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アメリカで移動? タクシー、電車、バス、ライドシェア。全部乗った私のおすすめはこれ。

 アメリカは広い! 日本みたいにちょっと歩いたら次の繁華街なんてことはありません。歩いて行ける距離でも、治安の悪い場所を挟んでいる場合の徒歩移動はNG。安心安全に観光を続けるために、おすすめの移動手段はこちらです。


先に結論を!

 安全に効率よく移動するなら、ライドシェア!
 ウーバーとかリフトとか色々ありますが、利用方法は大体同じです。
 乗り込む前に、アプリに乗っている車のナンバーを照らし合わせ、できれば運転手の名前を「Hi!〇〇?」と確認すれば、安全に移動できます。
 が、私は使いません。
 だって公共交通機関はハプニングにあふれて楽しいから……
 オススメはしないけど、刺激的なアメリカの交通機関をご紹介します。お時間のある方は、お付き合いください。

タクシー

 数回利用しましたが、最悪。車は古い、汚い、運転手はYouTubeに夢中。
 ある時は、どうしても飛行機に乗る前に気に入りのチェーン店でハンバーガーが食べたかったのですが「そんな近くは行かない」とはっきり乗車拒否されました。
 大抵の国では流しのタクシーに乗ることは危険です。偽物の可能性もある、というのもそうですが、運転手の落差がとにかく激しい。アメリカやカナダでタクシーを呼ぶ際は会社に連絡するのではなく、お気に入りの運転手に直接頼む人が多いのはそのためです。
 ライドシェアに比べ「プロだから安全」と解説しているネット記事も見かけますが、それはどうかな……。私が乗った運転手は皆さんカックン・ブレーキでした。空港近くのホテルのはずが幹線道路を一周されたり、脇見運転で危うく心中しそうになったり、良い思い出がないので利用することはありません。もし今後乗るときには最新の車を選びます。きっと安全装置がたくさんついているから。
 日本のタクシーは平均点が高い。ハズレがハズレじゃない。最高ですね。

電車

 時間通りに動くし、座れるし、安いし、日本では電車派です。
 アメリカでも好きなのですが、場所によります。電車の中って運転手さんがいる先頭車両以外(車掌がいる場合には最後部車両も)は人の目が行き届かないから。安い移動手段だけあって、客も色々。大音量で音楽のお裾分けをするご機嫌なブラザーから物売り(無許可・売り物は靴下10ドルのみ)の人まで乗っているので緊張感が違います。
 

大きな街の地下鉄の場合

 改札へ降りていく入り口がショッピングモール内など、人通りの多いところに位置していれば利用します。階段の途中で待ち伏せしてる人がたまにいるので、寂しい入り口は一人では入りません。どうしてもそこしかない時は他の利用者と一緒に降りていきます。ちなみに怪しい人は「いま何時?」と声をかけてくるのが定番(私調べ)。
 また、中心地を移動するだけなら使いますが、街と街を移動するのには使いません。なぜなら、中間地点で極端に乗客が減ってしまうから。不思議な乗客がいても、他に人がいればどうにかなりそうですが、通路を歩きながらズボンを脱いじゃう人と車両に二人っきりだと、ちょっとドキドキしちゃうでしょう?
 

長距離列車

 これはオススメ! すごく安いというわけではないし、超快適でも、早く着くわけでもありませんが、安全度は高い。乗務員も多く、客も事前にチケットを買って乗ってくるので、おかしな人は見かけません。
 ただ、空調が強いのと、食事がお高くて事前予約が必要な食堂車か売店のスナック菓子くらいしかないのでご注意を。途中下車して駅弁を買うなんてもちろんできません。
 上等な個室を取らなくても大丈夫。リクライニングができるごく普通の座席でもアメリカンサイズなので日本人の平均体系ならゆったり過ごせます。中にはパジャマ着用でマイ枕持参の人も。
 たまに停車する駅は、日本のターミナル駅とは違い、だだっ広いところにポツンと駅舎があるだけの場合が多いです。ホリデーのシーズンに利用すると駅にいっぱい迎えの家族がいて、感動の抱擁シーンをたくさん見られるのもオススメポイント。
 途中、夜間に国立公園を抜ける場合は鹿くらいは見られるでしょう。運が良ければ熊や他の動物が顔を出すかも。よく眠れない時は外を眺められる車両へ移動するのもオススメです。
 時間をたっぷり使える観光には一押しの移動手段です。

