新入りのおっちゃん
絵画教室、地味にメンバーが増えています。古希になったばかりのおじさん、先日、入会されました。
絵に関心があったおじさん、「えいや!」と教室の門を叩いたそうです。
そのおじさん、ネットで描きたい絵(フリーの絵や写真)を見つけてきては、それらを参考に描いてます。模写はダメって?そんな野暮、うちの先生は言いません。
そのおじさんの絵を見せてもらうと、タイル張りの壁の絵がやたら上手いんです。あたしなら適当に描きそうなタイル、それが寸法がきちんと測られていて、実にお見事なタイル張りです。
どういて?
教室のあとのお茶会で、その理由が判明しました。おじさん、タイル張りの職人でした。
最近はすっかり見なくなった、あのチマチマ張られたタイルです。子どもの頃、あのチマチマしたタイルの白いところに黴が生えて、たわしでこすったことを思い出しました。
おじさん、何十年もタイル張りをしており、そりゃあ上手いハズです。たとえ紙に描いたタイルでも整然と並べる職人技です。
そういえば、先生も建築関係、アドバイスをくれる仲良しのおじさんも建築関係、新入りおじさんも建築関係です。偶然でしょうが、職人集団です。
そこに空間把握、空間認識能力の乏しいおばちゃんのあたしたちが混在。ピシッと空間を捉えるおじさんたちにしたら、おばちゃんの描くありえん絵は目眩がしそうでしょうね。
平均年齢ほぼ70歳集団、「ここでやらなきゃいつやるの?今でしょ!描くべし!」
今さら友達という感じでもないけれど、絵を愉しむ"よき仲間"です。
新入りさん、いらっしゃい~