水無瀬 紫

日本史と呪術廻戦の沼に首まで浸かっている京都大学法学部4回生。 大河ドラマの感想や読書…

水無瀬 紫

日本史と呪術廻戦の沼に首まで浸かっている京都大学法学部4回生。 大河ドラマの感想や読書感想文、ふと思ったことなどをつらつら書いていきます。

マガジン

  • 「虎に翼」感想まとめ

    2024年上半期朝ドラ「虎に翼」の感想まとめ(基本週1で書いています)

  • 「光る君へ」感想まとめ

    2024年大河ドラマ「光る君へ」感想記事のまとめです

  • 語れ!七海建人への愛!

    筆者が愛してやまない推し、「呪術廻戦」の七海建人について語った記事のまとめです。京大生にも推しはいる。

  • 京大生の本棚

  • 京都のおすすめスポットまとめ

    京都のおすすめスポット(主にスイーツ)についてまとめています

最近の記事

  • 固定された記事

推しへの想いをしたためる

 11月23日。勤労感謝の日の深夜、呪術廻戦アニメ42話「理非」が放送されました。  この回にて、筆者の推し・七海建人殿の散り際が描かれました。 一度社会人を経験した者ならではの「労働はクソ」という名言?を発した七海さんの最期が勤労感謝の日に放送されるとは、なんという皮肉でしょう。  もしかして制作者様、計算されていましたか?  しばらく、オタクによる七海建人語りにお付き合い下さい。 「呪術廻戦」との出逢い  私が呪術廻戦という作品に出会ったきっかけは、大学の友人の勧

    • 「光る君へ」巡回展@京都

      ここ最近、主に学業のため忙しく、「行けるか分からないな…」と思っていたNHK京都放送局での「光る君へ」巡回展。 「行かないと後悔する!」と思って、最終日である今日に滑り込みで行ってきました。 感想:行って良かった!!! なんなら、もっと早くに意地でも時間を作っておけば良かった…。 出演者の方のサイン(これは撮影禁止)、出演者の役衣装姿の等身大パネル、アクリルスタンド(非売品)、劇中衣装の一部が展示されていて、 「光る君へ」ファンの筆者はワクワクしていました。 以下、お裾分

      • 京都のおすすめグルメ・ラーメン編

        昨日、大学の友達と美味しいラーメン屋さんを開拓しました! 四条河原町の、「GOOD NATURE STATION」2階にある、「中華そば 六」さんです。 筆者は山椒入り鶏白湯ラーメンを、友人は普通の鶏白湯ラーメンを注文。 この肉味噌と、山椒が程よく聞いたスープで食が進むこと進むこと。 麺は中〜細麺くらい。スープにしっかり絡んでいて、とってもおいしい! チャーシューも薄切りながら肉感があって、良いアクセントでした。 ラーメンだけで胃が満たされたのでやりませんでしたが、ご飯を

        • 「虎に翼」第7週「女の心は猫の目?」

          高等試験に受かり、司法修習生となった寅子。共亜事件で弁護人を務めた雲野法律事務所に配属されました。 今週のサブタイは、「女の心は猫の目」。 猫の目は開いたり閉じたりと定まらないように、女性の心も気まぐれで変わりやすいということ。 今週のサブタイ、ピカイチでハマっている気がしました。 無事司法の道に踏み出せたはいいものの、依頼を引き受けられない寅子。 それは「独り身の女性」だからではないか?と考え、「既婚、人妻」という肩書きを得るための結婚を考える。 花岡との別れ、よねとの

        • 固定された記事

        推しへの想いをしたためる

        マガジン

        • 「虎に翼」感想まとめ
          7本
        • 「光る君へ」感想まとめ
          15本
        • 語れ!七海建人への愛!
          7本
        • 京大生の本棚
          9本
        • 京都のおすすめスポットまとめ
          9本

