災害と多様性って?
先日の防災士の研修会、多様性という視点で自主防災活動とか地区防災計画を見直そう!みたいな内容でした。
ちょっとお堅い話しになるので、興味のない人はスルーしてくださいね。
多様性。最近は、よけいに耳にする多様性。人々の多様性を尊重した、そんなありがたい社会に暮らしているあたしたち。
災害に直面しても、いや、災害みたいな普段とは違う場面だからこそ、多様性への配慮が必要なんですね。
社会は多様な人々でできています。性別とか国籍、言語(母語)、人種、宗教、文化、健康状態や障害の有無、年齢もそうだし、死相や信条、性的指向や、性自認。難病の人や慢性疾患の人、アレルギー体質の人、ほかにも、お金のある人や生活が困窮している人。DVを受けている人、ストーカー被害に遭っている人もいます。
まだまだ、書き出したらキリがないくらい。人はみんな違うし、そんなことを言ってたらヒトの数だけ多様性があります。
でもね、災害時のような状況で、どこまで、多様性に配慮できるのかしら。
歯ぎしりするから、寝相が悪いから、広めのスペースが欲しいなんてワガママ、通らないだろうな。
ある自治体では、避難所にやって来た段階で一般と配慮が必要な人を分ける方法を取っているそうです。
一人に与えられるスペースも、配慮が必要な人と一般の人では、違ってくることもあるでしょう。
それを差別だ!という人は少ないかもしれません。でも、以前、災害現場のトリアージの訓練をしたとき、赤の札だと早く助けてもらえると知っている人が、緑の札を勝手に赤にしていました。
訓練だから、説明することで納得してくれましたが、実際の場面だったらどうだろうか。今は、市民の多くがトリアージの知識を得てきたので、そんなことをする人は減ったかもしれません。でも、危機的な状況では、普段持ち合わせている倫理観はどっかにいきそうです。
昨今、あっちでもこっちでも自然災害が起きており、いつも、誰かが被災して、避難所や仮設住宅で暮らしています。避難所暮らしがどんなものか、知っているといないとでは、いざ、避難所暮らしを始めるときの心構えが違う気がしました。
自分は大丈夫!
誰もがそう思い勝ちだし、あたしもそうだ。
あたしのログハウスは踏ん張ってくれる!
でも、踏ん張れなかった家屋やブロック塀、いろんなモノが流されてきて、ログハウスに襲いかかってくるかもしれません。
多様性。ペットを飼っているのもその一つ。わが家には猫のマールがいるので、避難所に行くつもりはありません。
さて、自宅にいたら支援は来るのか。なんて飼い主の苦悶を横目に、マールはゴロニャンです。