高川山山頂でいただいたチョコで生き返った

秋の佳き日に山友と2人高川山を目指した。甲府行きのJRに乗って初狩駅で降りる。

山に詳しい人に勧められたという友人先導で登山口に向かうところですでに道に迷う。

なんとか登り始め、沢のコースを取り、田野倉駅に降りて間に合えば2時までのおうどん屋さんに寄ろうと意気揚々としていたのは歩き始めてから何分くらいだったろうか。

道標が少ない!全然わからない。落ち葉の登山道を進んでいたはずが迷子になる。ようやくまた道を見つけて登り始めて女坂に合流。とにかく人がいない。落ち葉落ち葉落ち葉。

左手にロープが張ってあってそちらは危険そうに見えたので右に進んだところが本格的な迷子の始まり。これが道なのかそうではないのかよくわからない私たち。落ち葉の上を横に進んで石や木に捕まりながら上を目指していたはずが滑って数メートル。

「助けて〜」
と同行の友人に呼びかける。声が届いてやれやれ。と言っても初心者の彼女も自分のことで精一杯。通りかかった山岳会の方がご親切に近いてきてくださった。木の根っこや岩を頼りに安定したところまで誘導してくださった。

「登山道から離れちゃったんだね。山のアプリ入れるといいよ」

などと教えてくださりながら分岐点に戻り
「人為的なロープがあれば大体それが登山道だから」

と女坂で山頂まで連れて行っていただいた。

山岳会のメンバー8人がすでに到着されておにぎりやカップ麺を召し上がっておられた。皆さんに助けていただいたお礼を言って温かく迎えていただきさらによければ入会して一緒に山に行きませんかとお誘いいただいた。なんと良い方ばかりなんだろう。

この日のリーダーは80歳の男性で、中には83歳の方もいらっしゃるとか。その中のお一人の女性が配られた大袋のチョコレートは私たちの疲れをどれほど癒してくれたことだろう。

入会の件はさておき、下りの田野倉駅までの行程をついて行こうとしたが皆さん健脚でいつしかお姿を見失ってしまった。その下り道も滑りやすいし道幅は狭いしでへっぴり腰のまま。我ながら情けない。一足一足踏みしめて踏ん張って足腰も相当くたびれた。

ここまで来ると駅は間近。紅葉を愛でながら一休みしてコンビニで大きなカツサンドを買って食べ損ねたおうどんの代わりにした。カツサンドを噛み締めながら一日の行程を頑張った自分を褒めた。

田野倉駅では朝お見かけした登山スクールの数名と少しお話しした。心拍数が上がらない程度のスピードで省エネ登山の講習会をしてこられたそうで、ルートは私たちとほぼ同じ。こちらは年齢も近くてこれから山を習得しようとする方たちで、大月駅まで色々お話しながら帰った。これまで高尾山、大山、御岳山、陣場山、大野山、金時山など友人同士で登ってきた経験があるけど今日ほど山が怖いと思ったことはなかった。やはり経験者や指導者とご一緒だと安心そう。高川山、低山とはいえ舐めてはいけない。

帰宅してお風呂でしっかりマッサージして、膝と腰に湿布を貼ってぐっすり休みました。

さあ新しい一日の始まり。随分気温も下がりそうですが皆様もどうぞ良い日をお過ごしください。

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