晴れの国とも呼ばれていて、終日雨が降り続けている日がとっても少ない。一日のどこかでお日さまが顔を出してくれる、とても心地の良い場所で。わたしの落ち込みもわりとそんな感じなので、ず
落ち込んだりもするけれど、たけのこを掘ったりしながら元気に過ごしています|2024.穀雨・霜止出苗
■ 霜止出苗(しもやんでなえいづる)倉敷移住前から児島にある大好きなお宿 DENIM HOSTEL float に遊びに行ったら、これまた移住前から仲良くしてもらっているスタッフのひとりから
「まりちゃん、倉敷に来てどれくらい経ったんだっけ」
と尋ねられた。
それで改めて指折り数えてみると、もう5か月。
いつまでも移住してきたばかりのような気がしていたけれども、なんだかんだ言って「半年を
1泊2日倉敷から広島への旅 #協力隊の休日|2024.穀雨・葭始生
■ 葭始生(あしはじめてしょうず)友人から「広島カープのチケットが余っているから観に行かない?」と誘ってもらったので、お休みをいただいて広島県へ。
岡山県は、高速道路の整備率が全国1位。中四国や関西圏へは、圧倒的に車での移動が多いらしい。
関東や関西に住んでいたころは電車を、東北に住んでいたころは高速バスを使っていたので、こうやってどこにでも「さあドライブに行こう!」と誘ってもらえる日々が新鮮
高石真梨子のお耳のトリセツ vol.3 どうやって音楽を楽しんでいるの?|2024.清明・虹始見
■ 虹始見(にじはじめてあらわる)
冬の終わりのグズグズしたお天気はいったいどこに行ったのかしら……と思わず空に尋ねたくなるくらい暖かい、というよりもちょっぴり汗ばむ日が続く今日この頃。
せっかく買った春物のコートが思いのほか活躍しなさそうで、実は少しいじけている4月の真梨子です。どうしても着たいからと夜のお出かけに着ていったら、パシャリと切り取ってもらえました。
今か今かと開花を心待ちにして
聴覚障がいのあるわたしの頭の中 ~倉敷とことこでライターとして20本目の記事が公開された日によせて|2024.清明・鴻雁北
桜の花が下を向いて咲くのはね
きっと
人間に愛でてもらいたいからなんだよ。
と言いながらにかっと笑う人の横は、桜の花が咲き乱れていた。
■ 鴻雁北(こうがんかえる)例年3月下旬から4月上旬にかけて見頃を迎えるという倉敷市の桜も、今年はちょっぴりのんびりさん。おかげで、先週の津山から戻ってきた後もまだ、お花見をし続けている。
「倉敷で一番好きな景色は?」
と尋ねられたらまず真っ先に思い浮かぶ
聴覚障がいのある地域おこし協力隊を、夕方のニュースで特集してもらいました。|2024.清明・玄鳥至
季節の移り変わりを、自分のペースでのんびりと、着実に感じられる日々がこんなにも愛おしいだなんて。ね。
■ OHK岡山放送「手話が語る福祉」で特集をしてもらいました。・でもわたし、テレビを持っていなくてですね。
この週末はたくさんの人たちから
「金曜日のニュース、みたよ!」
と声を掛けてもらった。
ちょうど夕方の18時半頃。わたしの実家も、どの地域に住んでいても必ずこの時間はフジテレビ系列
補聴器講座×いちご狩り|2024.春分・雷乃発声
■ 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)
人生であと何回、いちご狩りができるのだろうか。
なんてことを、ふと思う。
というのも、わたしは今年30歳になってやっと、いちご狩りデビューを果たした。いちご狩りのシーズンは1年に1回しか来ないわけで。元気で動きまわれる間……と思うともう50回も行けない。
そんなことを思いながら、今までの人生において一度もいちご狩りに行かなかったわたしは、だいぶ人
手話オンリーで活動報告をしたり、地域おこし協力隊のコラボ記事に挑戦したり|2024.春分・桜始開
■ 桜始開(さくらはじめてひらく)
2024年3月現在、倉敷市では12名の地域おこし協力隊が活動をしている。
私と同じように倉敷市全域を活動拠点として情報発信をしている隊員もいれば、特産のひとつ倉敷薄荷の製造や販売に関わる隊員もいれば、町屋の改修や管理をする隊員もいる。
共通しているのはみんな「倉敷」という街を主語に活動をしていること。
3月21日には、倉敷美観地区にある倉敷物語館で隊員
聴覚障がいのある地域おこし協力隊が、ラジオに出演してきました|2024.春分・雀始巣
■ 聴覚障がいのある地域おこし協力隊が、ラジオに出演してきました昼の長さと夜の長さがちょうど半分になる春分の日の朝、わたしは岡山県立美術館のカフェでドキドキしながらフルーツスムージーを飲んでいた。
・手話通訳×ラジオ出演
この日は、ラジオデビューの日。
倉敷とことこの取材でお世話になった手話通訳者でありフリーアナウンサーの遠藤寛子(えんどう ひろこ)さんがパーソナリティを務めるラジオ番組「天
日常と観光の狭間で暮らす日々|2024.啓蟄・菜虫化蝶
倉敷の洗礼を受けましたとかく倉敷は、用水路が多い。
今まで住んできた兵庫県なんかも酒米の田んぼが多かったからそれなりに用水路はあったけれども、倉敷の用水路はなんといっても大きくて深い。
調べてみると、これは倉敷市だけでなく岡山市も同様らしくて、毎年何人もの人が用水路に落ちて死亡していることから「魔の用水路」と呼ばれているらしい。
そんな魔の用水路は、やっぱりわたしの家の前にもありまして。特に