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2023/06/19 上手な模倣より下手でもいいから独創を

母から借りた”My First Lizzi/マイファースト・リチ 上野リチのデザイン”を読み終えました。
19世紀末ウィーン生まれ。京都にやってきたデザイナー上野リチについての本です。
先日読んだ萩野エリ子さんに続き、これまた母が影響をうけた人の本になります。

ホテルやレストランの壁紙デザインからビーズのバッグ、七宝焼、粘土、アクセサリー色々なものをデザイン・制作した彼女の作品は私も好きなデザインのものばかりで、そして刺激を受けました。

京都市立芸術デザイン大学で教授もしていたリチの教えは、
”上手な模倣より下手でもいいから独創を”
”むしろ下手な創造を”

先日、上司との何気ない会話で”字や絵を見本と同じような書き方に直されることで子どもが持っている個性を失いたくないと思ってしまうのは、私が創造よりも模倣を得意としてしまっているコンプレックスからきているのかもしれない”ということをnoteに書いたのですが、まさにこれ!という感じで共感しちゃいました。

”人物スケッチでは、入り口から大きな太った人と痩せて小さな人を歩かせ、部屋から消えると、その印象をスケッチさせる”
モデルはスケッチの間ずっと歩いているわけではなく、さっさと消えてしまうのでイメージを掴む訓練になる。

なるほどなるほど。全くの想像(ファンタジー)から創造するのは難しいけど、目にしたもののイメージを掴んで創造することならできるかもしれない。これって良いトレーニングになるなと思いました。やってみよ!

私は美術学生だったので学生の時から数えたらたくさんの作品を作ってきたけれど、ポートフォリオ作りが面倒で全然残っていない。
こうして有名な人の過去の作品の過程や変化などを見ていると、自分もそこはしっかり作ってくれば良かったと悔やまれる。まあ悔やんだところで仕方のないことだけど。だって今までも沢山の先生・先輩方々に”絶対にポートフォリオは作るべき”と忠告を受けてきたにも関わらず作らなかったのだから。
きっと今後も作らないんだろうな〜・・・私・・・。

最近はスマホが低速になってしまっていたので時間が空いた時はネットではなく本を読む時間に当てていました。課金しない。あと1日。

2023年読書記録:2


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