中心地から離れた治安の良い街

 治安の良い場所ならば、やっぱり電車は快適な移動手段です。時間通りに来るし、のんびり座れるし。ただ、夜の駅周辺は注意が必要でした。日本並みに治安が良いとも言える地域でしたが、夜間の照明設備は乏しく、やんちゃなキッズが絡んでくることも。人通りのある時間に利用し、もしもの時は逃げの一手で切り抜けましょう。
 車との接触事故があると、復旧までに一日かかることはザラです。振替輸送なんてものもありません……。

治安の良し悪しの判断基準は??

 ズバリ、綺麗かどうかです。
 落書きがされていない(人目が行き届いている)、照明が明るい(利用者目線)、破損していない(資金が潤沢)。
 大抵の施設はこれを基準に判断しています。図書館やレストランなども、初めての場所に一人で入る時は必ず確認しています。

バス

 私がメインで使う公共交通機関です。
 時間通りに来ません。来ても見落とされ通り過ぎていくこともあります。
 それでも色んな人々の人生が垣間見える安全空間なので私は大好きです。
 かつては現金払いがほとんどで、乗客一人一人がくしゃくしゃの1ドル札を機械に入れていたので乗降に時間がかかりました。最近ではタッチ式のカード払いが増えたので、利便性は格段にアップしました。旅行先にあればアプリをダウンロードしておくと良いでしょう。
 バスも利用料が安いので、さまざまな客が乗ってきます。しかし、アメリカのバスの運転手さんは強い。「ここでは私がルールだ」という確固たる意志を持っているので、トラブルは即終結します。車内での通話や、客同士の小競り合い、自慢の美声を聴かせたくて始まったワンマンショーも、大事にはならずに終わるのを見たことがあります。
 行く先の治安が悪いと車内で気がつけるのも嬉しいポイント。地下鉄の場合はそうはいきません。引き返したければ道の反対側に渡ってバスに乗れば良いので、明るくて人の多いバス停を選んで降りましょう。
 バスの良いところは、運転手さんが乗客を全て把握していること。何かあれば、運転手さんは必ず助けてくれます。特に心配な時は運転席の近くに座りましょう。

ライドシェア

 一番サービスが良い。清潔。親切。サンタクロースみたいなお爺さんが来た時は心配になったけど、運転で怖い思いをしたことは一度もありません。タクシーの上位互換サービスだと思います。経路をごまかされることもありませんしね。
 観光地だと、外国人に慣れているし、スマホの充電器を貸してくれたり、飲み物をくれたり、観光情報を教えてくれたりと、とにかく手厚いサービスが受けられます。日本のタクシーに近いでしょうか。
 空港だと、ライドシェア専用の乗降場が用意されています。空港発は利用客が多く、乗合だと目的地まで時間がかかるのでご注意を。
 導入当初は副業の人も多くいましたが、中心地ではメインの仕事としている人も多くいます。だいたいウーバーリフトの両方に登録していますね。学歴や職歴のない移民にとっては即働けてお金になる心強い仕事だったりします。
 乗客の評価が表示されるために、ドライバーはサービス向上に励んでいます。最新モデルの車に乗っている人も多く、ポルシェやテスラが迎えにくることもあるのが、また楽しい。

それを言ったらおしまいなんだけど……

 迎えに来てくれる友人や家族がいるなら、絶対そっちが良いし、自家用車があるのが一番快適です。
 アメリカで運転経験があるのならレンタカーを借りちゃうのが楽ちんですが、初めての観光だったら、ちょっとオススメはしないな……運転の下手な人が多い国なので。事故に巻き込まれない運転ができるなら良いかもしれません。あと、田舎へ行く予定なら大丈夫!とにかく道が広いのがアメリカですから、大都会の中心部へ行かなければのんびりドライブが楽しめると思います。

どこまでも広いアメリカ。安全に移動して楽しい日々をお過ごしください。


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