        記事

          「光る君へ」19話「放たれた矢」

          いやー!今週も不穏な終わり方でしたね。いいぞ! 1.これまでの関白とは違う道長 「右大臣」と「内覧」の地位を得て、実質的な政権の頂に立った道長。 帝から「関白にはなりたくないのか」と聞かれて、「なりたくありませぬ」と返す道長。 帝が驚いて理由を尋ねると、 「関白は陣定(じんのさだめ=貴族たちの会議)に出られないから」と答えます。 帝はさらに、 「後から記録を読むことができるが、それではダメなのか」と続けます。 道長は、 「記録だけでは意味がない。その場にいる者の声を聞か

          「光る君へ」19話「放たれた矢」

          「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」

          ついに、寅子たちが高等試験(司法試験)を受験。 結果はいかに。 1.「試験を受けられる」と「合格できる」は違う さて、法改正がなされて女性にも扉が開かれた高等試験。 なんと、寅子、よね、涼子、香淑、梅子は全員筆記試験に不合格。筆記試験に通ったのは、寅子たちの先輩である久保田さんだけでした。 しかし、その久保田さんも口述試験で不合格。 寅子は、「働いて、自分のお金でどうにかする」という条件で勉強を続けることを許されたのでした。 明律大学から筆記・口述ともに合格したのは花岡

          「虎に翼」第6週「女の一念、岩をも通す?」

          紫式部の頭の中を考えてみた・1〜桐壺の更衣のモデルは?〜

          好評そうならシリーズ化しますし、好評じゃなくても筆者が楽しいのでシリーズ化します。 「源氏物語」を執筆したときに紫式部の脳内に何があったのか?ということに迫っていこうという企画です。筆者は歴史の専門家ではありませんが、大学の授業で学んだことや自分で調べたことをもとに考察していきたいと思います。 光源氏について書くのが筋かなとも思いましたが、ちょっとすごい文量になりそうなので、後に回します。 まずはすべての始まり、光源氏の母である桐壺の更衣から。 光源氏の父・桐壺帝のモ

          紫式部の頭の中を考えてみた・1〜桐壺の更衣のモデルは?〜

          今回の大河ドラマで、白楽天の「新楽府」が取り上げられたので、勢いでビギナーズクラシックスの「白楽天」をポチってしまいました。 文人にしてはかなり穏やかな人生を送った白楽天。彼の書いた詩をたくさん読みたいな。

          今回の大河ドラマで、白楽天の「新楽府」が取り上げられたので、勢いでビギナーズクラシックスの「白楽天」をポチってしまいました。 文人にしてはかなり穏やかな人生を送った白楽天。彼の書いた詩をたくさん読みたいな。

          光る君へ18話「岐路」

          道隆殿に続いて、道兼殿までが天に召されてしまいました。 1話でまひろの母を殺害して、光の速さでヘイトのターゲットとなった道兼。 そんな彼が、道を誤りながらも最後は心を入れ替えて、こうまで惜しまれるキャラクターになるとは、誰が想像したでしょうか。 玉置玲央さんという役者さんの凄みと、大石さんの脚本の技巧が目映いほどに輝いておりました。 1.あなたは前半のMVPだったよ、道兼 「平安時代の大河、雅でおだやかな甘口大河…を期待していましたか?残念!ハバネロをお見舞いしますね!

          光る君へ18話「岐路」

          かなり長期スパンの連載になると思うのですが、源氏物語の女君についての有料の解説記事を書きたいと思っておりまして…!ぜひ読んでいただきたく…!

          かなり長期スパンの連載になると思うのですが、源氏物語の女君についての有料の解説記事を書きたいと思っておりまして…!ぜひ読んでいただきたく…!

