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32年目夫婦の口癖

新婚の時は慣れないことばかりで楽しいというよりは大変だった。 
子育て期はとにかく時間に追われて訳がわからなかった。
上の子と末子の歳の差が10もあるものだから子育て期が長過ぎて、ごきげんパパ♡は生活のために働きごきげんママ♡は生活を回すために働き、お互いフィールドが完全に分かれているので接点が少なくて信頼し合いながら緩く繋がる関係だった。
諦めたこともたくさんあるし慣れたことも結構あってようやく波風も立たず穏やかに過ごせるこの頃を熟年時代というのかもしれないけど、あまりそれは嬉しくない呼び名。本当は初老といってもいい還暦パパなんだけど。

子供のおむつを変えなかったとか、炊飯器でご飯を炊くこともできないとか言い募ればキリがない。あちらも私のことをろくに働きもせず毎日昼寝して家も散らかってどうなっとんねん、と思っているにちがいない。

そんな低レベルな2人なんだけど、最近気づいたことがある。

いいことや嬉しいことがあると
「ご先祖さまのおかげ」
と二人して言うことだ。

先に挙げたように私たちはどちらも指摘するのに事欠かない人生の

劣等生ではあるけれど、と言うかだからこそ、
いいことがあるととても自分たちの力だとは思えない。見えない誰かが天国で守ってくれているからに違いない、と二人して真面目に言い合っている。

腹の立つことや情けないことが9つあったとして、たった1つの口癖のおかげで私はこの人と結婚して良かったと思える。

若い人には古くさいと言われてしまうかもしれない。子どもたちがどう思って聞いているかも知らない。それでもやっぱり今日も守られて遅ればせながらの還暦祝いの会食をすることができました。

感謝です。

皆様も1日お疲れ様でした!おやすみなさーい。

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