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キャリア女子ってモテないの?

キャリア女子ってモテないの?

婚活をしようかな、と思うキャリア女子に立ちはだかる「キャリア女子はモテない」というジンクス。「自分と同じくらいの年収の男性と結婚したい、というのは高望みだ」という仲人からの『脅し』。

仕事を頑張ってきた女性なら、「モヤっとした」ことは、一度や二度ではないと思います。私もかつてはそんな婚活女性の一人でした。

私は、女性医師・キャリア女性向けの結婚相談所を運営しています。私が結婚相談所をはじめたのは、自分が婚活していた時に感じていた色々な「モヤモヤ」を解消したいと思ったからです。結婚相談所の運営をはじめてからまだ4年弱ですが、その間にたくさんの女医さん・キャリア女性の婚活のサポートをさせていただき、確信したことがあります。それは・・・

「キャリア女子はモテる!」

「自分と同じくらいの年収の男性と結婚したい、は無理ゲーではない」

ってこと。
ただ、一つだけ気を付け欲しいことがあります。それは・・・

「キャリア女子だというだけでは、モテない」

ってこと。

「え?どういうこと?」って思いませんでしたか。よく考えてみて下さい。「キャリア女子」がモテるかどうか、ということの前に、そもそも「〇〇な女子がモテるか」と考える場合、そこにはあくまでも「その他の要素が同じなら」という前提が入るのです。

「若い方がモテますか?」
「(年齢以外の他の要素が同じなら)若い方がモテます」

ということです。

でも、
A「若くて、性格の悪い人」と
B「若くはないけれど、性格の良い人」
で、どちらがモテるかを比べても、答えは簡単にはでません。

「若い」にも程度がありますし、「性格の悪い」にも程度がある。他の要素(外見や価値観、バックグラウンド等々)がどうか、という問題もあります。

そう、何かを比較する時には、必ず「他が同じなら」という前提が付いて回ります。これはごく当たり前のことなのですが、こと「婚活」について語られる時、この視点が抜けている議論があまりにも多い様に感じます。

先程、「キャリア女子だというだけではモテない」と言いましたが・・・

はっきりと言います。
キャリア女子はモテます。でも、モテるのは「外見が可愛く」「内面も可愛げがある」キャリア女子だけです。

こう言うと、「なんだ、結局は外見か」「可愛げか」と思うかもしれません。がっかりしましたか?それとも「希望」を持ちましたか?

良い、悪いではなく、事実として、多くの男女は結婚相手を選ぶ時に、意識的にしろ、無意識的にしろ「外見」と「性格」を重視します。
そしてこの傾向は、女性より男性の方が圧倒的に顕著です。

つまり・・・

男性は、可愛い女子と結婚したいのです。
性格の良い女子と結婚したいのです。

そこに加えて、仕事もちゃんとしていて、収入もある人の方がいいな、とか。家事もちゃんとできる人の方がいいな、とか。色々と希望はあります。

これは、女子だって同じですよね?

女子だって、カッコイイ人と結婚したい。
性格の良い人と結婚したい。

そこに加えて、仕事もちゃんとしていて、収入もある人の方がいいな、とか。家事もちゃんとできる人の方がいいな、とか。色々と希望はありますよね?

ここで、気を付けないといけないことがあります。それは、男女共に、それぞれ結婚相手への希望はあるけれど、『優先順位』が違う、ということ。

女性は、一般的に男性の「収入・学歴・性格」を重視します。
男性は、一般的に女性の「外見・性格・若さ」を重視します。

こう言うと、「だって、女性は、妊娠・出産したら働けない期間があるのだから、相手の収入を重視するのは仕方がないですよね?」と言う女性がいますが、そんなことを言ったら、男性だって・・・

「女性は妊娠・出産して、働けない期間もある。その間は、絶対に自分が稼いで妻と子供を養わなければいけない。だからこそ、「この人の為に頑張って仕事をしよう」と思えるように『可愛い女性』と結婚したい、と思うのは仕方ないですよね?」

と思っているかもしれません。何が言いたいのかと言うと、「女性は(男性は)〇〇だから、相手に〇〇を求めるのは当然ですよね?」と、自分が相手に何かを要求することの正当性を主張しても仕方がないということ。

