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秋田冠水: 自分でもできること、自分にしかできないこと?

先週末に降った大雨で、秋田駅周辺の建物が浸水。
飲食店や民家は、この連休で復旧作業に追わていました。建物内に侵入した泥水をひたすらかき出して、浸水した荷物を運び出す。今日は40人近くのボランティアの方々が集まり、作業をしました。

冠水した地下道。
昨日、車で秋駅方面へ行った時に撮影。


今まで生きてきて、「災害」を間近でみたのは初めて。いつもそれはテレビの中だけ世界で、どこか他人事のような気がしていました。今回だって、自分の家が浸水したわけではないけど、よく行くお店やお世話になっている人たちが困っていると聞いて、初めて自分事のように思いました。

そして、今日まで「ボランティア」というものにあまりいい印象を持っていなかった。慈善活動をしている人は、相手のためを思った行動に見せかけて、結局自分が周りから受ける評価の方を大事にしている人が多い気がしていたから。(理由はなく、なんとなくそう思い込んでいた)

でも、今回、洪水の被害を目の当たりにして、見たことのある景色が一変した様子を見て、自分にできることないかな、と自然に思えたことに自分でもびっくり。
でも、ここまで秋田という場所や秋田の方々ととつながりがなかった去年に、同じことが起きていたとしたら?そう考えると、自分は災害に対して、テレビの中だけの世界のものとして捉えていたと思います。

実際、大学の敷地は大雨の影響をほとんど受けず、ニュースやインスタグラムで見なければ、秋田でここまで深刻な現状があることがわからない。同じ市内なのに、やっぱり別世界のような気がしちゃう。もっと地域とつながって、情報共有できる場所が欲しいなと改めて痛感。

復旧作業。
泥水が侵入して、書類などはもう、、、

今日は、秋田の方々が早急に復旧ボランティアチームをつくり、支援物資の受け渡しや炊き出しをしていました。ほんの1日でボランティアチームのシステムが構築されていたの!それぞれが自分にできることをしている光景を見て、驚き。すごい。。。ボランティア拠点となったヤマキウ南倉庫に集まってくる大人たちがかっこよかった。ありがとうって言われて、「なんもだ〜」と返す秋田人、ひたすらにかっこよかった、、、

そして、なりより今日の発見は、「自分にしかできないこと」じゃなくても、「自分でもできること」でも、充分誰かの力になれるということ!
最近、キャリアを考える中で、自分にしかできないことで社会の役に立てる仕事がしたい!と思っていた。だけど、そんなに難しく考えなくても、助けたくて支えたい誰かのために、できることをやることは(それが他の人もできることであったとしても)自分の存在意義を感じられる行為になるんだなと実感しました。

でも、そんな中で、カレー屋さんがカレーを炊き出しで振る舞ったり、彼らにしかできないこと、彼らだからできることをやっているのは、やはりかっこよかった。

かっこいいカレー屋さん。

こんな大人たちになりたいと思えたし、こんな町をもっとたくさん作っていきたいと思った大切な日。忘れないために。



まだまだ復旧作業は終わっていません、、、
お手伝いできる方は、こちらのリンクから!

追記
秋田の地域のつながりの強さに驚いたと同時に、自分の生まれ育った町で、同じ事態が起きた時、こんなにも迅速に復旧作業に協力する体制が作れるか、不安になった。
近所の人の顔もわからない都市で、災害が起きれば、みんな自分のことしか考えられなくなっちゃうんじゃないかと思って。そして自分もそうなってしまいそうな気がして、ゾッ。

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