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髪型と自分の味方

ちょっと正直に話しをすると、1年以上美容院に行っていませんでした。

その理由はなんだったのかというと、お金がかかるから、とか、時間がないから、とか実はそんな理由ではなくて。


肩まで伸びた髪は、縛ってしまえばとても楽で、自分にはこのスタイルが合っていると思い込ませていた節もあるけれど、本当のところは、『心の現状維持』を保ちたかったから。

美容院に行く前はいつも、「こんな風になったらいいな』そんな写真を探し集め、信頼できそうな美容師に相談して、トライして、やっぱりなんだかしっくりこないこともありながら、試行錯誤して….


この作業が非常に面倒だったのだ。それも、思い立ったらすぐに切りたい派なのに、最近信頼できる美容師さんが、予約がいっぱいでなかなか予定が合わない。


新しい美容師さんとの関係を気づくタイミングかな?そう思いながらも、またゼロからお互いの感覚や会話のテンポ、髪型という微妙なニュアンスをどう伝え合うか、お互い合うか合わないかを手探りで行なっていく、ブラインドデート的な(?)行為を続けながら、一喜一憂する工程が、本当にしんどく感じてたのだ…


そして、先日。不意に、『もうそろそろいい加減ケリをつけよう。』そう思い、新しい美容師さんに長くなった髪をショートにバッサリ切って頂いた。

小さな出来事でも、私にとっては大きな一歩。それもショートになった髪型は、以前のようにササッとまとめることなどできない。


口数少ない、静かめな方で、相性は良さそうだ。丁寧な手さばきで、カットの仕方も好きだ。

仕上がりは、自分の理想とはちょっと違った部分もあったけど、これから時間をかけてこの方と、関係性を気づいていけるかも?と希望が見えた先日。


短くなった髪型では、定期的に美容院に通うことになるだろう。そして、新しい美容師さんと自分のスタイルや感覚をすり合わせながら、少しずつまた「自分ってこんな感じもありかもな?」を探る小さな旅に出るのです。


いつかは「あなたに全面的にお任せします」そんな言葉が交わしながら、自分では想像しなかったスタイルを楽しめる間柄。そんな新しい『自分の味方』が増えたら嬉しいな。そんなことを想像しながら。

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