相手の「優先順位」に文句を言っても仕方がない、ということ。

これは婚活に限ったことではありませんが、世の中では「正論」がいつも通るとは限りません。「正論」を振りかざした人が報われる訳ではないし、ましてや幸せになれる訳でもないのです。

「男性と女性で相手に求めるものが違う」

これをしっかりと理解しておかないと、婚活は迷走してしまいます。

少しわかりやすく説明したいと思います。以前、ブログでも同じようなお話をしたことがあるのですが・・・

例えば大学受験で、ある大学の入試科目がこんな感じだったとします:

英語:200点満点
国語:100点満点
社会:100点満点
面接:30点満点
内申点:30点満点

この場合、英語ができなければ、かなり不利です。いくら面接が得意でも、内申点が良くても、英語ができない時点で合格は難しくなります。ここで「私は、面接が得意だから、満点近い28点くらいは取れる自信がある」と言ったところで、英語が20点だと、まず合格しません。

「私は年収が高いから、同じような年収の男性と結婚できるはず」と言って、外見や内面(性格)を磨こうとしないのは、面接が得意だから英語はできなくても良いだろうと言うのと同じことです。

よく、婚活界では、結婚相談所の仲人さんや、婚活カウンセラーという人達が、「キャリア女子はモテない」と言っています。これは間違いです。

でも、

キャリア女子なだけではモテない

「私はキャリア女子(高収入)だから、自分と同じくらいの年収の相手(高収入男性)と結婚できて当たり前」と思っている女子はモテない

と言うのであれば、それは事実です。
ここまで読んで、どう思われましたか?

「キャリア女子はモテる!」
「自分と同じくらいの年収の男性と結婚したい、は無理ゲーではない」

って言ったくせに!
期待させておいて!

と、ご立腹のあなた、ちょっと待って下さい。
お話はここで終わりではありません。

キャリア女子は、キャリア女子なだけではモテません。
大事なのは、「だけでは」というところです。

先程、男性が結婚相手の女性を選ぶ時に重視する要素として挙げた「外見」と「性格」。
(※「若さ」については、本当に長くなってしまうので、また別の機会に書きたいと思っています。)

婚活で「自分の希望を叶えたい」「希望に合う人と結婚したい」と思うのであれば、この2つの項目を徹底的に磨いて行けばいいのです。そして、この2つを「磨く」ということに関して、キャリア女子は圧倒的に有利な立場にいます。

まず、外見。
大学生の頃なら、20代前半の頃なら、大したお手入れをしなくても、安い化粧水をパシャパシャっと付けておくだけでも、お肌はきめ細かくて、しっとりモチモチだったかもしれません。
でも、年齢を重ねるとそうはいきません。
高い美容液を使ったり、美顔器を使ったり、エステに行ったり。栄養をしっかり取って、質の良い睡眠を取ったり。

女性が、年齢を重ねても美しくいるには、お金と、知識が必要です。

ある程度、美容に投資できる経済力。自分に合う美容方法を取捨選択する知識。キャリア女子は、忙しくて美容に無頓着な人もいます。そういう方は、『美容に投資する』ということの費用対効果を考えてみて下さい。賢いあなたならわかるはずです。

今は、色々なサービスがあります。お肌の状態がよくないのであれば、エステも、SPAも、美容クリニックもあります。優秀な基礎化粧品もあります。メイクが上手でないなら、メイクレッスンもある。安くはないけれど、これを使うとメイクがグッと「映える」という優秀なコスメやメイク道具もたくさんあります。ファッションだって、プロの知識と経験を「買う」ことができる。

仕事で培った「情報収集力」と「分析力」を発揮して、自分に必要な「アイテム」を揃えましょう。ちょっと嫌な言い方をしますね。例えばオンラインゲーム、無料でプレイしようと思ったら、時間もかかるし、攻略法等のテクニックが必要だったりします。でも、「課金アイテム」を使えば、短時間で簡単に次のステージへ進めたりします。

次に、性格。
私は、

キャリア女子は性格が良い

と思っています。これは、今まで私が生活してきた中でも常々思っていたことですし、結婚相談所をはじめて、多くのキャリア女子の会員様と接して来て、再確認したことでもあります。

私がここで改めて言うまでもないことですが、仕事って大変ですよね?

