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連休の備忘〈憲法記念日〉

連休というわけで、故郷は松江に。実家近くのお城界隈には観光客が思いの外多く、何やら私の知っている松江にはない類の ─どちらかと言えば出雲あたりのような─ 賑わいであった。

それでも八雲の方まで行ってみると矢張り落ち着いているし、玉造界隈、美術館も別段変わった様子は無い。よく分からんな...

≪扇面月兎画賛≫本阿弥光悦筆
江戸時代 畠山記念館蔵

県美では〈畠山記念館名品展─松平不昧ゆかりの逸品と琳派─〉とコレクション展を。なんと言っても光悦、上掲の扇である。これぞ雅致と称するに値しよう。酒井抱一の«立雛図»なども息を呑むほどの優美さで...

此処のコレクション展はいつ観に行っても宜しい。島根出身の画家、橋本明治の作を前にするのは三年前の川久ミュージアム以来。北斎の«諸国瀧廻り・木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧»もまた素晴らしいものであった。

布志名と袖師で焼物を買う。布志名焼と聞くと一番にバーナード・リーチをはじめとする民藝派を思い浮かべてしまうが、その江戸期における品質の向上にはかの不昧公が関わっているのだから面白い。

袖師窯の二彩ものは以前から虎視眈々と伺っておったから、念願叶ったりである。

なんにしても天候宜しく随分と助かった。雨だの降られたら歩いても居られないから。

そうして連休後半は始まったのであった──


国宝 松江城。
天守に上るのは小学生以来か...
天守からの眺望。
宍道湖に浮かぶは嫁ヶ島、中央奥は県美。
堀川沿いに咲く躑躅。
太陽がいっぱい、である。
堀川縁の菖蒲だか杜若だか。
志賀直哉曰く濠は「古い池の趣があった」。
城山公園内のなんじゃもんじゃ。
瀑布の如き存在感。
玉造は湯町窯。
スリップウェアが温かい。
県美横の袖師窯。
工房の様子がよくみえる。
八雲、熊野大社。
ひっそりとこの規模の大社があるのだから凄い。

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