【お悩み相談】生きるのはなぜ?死ぬのはなぜ?【創作小説】
Q、小4、男子、5歳の妹とラブラドールレトリバーのはなちゃんがいます。
こんにちは、よろしくお願いします。
ぼくの学校では、毎月1回おぼうさんが来ます。しんぷさんも来ることがあります。くうかいやキリストの話をしてくれます。ガンジーとかの話をすることもあります。ぼくは小1から毎月話を聞いていますが、わからないことがたくさんあります。
今年の夏休みが終わる頃、いとよーじさんのニュースを見ていたら、自殺について話していました。
パパに聞くと、絶対やったらダメだよと言われました。どうしてか聞いたら「パパとママが悲しむからだよ」と言われました。
ネットで調べたら、自殺は死ぬことで、やり方はくびつりが多いって書いてました。画像も見ました。怖かったです。
ぼくのおじいちゃんは去年死にました。がんです。はなちゃんもつれておじいちゃんちに行ったら、はなちゃんはおじいちゃんの頭をくんくんしてからなめました。
おじいちゃんの手に触ってみたらすごく冷たくてこわかったです。
それからおそうしきをして、そうこみたいなところに行って、少し待ったらおじいちゃんは骨になりました。
ぼくはその時、人ってこんなにちいさいものなんだと感じました。毎日勉強して、パパみたいにはたらいても、こうなっちゃうんだと思ったら、だんだん怖くなってきました。もしかしたらパパもママも、妹もはなちゃんもこうなるのかなと考えたら、動けなくなりました。
どうして生きなくちゃなりませんか?
どうしてもしななくちゃなりませんか?
しなないで、みんなずっと一緒にいられませんか?
よろしくおねがいします。
A、シンガーソングライター 流川更紗(るかわ さらさ)さん
こんにちは。よろしくお願いします。
あなたはとても、目のつけどころのよい、センスのある少年ですね。あなたとお話しできることをうれしく思います。
去年、おじいさまが死んでしまったとのこと。ご冥福をお祈りします。
しつもんは、生きることへの不安と、ずっと家族といっしょにいたいというお願いについてですね。
まずお答えすると、人間も、犬も、生まれてきたからには最後には死んでいきます。それはずっと昔からのお約束です。
地球がうまれ、命がたんじょうし、人間がつくられ、あなたが生まれるまでの間。だれひとり欠けることなく、生まれたものは死んでいきました。
それは老化によるものと考えられていますし、さいしょに言ってくれたように、自殺して死ぬこともあります。
人間は、高い知能とせんさいな感情があります。そして「死」へのこわさがあります。昔の人はそのこわさをやわらげようとして、いろんなことを考えました。その中で得た考え方の中に「信仰」があります。
仏さま、神さまを信じて生きれば、死んでも楽しい世界へ行ける。だから死んでもこわくないよ、というものです。
生きなくちゃいけない理由はありません。あなたは好きなように暮らして、ご家族やお友達といっしょに楽しくすごしていいんです。
同じように、あなたが死にたいと思った時、それを止めることは誰にもできません。
信仰のひとつに、「死んだ人はお空の上で、のこされた人を見守っている」というものがあります。
あなたのご家族はきっとあなたが大好きでしょう。もし死んでしまっても、あなたはご家族を見守る存在になり、また、ご家族もあなたを思い、愛してくれるはずです。
ただ、やはりあなたを大切に思う人たちは、あなたが死ぬととても悲しみます。いつかかならず死ぬとわかっていても、少しでも多く一緒にいたい気持ちが勝つのです。
あなたのパパもママも、妹さんもはなちゃんも、あなたのことが大好きです。あなたも同じようにみんなを愛して、すてきな日々をすごしてください。
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