無茶振りをする上司
『世代の違う』部下
わがままなクライアント
部署間の確執

仕事って、するだけで大変。
続けるのは、もっと大変。
好きになるまで続けるのは、ものすごく大変。

それでも、諦めたり、投げ出したりせずに「キャリア」を積んできた女子って、すごいと思うのです。よく、私が「キャリア女子」と言うと、「私の年収ではキャリア女子とは言えないですよね?」と聞かれることがあるのですが、

自分の仕事にやりがいとプライドを持っている人
仕事を通じて、顧客や世の中に貢献したいと思って働いている人

こういう女性は、みんな「キャリア女子」だと私は思っています。
キャリア女子って、真面目で、責任感が強い。そんな人ばかりです。

でも、その一方で、「性格がキツイ」「優しくない」と誤解されてしまうことがものすごく多いのです。

これは、本当にもったいないな、と思います。

キャリア女子が『誤解』されてしまう原因とそれへの対応策は、実はたくさんあるのですが、長くなってしまうのでここでは一つだけお話したいと思います。

それは・・・男性が異性に求める種類の『性格の良さ』を理解していないから。『性格の良さ』にも、色々とありますよね?仕事で求められる『性格の良さ』と、婚活で求められる『性格の良さ』は少し違います。

ここを理解していないと、いつもの『お仕事モード』で婚活をしてしまう。そうすると、婚活はなかなか上手く行きません。

キャリア女子は、「周りの希望・期待に応える」ということに長けている人が多いと思います。だって、仕事って究極的にはそういうものですよね?

顧客の希望に応える。取引先の希望に応える。上司の期待に応える。経営陣の期待に応える。投資家の期待に応える。世の中の期待に応える。

もちろん、「自分のしたい仕事」「自分のしたい仕事のやり方」もあると思います。でも、まず一番にあるのは、『相手に求められるものを提供する』ということです。その対価としてお金をもらっている訳です。

その能力を、婚活でもフル活用してみて下さい。

婚活中の男性は、結婚相手の女性に何を求めているのか。
自分が結婚したいと思う様な男性は、どんな女性を求めているのか。

もちろん、婚活は仕事ではありません。
「自分が結婚したいと思う様な男性が求めているものを、自分は提供できないな」と思うこともあると思います。そんな時にどうするか・・・冷たい様ですが、それはもう、自分で決めるしかありません。

自分の希望する様な人と結婚する為に、ちょっと無理してでも頑張るのか?
自分が無理しない範囲で、自分を受け入れてくれる人を選ぶのか?

どちらが幸せかは、一人一人違います。でも、一つだけ知っておいて欲しいことがあります。それは・・・

「好きな人」「いいな、と思う人」に出会った時、
その人に好かれる為にする努力は、意外と楽しいものだということ。

まだ相手の『顔』が見えない状態で、婚活をしようとすると

「どうして女性だけ(男性だけ)頑張らないといけないの?」

と思うことも多いと思います。でも、それは相手の『顔』が見えないから。誰だかわからない人の為には、なかなか頑張れないものです。

結婚相談所で、多くの会員様を見ていて思うのは、

「どうして、女性が家事をしなきゃいけないみたいに思われているんですか?」とか、
「どうして、男性ウケする服を着なくちゃいけないんですか?」とか、
「どうして、男性に心地よいと思われるコミュニケーションをこちらが頑張らないといけないんですか?」とか、

そんな風に言っていた会員様でも、「いいな」と思う男性に出会うと、急に、「彼とのデート用に、男性ウケする服を教えて下さい!」とか、「どうすれば男性に心地よいと思われる会話ができますか?」とか、「お勧めの料理本教えて下さい!」とか、ものすごくやる気を出すってこと。

私が好きな宇多田ヒカルの曲の歌詞に、こんなのがあります。

無理はしない主義でも、君とならしてみてもいいよ

宇多田ヒカル FINAL DISTANCE

私は、会員様には、こんな風に思えるお相手と出会ってゴールインして欲しいな、と思っています。

『仲人に言われて、妥協しました』じゃなくってね・笑。

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