          「虎に翼」第5週「朝雨は女の腕まくり?」

          寅子の父・直言が汚職の容疑で逮捕されてしまい、裁判へ…という波乱の展開でしたね。 「朝雨は女の袖まくり」とは、「朝の雨はすぐ止むものだから、女の人が袖をまくるのと同じようにどうってことない」という意味です。 舐めているな…。 今週は少し趣向を変えて、あらすじを解説しつつ刑法についてをメインに書きたいと思います。 1.心強い仲間たち 父が逮捕されたことによって、寅子は大学に通えなくなってしまいました。 直言たちは「涜職に手を染めた国賊」となってしまい、弁護人を引き受けてく

          「虎に翼」第5週「朝雨は女の腕まくり?」

          推しの香

          今日話す推しは、筆者の人生初めての推し。「源氏物語」の紫の上です。 高校時代からの友人(前記事参照)と大津の大河ドラマ館に足を運び、お土産屋さんで素敵なものを購入しました。 それがこちら、紫の上(若紫)をイメージしたお香です。 最近流行りの「推し香水」の和風バージョンですね。 鼻から推しを吸える…ってこと?!(黙ろう) 木蓮の香りが基調になっているそうな。箱ごしにも、上品な良い香りがします。こういう香りを着物から漂わせるレディになりたい人生です(まだ諦めていない)。

          推し活の極み乙女

          昨日まで高校時代からの友人が京都に遊びに来てくれました。 呪術廻戦も源氏物語も語れる貴重な友人です。そんな友人と、「光る君へ」の大河ドラマ館巡りと推し語りをし尽くすという最高に楽しい連休を送りましたので、ちょっと日記のように残したいと思います。 かなり写真多め、文章は少なめです。ご了承ください。 1.宇治へ まず初日は宇治に足を運びました。お目当ては、平等院の藤棚と抹茶スイーツ、そして宇治の大河ドラマ展です。藤はちょうど見頃でした! 藤壺の宮や紫の上に思いを馳せながら鑑

          推し活の極み乙女

          「光る君へ」17話「うつろい」

          皆さん、同じ感想をお持ちだと思います。 「道隆さま!」。 井浦新さん演じる藤原道隆が、今回薨去しました。 1.美しく賢い定子さま ここのところ道隆の長女・定子さまが毎週出ていますので、感想執筆においても不可避です。だって推しだから…。 「父上が病に倒れてから心細うございます」と呟く定子さま。 父に万一のことが起こった場合に備え、兄・伊周に力を持たせたいと考え、「兄に父の容体を聞きたい」という口実をつくり兄を召喚します。 「わたくしなりに調べてみました。兄上、内覧になられ

          「光る君へ」17話「うつろい」

          「虎に翼」4週目「屈み女に反り男?」感想

          さぁ今週も始まりました。 サブタイの意味は、「女は少し俯いているくらいの姿勢が美しく見え、男は胸を張って立っているのが良い」という意味らしいです。 サブタイが毎回考えさせられるので、タイトルに盛り込むことにしました!というご報告です。 この朝ドラのサブタイは、「女」に関連する慣用句に「?」をつけるようですね。 1.本科へ 寅子たち女子部のメンバーは、ついに明律大学の本科、つまり男子と共に学ぶことになりました。 「魔女部」と揶揄われた経験から、臨戦体制で乗り込むものの…。

          「虎に翼」4週目「屈み女に反り男?」感想

          「虎に翼」から親権問題を考える

          女子部最年長メンバー・大庭梅子さんの背景が明かされましたね。 弁護士としてバリバリに稼ぎ、金銭的には不自由のない夫婦生活。 しかし夫は妾を持っていて、女性を見下すような物言いをする。 梅子さんの長男、徹太も父方の祖母に「跡取り」として育てられたためか、梅子さんが少し足を滑らせただけで「どんくさいな」と呟く始末。 梅子さんは、夫と離婚するために法律を学んでいるのでした。 長男はもう無理かもしれない。でも、せめて次男と三男はそのような大人にしたくない。 しかし当時の法律で

          「虎に翼」から親権問題を考える